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在宅勤務(≠テレワーク)はじまりました

休み明けの初日、それは突然言い渡されました。

「明日から全社で自宅勤務だから。」

それから数日、出来たこととか問題点とかを洗い出しました。

(条件付きだが)意外に仕事は出来る

「自宅で仕事なんて出来るわけがないッ!」と思っていたのですが、普段の業務時間中、ノートパソコンに向かっての仕事は意外にもできました。少し休憩を長めに取ったりはありましたが、はじめての割にはよくやったと思う。

ただ、「仕事に打ち込むための設備や環境がそれなりに整っていたからなんとか仕事ができた」だとも思っています。
将来腰を痛めてしまうことを考え、自宅では机と椅子の生活を続けていたおかげで、その設備をそのまま在宅勤務にも使えたのは良かったです。また、ネットワーク環境も爆速と言うわけではないけども、それなりの速度で使えるものだったため、ストレスなくチャットツールや通話機能でのやり取りを行うことができました。
そして、普段と異なり周りに人が一切いないため、これ以上ない静けさの中で仕事ができました。音楽流して気分転換ができるのも在宅勤務ならではのメリットでしょう。

人によっては、「机や椅子がないので、こたつに座ってやってる」「家にネットワーク環境がなく、会社から借りた無線LANを使っているがまともに速度が出ない」「家に子供がいて集中力を削がれる」「飼い猫がすり寄ってきてかわいい」ということもあるらしく、快適にやるには準備を整える必要がありそうです。猫飼いたい。

合間に家事やら趣味やらは無理

「自宅で仕事できるってことはいつでもギター弾けるじゃん!やった!」と思っていましたが、ほとんどそんな気は起きませんでした。とか言いながら数分だけ弾いたりもしましたが。

周りにいない分、チャットツールでのコミュニケーションは頻繁で通知も来るため、そんな中で仕事を無視して趣味に興じるということは難しかったです。普段は働いている時間というのもあるでしょう。
また、仕事の合間におしゃれ着洗いやら普通の洗濯やらができるんじゃないかと思って試したのですが、「あと何分したら仕事を中断して洗濯物を干そう」ということはスムーズにできませんでした。ながら仕事はほぼ無理です。

これは通常業務の割り込みで入ってくる対応がしんどいのと似たようなことで、1つのことへ取り組んでいる時に突然別のことへ切り替えるのは精神力を使う感覚があります。
「人は選ぶことや決めることに労力を使ってしまう」という話を聞いたことがあって、この場合は「今やっていることをやめると決める」「次にやることを決める」「新しいことをすると決める」と3ステップあるわけです。そりゃあしんどいわけだ。

せいぜい出来ることと言えば、昼食休憩中に手軽なご飯を作ることくらいですね。刃物や火を使うからか、料理の間は余計なことを考えず集中して取り組むため、仕事のことを一時忘れる気分転換になっています。

通勤電車での消耗が尋常ではない

毎日、徒歩と電車で片道数十分かけて通勤しています。仕事をするためには必要な移動であるため、今まで気付かなかったのですが、通勤電車は激しく心身を消耗していました。

長時間、人混みに揉まれながら、揺れる車体の中を決まった位置から立ったまま動かないという運動をしているのですから、それはしんどいよなぁという。あまり意識はしないようにしてましたが、ストレスにもなりますよね。
あと、混雑時に「電車に乗るためには無言で身体を押しても良い」とやっている人がかなり多い。「人がやっているから、自分がやっても良い」と考えるのは多少分かるにしても、ぐいぐい押されようものなら身体以上に精神がしんどい。

これがないだけで日々の生活にかかるストレスもだいぶ軽減されるのではないでしょうか。あとは単純にムダな時間も省ける。

外にも出ず人にも会わないと生きている意味が分からなくなる

「家にこもってゆっくりしたい……」というのは仕事中によく考えていたことですが、実際そうなってみると、日中外に出ず人に会わない生活は結構精神を消耗します。
仕事はしんどいと言いながらも、その中でのコミュニケーションは結構楽しめていたのだな、と感じました。

通話機能は顔を写して利用することで、「言葉を全く発さない」「顔がピクリとも動かない」ということはなかったのですが、それでも相対して話すという行為の楽しさには足りないというか、だしのない味噌汁を飲んでいるような、そんな気持ちでした。

また、朝から晩までずっと家にいると、場所が全く変わらないまま1日が過ぎてしまい、やることはしっかりやっているのに何故か何もやっていないような気持ちになることがありました。
なので、意識して外出するように心がけて、更にはほんの少しのやり取りを求めて、飲食店、スーパー、コンビニ……と利用するようにしていました。

以前、「孤独は社会を蝕む病である」として、イギリスではその対策を行う大臣までいるという話を聞いたこともあり、孤独の恐ろしさを実感しました。

結局どっちが良い?

現時点では、自宅に設備や環境が整っていて、かつ仕事内容の検討や調整をする段階でなければ在宅での勤務は全く問題ないだろう、と考えています。身の回りにしろ、仕事にしろ、ある程度の準備は必要ですね。

在宅勤務は一旦来週までなのですが、メリットを享受しつつ、デメリットは工夫して極力減らすような工夫をしていきます。試行錯誤ができて楽しんでいる状態でもある。

弊社では緊急措置とのことで、この期間が終わった後に通常業務と切り替えが出来る、といったことにはならないようなのですが、弊社に限らず、「日本の社会全体が柔軟に仕事できたらなぁ」と願わずにはいられません。

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