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【短編ホラー小説】短夜怪談「リュックから」

雑踏を歩いていた時。前を歩く男性のリュックがひとりでに開き、中からぬるりと出て来た白く細い手が彼の首を締め始めた。男性は何も気付かず平気そうに歩いて行くので、目を反らして反対側へ逃げた。白い手首に光る金色のブレスレットが妙に生々しかったことは覚えている。

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