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リスク回避のために必要な現預金の適正金額とはいくらか?

前回の社長のお金のカンリでは、「現預金の残高」が前月末より増えたか?減ったか?について、質問しました。

前回のブログは、こちらです👇

今回は、その「現預金の残高」ですが、適正な金額ですか?という内容です。
中小企業の社長さん、自社の現預金残高の適正額把握の為、最後までお読み下さい。


現預金の残高について、質問します

では、質問です。

4月末の現預金残高は、月商の何ヶ月分ですか?

もし、分からない社長さん、すぐに試算表を見て下さい。

ちなみに、月商の何ヶ月分かは、以下の算式で求めます。

現預金 ÷ 年間売上高 / 12ヶ月


現預金残高の適正金額目安

約2年前に、こちらのブログでも紹介していますが、現預金残高の目安は以下の通りです。

基準:1.5ヶ月~2ヶ月

最低ライン:1ヶ月
安全ライン:2ヶ月~3ヶ月
危険ライン:0.5ヶ月以下

理想は、2ヶ月分です。
仮に年間の売上高が1億円であれば、目指す現預金残高は2千万円となります。

そして最低限、1ヶ月分は必ず残高として置いておきましょう。


万が一の際に会社が存続するのか

コロナ禍において、突然会社の売上げが上がらなくなることが他人ごとではない事が再認識されたかと思います。

突然の機械の故障で工場の操業を止めたり、災害により休業したりとまさかはいつ起こるかわかりません。
この場合、売上げはないのに固定費と借入の返済による支出が必要です。

その際に、常時1ヶ月分のみの現預金残高では、2ヶ月目には資金がショートする事になります。

これが、安全ラインの2~3ヶ月分確保していれば、その分時間は稼げ、新たな方法を考える事も可能なのです。


まとめ

今回は、会社の現預金残高の適正額について、紹介しました。

自社の目標ラインを決め、常に残高が確保されているように資金計画を組み立てましょう。



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