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雨月茄子春氏による歌集書評

私の1st歌集“Immoral Baby_Pink Trap”について, 雨月茄子春氏による歌集評が公開されています.

雨月a.k.a.井口氏は非常に多彩な活動をしておられ, 歌人, 川柳人, 演劇人であり更にプロデューサーでありタレントでもあります. そんな彼の作る短歌は浮遊感と無常感, フラットな時空とピースな楽しさが特徴的です.
私は彼の短歌の’超理解者’だと自負しているので, 逆に彼が(全く作風の違う)私の短歌を理解してくれるのか, 或いは愉快に誤解してくれるのかを楽しみにしていました. 

私は作歌歴も浅いし短歌の技巧に自信がある訳でもありません. ただただアーティストとしての自分に絶大なる肯定感と全能感がある. 理由は分からない. ママがギャルで, 私もギャルだったから, ギャルのマインドなのかも知れない. 雨月氏は私の全能感を嗅ぎ取ってくれているみたいなんですよね.

川柳人としてもキャリアのある彼は, 私の短歌の川柳的なドライブ感を肯定的に評価して下さっている. とても嬉しい. 私は自分の創作を, 川柳を作ると短歌的で, 短歌の一部は川柳的だと自己分析していて, それは強みであるけれど当然弱点だと思っている. 今後どう成長していくのか, その我流のスタイルは変わらないのか, 自分でも分からない. ただ川柳的なセンスを川柳人の方に指摘して貰えた事は興味深かったのです.

でね, 評へのアンサーと言うか, どうしても言及しておきたい事があって.
それはココの部分.

これね, “Immoral Baby_Pink Trap”の中に出てくる人物ってアーリー’90sのモデルさんや女優さんが多いんです. どうしてかって言うと, 私のママが当時好きだった雑誌とかDVDとかを私は幼稚園に入る前から浴びるように摂取していて, その影響(呪い)って凄くて. 私の中にママの好きなものが詰まってる. その詰まってるものを全部ゲボにしてオェーって嘔吐したのがこの1st歌集なんです.
だから深津絵里も蒼井優も今現在の彼女達ではなくって, 90年代の若い頃のイメージ. 雑誌や写真集や映画の中の彼女達からの視線が時を超えてずっと私に突き刺さっている. その視線は何故かとてもきらきらしていて, 痛い. (気持ち良いとも言えるけど.)
他にも海外のVogueを彩っていたモデルさん達が出てくるんだけど, ’90s可愛いな, 90年代ってオシャレだなという気分をそのまま短歌にしている. 最近若い子達が90年代を追ってるんですよね. そのバイブスと共鳴している部分もあるかと思います.
あとはやっぱり自分の幼少期に何かあるんでしょうね. その時代を乞う気持ちがある.
桜木花道は純粋に初恋のキャラクターというか, 推しですね. 今でも好きな男です.

なかやまきんに君は, 私と夫の間で長いことツボで, 私達夫婦のLINEはきんに君のスタンプだらけなんです. だから実景というか, 実感ですね.
因みに“川柳EXPO 2024”に載せて頂いている“Locked Joe: The 12 months of chastity”の中の一句,

「托卵なんか平気さ」 パワー Denial December

此方にもなかやまきんに君の’パワー’というキメ台詞を使ってます.笑
深い意味は無くて私の生活の中にいつもきんに君がいるので. 今後も作中にきんに君が登場する事は多々あるかと思います.

私はブッ飛んでるとか狂ってるとかそういうイメージがあるかも知れないんですが(笑), 実は全ての短歌は実景で実感なんですね. サイケデリックに描こうと意識してる訳ではなくて, 世界の見方が他人とちょっと違うだけなんだと思います. だから短歌も難解にしようとなんてちっとも思ってなくて, 難解と言われると心外なんです.
今回雨月氏に, ’蒼井優’や’なかやまきんに君’が出てくる事は音羽の世界と皆の暮らす世界が地続きだと気付かせてくれる, 的な解釈をして頂けて, 計算した訳ではないけれど異物感の効果乃至音羽はフツーの人だよと安心させる効果があったなら, それは幸福な事だなと感じました.

雨月さんこの度は本当にありがとうございました. 多彩な活動と唯一無二の個性, 確かな技術力のある雨月さんに少しでも認めて頂けて光栄ですし, 今後私自身ももっと成長して, 雨月さんを唸らせ昂ぶらさせる存在になりたいと思います.
ラブ !♡ アーンド, ピース.✌︎

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