タイトル_4x

「男は清潔感」と聞くけど「清潔感」って結局なんなのよ考

「男性にオシャレさは必要ない!清潔感があれば良い!」といった主張を度々見かける。
最初の文は「オシャレさ」を「華美」「普通と大きく異なる」という意味で使っているのであれば割と同意できる。ファッションも深めて行きすぎると、他の趣味同様にマニアックな方向へと進んでいくからだ。

しかし、その次の文章が問題だ。「清潔感があれば良い」

これは一見、同意できることを言っているように見える。でも、「清潔感」とは何なのか、そしてどうすれば手に入るかまでが言及されていない場合が多い。非常に多い。

なので、この「清潔感の正体」について考えました。

「清潔感」という言葉の意味

言葉の意味から考えてみよう。「清潔感」という言葉は「清潔/感」と区切れる。

「清潔」という言葉の意味は以下の通り。

せい けつ [0] 【清潔】
( 名 ・形動 ) [文] ナリ
① よごれのないこと。きれいなこと。また、そのさま。 「 -な衣服」
② 人格や生活態度などが正しくきれいである・こと(さま)。 「 -な人柄」 「 -な交際」

清潔(せいけつ)とは - 清潔の読み方 Weblio辞書

「汚れがない」とか「きれいである」という意味合いが強いようだ。また、言葉は「清々しい」「潔い」という言葉から成り立っている。

また、「○○感」という言葉は、そのものではなく、「その気持ちにさせるもの」を表している。例えば、「寂寥感」と言えば「寂しさを感じさせるもの」だし、「爽快感」と言えば「スカッとした気分を感じさせるもの」だ。

とすれば、「清潔感」とは「清々しさを感じさせるもの」となる。

清潔感が指すものが分かった所で、今度はこの「清々しさ」を得るために何をすれば良いのか。更に考えてみよう。

身体と衣服を清潔に

「清潔イコール清潔感」ではないけれど、身の回りが汚れていては清々しいとは言えないでしょう。これには毎日のケアが必須です。

身体なら、風呂に入っているか、頭をきれいに洗っているか、顔を洗っているか、ヒゲを沿っているか無精ヒゲになっていないか、歯を丁寧に磨いているか。
衣服は、洗濯で汚れを落としているか、シワだらけになっていないか、生乾きになって臭いが残っていないか。

毎日のルーティーンで正直手間がかかる部分もあるけど、何かをしながらでやれてしまうものでもあります。身体のケアはお風呂に入っている時にまとめてやってしまうとか、衣服のケアは音楽流しながらやるとか、時間や手間を自分に感じさせないようすると良いです。

所作を美しく

要は「品があるか」ということ。

普段の所作って細かい所ながら結構分かるもので、姿勢や歩き方で人に与える印象も変わります。猫背だったり大股開きだったりは良くない。

最初は、美しく見えるポイントを意識して身体を動かすように矯正していくしかないです。スポーツと一緒で、意識的な行動を繰り返すことで、少しずつ無意識での行動に繋がります。

少し前だったか箸の持ち方をきれいにするのがマナー、みたいな話もあったけど、実際は「動作として美しいかそうでないか」が先にあって、それが何故かマナーと呼ばれるようになったのではなかろうか。

聞きやすい話し方

言い回しと言葉遣いを丁寧にする。これも「品があるか」という所になりますね。

言い回しは小声でぼそぼそ喋らない、大声で早口にもならない、その間で話す。前者だと何を言っているか分からないし、後者だと威圧しているような印象を与えてしまう。聞き取りやすい声量とスピードで話すのが良い。ラジオアナウンサーやラジオDJが理想かもしれない。

ガラの悪い言葉を使わない。TPOを考慮した言葉を選ぶ。普段の言葉遣いが印象を左右することは言うまでもないでしょう。

少し話は逸れるけど、ニッポン放送吉田直紀アナが書かれた『なぜ、この人と話をすると楽になるのか』はコミュニケーションに苦手意識を持っている僕にはタメになる方法が多かったです。

表情を明るく

表情が豊かでにこやかな人に悪い印象を抱く人はいません。流石に笑顔の練習とまでは言いませんが、鏡の前で変顔を決めるようにすると、表情を動かしやすくなります。
インターネットばかりやっていると表情が乏しくなりがちです。真顔で「草」とか打ってる場合があったらちゃんと笑え。

「目は口ほどに物を言う」なんてことわざもあるように、気分から表情が出ることもあります。僕は割と顔に出てしまいがちなので、常に機嫌を良く保つように自分を操るか、もしくは気分の切り替えが早くするかしています。

最近読んだ記事だと、ずんの飯尾さんが答えていたインタビューが面白かったです。「不機嫌の9割は"オマケ"」の理由には納得でした。

メンタルの持ち方も大切ですね。

建設的な考え方

後ろ向きだったり、卑屈なことばかり言わない。かと言って前向きなことばかり言ってもそれはそれでうっとうしいので、それも程々に。

ポジティブだとかって言葉はあまり好きではないのですが、「ある課題に対してどのような解決策があるか」「今出来ることでどのような行動に移すか」といった研究発表のような考え方を取ると多少やりやすくなった気がします。

まとめ

5つ挙げていった結果、全てに共通しているのは「他者に良い印象を与える」という観点でした。もしかしたら、「好印象を与える心がけ」が清潔感の正体なのかもしれない。
ラブアンドピースですね(?)。

ちなみに、「清潔感って結局顔の良さだろ」という意見を見かけることがあって、その反論として書き上げたのがこの記事になります。
気持ちはとてもよく分かるんだけど、それを言ったらお終いというか、そこでひねくれててもしょうがないなというか……。

考え始めた時は「毎日お風呂入って、服をキレイに洗えば大丈夫でしょ」と思っていたのが、考えるうちに行動・言動・思考と外面だけではなく、内面にも切り込む話になりました。実際、ここに書いてあることが完璧に出来る人がいたとしたら、清潔感がどうとか以上に好人物なのは間違いないですよね。
僕もがんばろう……。

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