PDCAに本当に重要なもの
ハッハッハッ!
「PDCAを上手く回すために1番重要」で「PDCAを上手く回せるための1番の近道」は
自らのマネジメント力量を正しく把握すること
ですよ!
もちろんPDCAというものを正しく理解することも、そのルールに準拠することもとても大事です。しかし、実はそれ以前に「自分自身がPDCAフレームワークを採用できるだけの力量があるか」を知っていないと、ノウハウだけなぞれば上手くいく…というものではないんです。
そのことを知らないままPDCAで失敗し続けた人たちが一般的に
「PDCAはもう古い」
と言って、ほかのフレームワークに転向しているにすぎません。
当然人それぞれですから相性もあると思いますし、ほかのフレームワークを用いることで成功するのであればそれはそれで問題ないでしょう。ですが、だからといって世の中でPDCAフレームワークを用いていても「成功する人は成功する」という現実を直視できないというのは
なんかちがう
んですよね。
計画と実績が乖離するのは当たり前
人が不完全な存在で、また世の中の多くが不確実性で満たされている以上、誰がやっても
という命題に対して、正確に把握できていなければまともな計画さえ立てられません。
これが最も原初にあるPDCAの失敗要因です。
ここで、1つご紹介したいと思います。
みなさんは元スクウェア・エニックスの CTO を務めていらっしゃった橋本 善久氏をご存じでしょうか。いやまぁ私もそんなに詳しくは知らないのですが、この方が以前実際の開発現場でおこなわれているプロジェクトマネジメント実践事例をご説明された資料が案外秀逸なんです。
ゲーム開発現場を事例にされてはいますが、まさにPDCAを上手に使いこなすためのメソッドの1つがここで紹介されています。
PDCAの説明をするにあたって
大丈夫です。
このセミナーではきちんと解説してくれています。
ハイ。
イテレーション…すなわちプロジェクトマネジメントの中でサイクルさせる際には、改善活動そのものも計画的に実施するということで「Plan」の中に包含されているんですね。決してPDCAが崩れたという話ではなく、この講義やその対象となるプロジェクト活動ではテーラリングされたというお話です。
実現場はともかく、概念としては明示的に分けておいたほうがわかりやすいのでフレームワーク上はPDCAの方が当然良いに決まっています。
しかし、その特性をきちんと理解して実践で用いる際には特徴・特性を把握しつつももっとも最適な形にアレンジするあたり、さすがとしか言いようがありません。「そのまま使うだけでうまくいく」と思い込まないところに一流のセンスが見え隠れします。
さてここからが本題です。
見てのとおりです。
三流のプロジェクトマネージャー(以下、PM)は計画を立てても計画通りになんて考えません。なんなら計画書を作成してもその後一度も見ることなくその場その場の感覚や認識で判断している人が多いのではないでしょうか。
「こんなPMいないよ」
という人はおそらく少ないのではないかと思います。
プロジェクト事例として見てみると、案外周囲で起きていませんか?
計画を立てても、計画乖離しない監視・コントロールができていないし自らのマネジメントスキルなどを把握するでもないので、どの程度の間隔で状況を把握すればいいかもわかっていない…そういうPMは一定数存在します。
結果、進捗が大幅に遅れ、計画が完全に形骸化するたびにリスケ(reschedule)を行い、いったんオンスケになるようリセットしてまた進めるだけ…の繰り返しになります。
だからこその「ありがちな」プロジェクトとして紹介されているわけです。
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