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【短編ホラー小説】短夜怪談「洗濯機」


洗濯機の蓋を開けたら、中に入っていた女と目が合った。今は一人暮らしで彼女無し。勢いで閉じて三秒、再び開ける。女は居なかった。コインランドリーに行くのは怠くて、結局洗濯機を使う。無事に終わったが、服に長い髪の毛と赤黒い染みがついていた。先住人の置き土産なんて使うもんじゃない。

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