褒めの科学①
自分の身の回りの人で考えて見て欲しいんですけど、
ちょっとしたことでも良く褒められる人っているじゃないですか。
一方で、色々頑張ってるのに中々褒められない人もいますよね。
その違いって何で変わるんだろうと気になっていたのですが、
日々の指導の中で一つ仮説が浮かんできました。
僕の今の仕事は恐らく世の中の数ある仕事の中で「褒める」回数が圧倒的に多い仕事だと思います。
そうすると当然「褒められた時のリアクション」を見る回数も圧倒的に多いわけです。
そこを観察して見た結果として、
「褒められやすさ」を左右するのは「成績」や「点数」などの能力では無く
「褒められた時のリアクション」なんじゃないかなと思い至ったわけです。
ちょっとイメージしてみてください。
皆さんの目の前にボタンが2つあります。
片方のボタンは押すと、押した瞬間に花火が上がります。
もう片方のボタンは1回押すと、押してから数秒後に遠くにある木がちょっとだけ揺れます。ワサワサって感じで。
両方のボタンを1度試してみて、何度も押したくなるのはどちらのボタンですか?
花火のボタンの方が押したくなりますよね。何なら連打する人もいると思います。
「褒められ上手な人」は褒められた時のリアクションがとにかく大きいんですよ。それこそまさに花火みたいです。
まず「わーい!」「うれしー!」「ありがとうございます!」「やったー!」という言葉が瞬時に出てきます。それも大きい声で。
しかも拍手したり手を上げたりと身振り手振りも満載で、そして何より満面の笑顔なんですよね。
一方で「褒められ下手な人」はどうかというと、
「あ、はい。」「そうですか?」「まぁ」「はぁ」という言葉が、
ちょっと間が空いて、ボソッとした感じで出てきます。
身振り手振りはほとんど無く、無表情だったりします。
場合によっては無言で首をちょっとだけクイっと動かすだけだったり。
完全にワサワサのボタン状態なんですよね。
ちゃんと観察しないと、ボタンを押せたかどうかもわからないというね。
褒める時は言葉を選んだり、相手の様子を観察したりします。
でも褒められる時は大体不意打ちだったりして、
「自分がどうリアクションをしたか」にはあまり意識がいかないですよね。
まして「自分のリアクションが相手にどのように伝わったか」に注意を払う人ってほとんどいないと思います。
でもそれが周りの人の自分に対する行動を大きく変えてしまうわけなんですよね。
もちろん照れ隠しでリアクションを敢えて取らなかったり、
謙遜の意味で控えめに反応したりすることもあると思います。
でも、ボタンを押す側になればきっと、花火のボタンの方を押したくなると思うんですよね。
いきなり花火を打ち上げるのは難しいとは思いますが、
まずは「ありがとうございます」とはっきり言葉にして伝えたり、
返答に困ったら、とりあえず笑顔にはしてみるとか、
そんなことの積み重ねで褒められる回数が増えて、
前より毎日が豊かになったりしていくんだと思います。
僕は完全にワサワサ組なので、絶賛修行中です。
思春期に鍛え上げた意味もなくスカしてしまう癖が中々抜けないんですよね。笑
みなさんも少しずつ「脱ワサワサ」していきましょう!
それでは!
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