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単純ミスに対する解決策

先に結論から言ってしまえば、それは

 標準化すること

です。いやまぁ、他にも方法はあるのかもしれませんが、「誰でもできる」方法を最も一般的であるとするなら、標準化するのが一番だと思います。もちろん、「どうやって標準化すればいいのか」をすぐにパッと浮かんでこないという人もいると思います。この辺は慣れの問題なので、遅かれ早かれ浮かんでくるなら、しばらくの間は反復するしかないかもしれません。

実際、訓練無しに卓越する…なんて、そんな人いませんしね。基本的には、何度か失敗を経験しながら、失敗した箇所を一つひとつ摘み取っていけば、いずれ「成功しかしない」ルートを見つけることができるようになります。そのルートの手順を言語化すれば、標準化の完成です。

標準化(Standardization)とは、モノや仕事のやり方を設定し、これを活用することです。ある目的を達成するためには、今ある最も優れた方法を標準書に規定しておき、これに則って行動(活動)すれば効果が大きく、再発防止対策に結びつきます。

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そもそも、単純ミスを起こしてしまう理由はどこにあるかと言うと、

 単純ゆえに、「失敗しないための」手順やルールが明確になっていない

ことにあります。「このやり方で進めれば、絶対に間違わない」と言える手順やルールになっているでしょうか。仕事においてトラブル(単純ミスなど)が発生する原因を追究していくと、仕事のやり方について、その手順が明確になっておらず、その結果、トラブルを生じている場合が多くあります。

これについて事前によく検討し、その手順を標準類(規定、標準書、要領書、指導書、マニュアル、ガイドラインなど)で明確にしておくという考えが標準化であり、その活動を標準化活動と言います。

これができない限り、単純ミスが撲滅することは決してありません。

何度も同じ作業を繰り返していれば、ある程度は慣れてきて個々人の努力によって単純ミスが低減することはあります。しかし、それは『属人的』であり、新しい人が増えれば、また元の木阿弥となってしまいます。

標準化活動には、「属人的でよい」ということは一切ありません。

誰がやっても、同じプロセス、同じ結果に行きつくようになっていないと、標準化されたとは言えません。たとえば、料理のレシピ本を見てください。

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「弱火」や「少々」など、多少アレンジしやすいように抽象化されているため、どうしても100%同じ出来にはなりにくくはあるのですが、これも「標準化されている」と言えます。

その証拠に、レシピに記されている通りに調理すれば、大人でも、子供でも、素人でも、ベテランでも、大きなズレもなく、同じような味を再現できるはずです。記されたとおりに進めなければ、もちろん異なった味になってしまうかもしれませんが、記されている通りに進めれば、同じ味が再現できることでしょう。

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