見出し画像

うる星やつら2 ビューティフルドリーマー

最近、あっちゃんのYoutube大学の哲学関連の動画を見て、哲学おもろそう!!と気付かせてもらう。

いきなり本を読んだりすると挫折しそうなので、始めやすいコンテンツを探していると、PODCASTでだぶるばいせっぷすさんの「思想と哲学史」を見つけた。最近はこのコンテンツを聞きつつ、河川敷を散歩しながら哲学について考える事が多い。

そこで、「うる星やつら2 ビューティフルドリーマー」が紹介されていたので、見てみようと思う【ネタばれあり】


うる星やつら2 ビューティフルドリーマー

作中で特に心に残った主人公・諸星あたるの言葉。同時に意味が理解できなかった言葉。

「お兄ちゃんはね 好きな人を好きでいるためにその人から自由でいたいのさ わかんねえだろうな」

好きな人に対して自分が自由でなかったら、たしかに自分は好きでいられないかもしれない。

家族との時間は好きだが、強制されると嫌いになってしまいそうになった経験があるから。一緒にいたい時に一緒にいられる環境を整える事は重要かもしれない。

彼女と暮らす新居を1部屋か2部屋にするか迷っていたが、2部屋にして良かったのかもしれない。これから一緒に住んで自分の気持ちがどう移り変わっていくのか、その変化を感じながら生活していきたいな。


また、この作品は衣食住が十分あり、仲の良い友達だけがいる世界。

文化祭は迎えてしまうと、終わってしまう。
毎日、明日が文化祭と思って永遠に行動し続けられるのであれば、永遠に楽しい人生が続くという比喩。

愛する人とその周りの人とずーっと楽しく

夢やからなんべんでも繰り返せまんねん


たしかにそれは理想の世界。だけど、不幸がないので幸せが感じにくい世界なのかもしれない。



新世紀エヴァンゲリオン

この映画を見ていると、新世紀エヴァンゲリオンと被る部分を感じた。

似ているなと感じた部分。それは、ネガティブな感情が生まれる原因のない世界観。

人と人の心の壁をなくし、世界中の人が一つの集合体になる事で人間関係のトラブルのない世界にしようとする計画がある。

旧劇場版エヴァンゲリオンにおいて、人間関係に悩んでいた主人公の碇シンジは元の世界(他人のせいで傷つく可能性、または他人を傷つけてしまう可能性のある世界)に戻りたいと決意する。


夢の中で生きる事は楽しい事、嬉しい事だらけ。人と人との衝突のない世界は、苦しくならないですむ。もしそんな世界に対して何もおかしいと思わずに生活できるとしたら、その世界で生き続ける事もいいなと思う。

だけど、死ぬことのない世界、終わりのない世界に対してなにも思わずに生きられるんかな。


不死鳥 / SEKAI NO OWARI

死がくれる世にも美しい魔法 今を大切にすることができる魔法  神様 私にも死の魔法をかけて 永遠なんていらないから 終わりがくれる今を愛したいの

終わり(死)があるから、今を大切にしようと思えると私は考えている。

ビューティフルドリーマーの世界やエヴァの碇ゲンドウの望む世界を知る事で、今私たちが生きているこの世界を愛する事ができる。この世界で生きていたいと思わせてくれる作品。

この記事が参加している募集

映画感想文

最後まで読んでもらえて嬉しいです