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戦略質問

友人から勧められたこちらの本を読んだ。私はコンサルタントではないがコンサル関係の本は非常に勉強になる。

この本は世にありがちなフレームワーク、「戦略はこのように立てるべき」といった明瞭な道筋を示しているものではないと思う。
常日頃経営者を相手に商談を行うコンサルタントが、クライアントの「思考のスイッチ」をどのように入れているか、それによりミーティングの成果物をいかにより良いものにするかといった工夫を実用的な質問の仕方を交えて解説頂いている。

また、戦略コンサルが経営者との戦略談議における壁打ち相手として機能している状況を思い浮かべることが出来た。

個人的に気に入った点は、
①「こうではないでしょうか。」と決めつけて聞くと相手が「そうではなくて、」と話を続けてくれやすい。
②自分のタスク(上司への報告、といったものも含めて)は「何をもって完了と言えるか」を自問自答する。
③いくつかのセントラルクエスチョン
1.抱える課題が全て解決したとして、何を実現できているか
2.会社が突然消えたら誰が悲しむか
3.会社が今のままとしたらXdayはいつくるか
4.新しい戦略によりどこが弱くなるか
5.社員が転職したら活躍できるか
6.重要なプロジェクトを"誰に"やらせたいか

私はセールスである以上、このような質問が日々の業務活動で直ぐに活用できるとは思わない。しかし企業の持続的発展を見極めることは個人のキャリア・株式投資を考える上で重要であり、仮想的に自問自答しよう。

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