マガジンのカバー画像

短夜怪談

57
ホラー短編小説「短夜怪談シリーズ」をまとめています。一話完結の短い怖い話。
運営しているクリエイター

2023年5月の記事一覧

【短編ホラー小説】短夜怪談「聞こえる?」

「ねぇ、これ聞こえる?」 友人の唐突な質問に、首を傾げる。 「何も。何の話?」 「やっぱ聞…

宵待昴
1年前
7

【短編ホラー小説】短夜怪談「車椅子」

祖父のお見舞いで病院を訪れた。面会時間ギリギリまで居て、さあ帰ろうと言う時。薄暗い廊下を…

宵待昴
1年前
6

【短編ホラー小説】短夜怪談「見送る」

信号待ちの足元で、みゃあ、と微かな声。視線を下ろすと、灰色の猫が背後にある建物のドアから…

宵待昴
1年前
7

【短編ホラー小説】短夜怪談「炎上の広告」

ポストに地域紙が入っていた。 眺めていると一つの広告が飛び込んで来る。 『この写真を撮っ…

宵待昴
1年前
4

【短編ホラー小説】短夜怪談「緋の邂逅」

「ごめんね。全然会えなくて」 「いいよ、そんなの。元気だった?」 地元を離れて数年。私は街…

宵待昴
1年前
12

【短編ホラー小説】短夜怪談「古放送」

帰宅してリビングに入ったら、液晶テレビの代わりに古いブラウン管テレビがあった。 部屋を間…

宵待昴
1年前
13

【短編ホラー小説】短夜怪談「ティーポット」

鏡のように綺麗な銀のティーポット。何気なく見ていると、自分の後ろに青い作業服姿の男が映り込んでいる。家には誰も居ない。 えっ、誰? 見ていると、段々男が近付いて来る。肩に触れるか触れないかの辺りで勇気を出し、振り向いた。誰も居ない。ティーポットからも消えていた。「ティーポット?処分しましたよ。怖いし」 苦笑いする彼の後ろには、青い作業服姿の男が居る。また違う形で邂逅するのだろうか。

【短編ホラー小説】短夜怪談「廃墟の二階」

ある晩。 暇だったAとBという友人合わせて三人で、廃墟に向かうことになった。普通の家だった…

宵待昴
1年前
4

【短編ホラー小説】短夜怪談「洗濯機」

洗濯機の蓋を開けたら、中に入っていた女と目が合った。今は一人暮らしで彼女無し。勢いで閉じ…

宵待昴
1年前
5