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my safe place

「毎日よくもこうも色んな物事を考えてるんだね。」

「・・・息するのと同じですから。」

*Veganに、せめてVegetarianになろうか、でも自分で狩猟する分には問題ないのか、家畜として育てることが問題なのか、地球に優しいってなんだ、私は地球の一部ではないのか、なぜ光合成ができないのだ、いや人間以外の生き物だって光合成できないぞ、やはり食べるために動物を育て増やす行為が問題か、産業にする事が問題なのか、しかし生存するために脳、思考が発達したんだ、生存することを試行錯誤してきた先祖に感謝ではないか、思考は止まらない、止まらない以上全てはただ前へ前へ発展していくだけではないのか、この世に蔓延る問題全てに向き合わなければ罪なのですか・・・いや物事は単純に選択できるはずだ、何を選択するかは自分次第だ、自分の人生だ、好きに生きたらいい、なぜこんなにも悩ましいのだ・・・

*商品を商売にするか、奉仕を商売にするか、モノが溢れるこの世の中で自分らしく生きて働くとはなんなんだろう、街中でモノがごった返しているだけで情報過多アタマがくらくらしているお前が商品を生み出してまたこの世に物質を増やすのか、でも肉体を持ってして生きているから触る見るでこの世を楽しんで何が良くないのか、いや良いも悪いもないとお前は言ったはずだ・・・食品ならば己の身になるからまだマシか、しかし自分はモノに囲まれているぞ、音楽ならマシか、楽しいし、地球を困らす要素はなさそうだ、いっそ医者か、えー極端だな、人間の病気や構造すべてがわかった時に得られるのって何?地球、宇宙、なぜ全てを知りたがるのさ、なぜ全てに理由が必要になるの、この世界は矛盾で成り立ってるはずだ、違うのかな、頭よ、一旦黙れ・・・

泳ぐ事は得意ではない。
だけど昔から背泳ぎが好きだった。
浮いている事が好きだった。
耳には水の音だけ。目には空だけ。
力を入れる必要もない。ただ気持ちがいい。
ダイビングライセンスを取った。
与那国島にハンマーヘッドシャークの群れを見に行った。
そう簡単に見られるわけじゃないと言われたがビギナーズラックなのか見れた。
一回の潜航時間は大体30〜40分。
海中でハンマーヘッドシャークを待っている時間は長い、上を見ても下を見てもブルー一色だった。
「宇宙にいるみたい」
心がとてつもなく透き通っていく気がした。このままここにいたい。

ハマって翌月も行った。
最近は群れ見れてない、と言われた。周りの人たちは少し残念そうだったがチャンスに賭けるっきゃないといった雰囲気だった。
三回くらいはブルー一色だった。
私はものすごく楽しかった。
サンゴや魚たちを見るダイビングもいいが、このブルーだけに包まれる感覚がたまらないのだ。
ブルーに溶けていきたい。
それくらい言葉では言い表せない、この感覚。
『母なる海』という言葉がある意味がなんとなくわかった気がした。

ただ、陸に上がるとわかる。死ぬほど寒い。上がりたくなかった。(与那国島でハンマーヘッドの群れが見られるのは真冬の時期)

考えている感覚は少し時間が経たないと自分でも気づかない。
考えすぎて、頭の上から煙がもくもくしてきたら

気づけば自分は脳内で海に浮かぶ。
エメラルドブルーの海に浮かぶ。

脳は生存するために避難する場所を確保してくれるようだ。不思議だなあ。


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