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【短編ホラー小説】短夜怪談「本棚の目」

積読消化の為、本棚の一冊を抜いた。
その隙間に人の目があり、自分の目と合ってしまった。
「うわっ」
本を落とす。拾ってまた見るが、もう目は無い。その後も、本を抜く度その目と遭遇した。知らない目。ただ、遭遇するのは積読の本を抜いた時だけ。未読の本がこの家から無くなった時、外でも見たらどうしようかと少し憂えている。

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