見出し画像

インフルエンザで苦しい時に、勉強しろって言われたらどう思います?

「ティモンディ」さんって知ってますか?

お笑い芸人さんなんですけど、二人とも愛媛県の済美高校出身で、

済美高校っていうのは甲子園の常連校なんですよね。


その高校の練習内容がぶっ飛んでいて面白いし、

滅茶苦茶勉強になるんで、受験の観点から学べることをまとめてみようと思った次第です!

動画を見てもらうのが一番早いと思うので、まずは↓の動画を見てほしいです!


結構笑える内容だし、「え?意味あんの?」と思うような練習がありますよね?

僕も「それはないだろ、笑」と思いながら、笑ってみてたんですが、

よくよく考えると、非常に理にかなっている練習法が多くて、

やっぱり強豪校の監督さんはすごいなと思いました。


例えば、ティモンディさんの話に出てくる練習法として、

「真夏の炎天下の中、真冬並みの防寒着を着て、練習をする」

というトレーニングが出てくるんですけど、

これって、一見、もはや拷問ですよね?笑


で、実際にやらされたとしたら、多分、監督のこと恨むと思うんですよね。

理解がない人からすれば、通報案件ですよね。


でもね、よくよく考えてほしいんですよね。

甲子園の本番の環境を。


まず1つ、

屋根のない炎天下ですよね。

グラウンドの体感温度は45度くらいといわれています。


で、そんな状況で、2時間~3時間、断続的に高強度の運動をしなければいけないわけですよね。


次に、何万人という視線、それからテレビ放送というプレッシャーと緊張。

ただでさえ、きつい環境で運動しているのに、そこに加えて異常なレベルのプレッシャーがのしかかるわけです。

何より、自分のミスでみんなの野球人生が大きく左右されるという重圧。

クーラーの利いた涼しい部屋にいても、

その重圧を思うと、ちょっと体調が悪くなりそうですよね。


この環境、どうですか?

やばくないですか?


でもこの環境を想定して、練習しなければ、勝てないわけですよね。

そうなると、

「真夏の炎天下の中、真冬並みの防寒着を着て、練習をする」

というのは、非常に合理的ですし、なんなら必須トレーニングですよね。


でも、皆さんの通っていた(通っている)高校の野球部って、こんな練習してますか?


多分してないですよね。

そして、当たり前ですけど、甲子園出場はできないですよね。


そうなんですよね。

目標を達成するための条件が異常な場合、

異常なトレーニングをすることって、必要不可欠なんですよね。


甲子園の例でいえば、

40度を超える炎天下の中、2時間~3時間、負荷の高い運動ができる、

ということが必須条件なわけで、その条件を満たせるように練習しなければいけないわけですよね。


じゃあ、受験に置き換えていきましょうか。

受験当日の環境をリアルにイメージしていきましょう。


まず人の数。滅茶苦茶多いですよね。

家での勉強は当然一人ですが、本番は周りに滅茶苦茶人がいます。

しかも、全然静かじゃないです。

貧乏ゆすりしまくってたり、独り言をぶつぶつ言ってたり、

ペンでコンコン机をたたいていたり、頭を掻きむしっていたり、

ペンを置くたびにでかい音をたてたりとか。

体臭がある人がいたり。香水がきつい人がいたりとかね。


もし、静かな環境でしか勉強してこなかったら、集中力を乱される可能性は高いですよね。


次に、自分の緊張度合いです。

第一志望だったりすると、緊張と不安で手が震えたりするんですよね。

ただ書くだけなのに、普段より時間がかかるんですよ。

現代文とか、何度読んでも頭に入ってこないとかね。

全然ありますよ。


過去問演習とかを、制限時間通りにやってる子は、時間が足りなくなる可能性が非常に高いですよね。


こういうイメージをしてみると、普段の勉強を必ずしも静かな場所でやる必要があるのか、という話なんですよね。


特に、過去問演習については、むしろ静かな場所でやらないほうがいいですよね。

多分、マクドナルドとかファミレスとか、フードコートとか、不特定多数の人がいて、うるさい場所で、やるべきですよね。

時間制限は本番よりも10分短くするとかしてね。


次は受験の時期です。

1月~2月。インフルエンザが流行る時期です。

みんな、なぜか自分が受験当日にかからない前提で話を進めがちですが、

かかる可能性、普通にありますよね。


そう考えると、受験の前に到達しておきたいレベルって、理屈で考えると、

インフルエンザにかかりながらも、滅茶苦茶うるさい場所で、制限時間より10分短く、過去問を解いて合格点をとれる状況なんですよね。


ここで、ようやくタイトルにつながるわけなんですが、

最悪の状況でも勝てるためのトレーニングを考えたとき、

インフルエンザにかかった時、高熱が出たときって、むしろ勉強すべきタイミングのはずなんですよね。


この話は、「インフルエンザだろうと勉強しろ」、というわけではなく、

自分の目標とその条件を考えたときに、時には異常なトレーニングが必要になることもある、

ということです。

そして、「日本トップの大学に、絶対受かりたい!」という目標がある場合、

普通のトレーニングでそのレベルに到達する可能性は低いです。

何かしら「異常な」トレーニングが必要になると思います。


「1日数時間で受かった人もいるよ!」と思う人もいるでしょうが、

そういう人は、1年や2年間の受験勉強ではなく、

中1くらいから6年間トレーニングしている人だったりするので、

それはそれで「異常な」トレーニングだと思います。


目標を正確に見定めて、自分にとって必要なトレーニングをしていきましょう!


それでは!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?