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考えるということの勉強の為の推薦図書

考える、思索する

誰もがそんな当たり前の事と思うでしょうが

存外、人は考えてない

特に昨今、SNSやウィキペディア、googleで

知りたい情報をすぐに、マニアックな処まで知る事が出来るので

余計に考える作業がおろそかになります。

学校で色々と教わりますし、考える教育も云われますが、本当に考える力をつける教育になってない(おそらく教員自身に思索経験が無い)事がしばしばです。

今日はそんな話をします。翁の繰り言に陥らなければ良いのですが。


拙は職業上の師匠に、間違いない動物医療をする為には

否定的な文献を含めて必要文献を、最低限、別々の著者の5本以上読んでから治療しなさい

と教わりました。

獣医学に限りません。考える基礎とは、そういうものです。様々な考えを知った上で、俯瞰的に総合判断する、それが考えると云う作業です。

言い換えると世界は3次元、時間軸を入れると4次元。対して、文章は1次元、写真でも2次元。一つで全体像をくまなく知る事は不可能です。同じ考えのものを幾つ集めたって、同じ方向を照らすだけで陰は消えません。様々な方向から光を当てる事で、立体的な、更に時間軸を加えた4次元映像を、自分の頭の中に作る事が出来るんです。それすら、想像の産物なので、事実そのものじゃない、そういう一歩引いた俯瞰的な立場が思索の基礎です。

他社のツイートに反射的にリツイートしたり、引用リツイートで面白い一言を加える。ネットニュースや新聞をみて考える。教科書を読んで計算する、歴史的事実を知る。全部、思索の基礎無しには、考える力になりません。

学校なんて、ろくなものを教えない、大学級の専門書をさっさと読んでおけば、教員の噓を見抜いてからかい、教科書なんか行間にある編集者の言い訳を論破する為に読めばいい。中学3年や高校3年の1年間は受験勉強として、それまでの2年は、そういう考えると云う作業に使う方が有意義です。あ、可愛い女教師は別ですよ、拙の中学にも定年をとっくに越えてんじゃないかってとても可愛らしい先生が居て、すぐに泣くのでワル共含めクラス全員がとても大事に扱ってました。

長すぎる前置きは終わって本論。

まずは孫子

はじめ、訳や注釈は幾らでもあります。原文と現代語訳があればどれでもどうぞ。小学校高学年から中学高校と3度は学校で読み返すべき名著です。

平和教育などと名乗る退屈な授業がありますが、平和と1日百万遍くちにすれば社会は平和になるという宗教じみた話や、戦争はこんなに悲惨ですと脅しをかけて、思考停止させようという悪質なオルグばかり。平和とはどういうものか、そのプラス面とマイナス面は何か。どうすれば平和な状態を維持できるのか、なんて根本教育が出来る教員に会ったことがありません。でも、孫子はそれを知る良書です。戦争をしたいなら、きちんと準備しなさい、準備ができないなら戦争なんかしちゃいけません、それが孫子の教えです。諸条件をまともにとれば”戦争なんかやっちゃいけません”とかいているのと同じです。また、他国を弱らせるのに人間同士の信頼はどうすれば崩せるのか?其れは逆に考えれば、人々の信頼を保つ為にはこれに気をつければ良いという教えです。ビジネスマン必読とも云われるのに、漢文や国語、世界史、倫理の教科書に載っているのを見たことが無い。教育者というのは脳軟化起こしたボケ集団じゃないかとまで思う所以です。

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