見出し画像

IoT最強国家ニッポン 日本企業が4つの主要技術を支配する時代を読んで学びになったもの箇条書き

世界はだんだんモノを共有する時代になっていく
世界の電気需要で1番割合を占めているのは産業モーターを動かす電力
パソコン、スマホは、[メモリ、プロセッサ、先端ロジック]が3大高価部品
自動車になると[アナログ半導体、パワー半導体、センサー]が3大高価部品になる

資源がない日本は節約する技術が得意?
一次産業革命→蒸気機関を動力に軽工業でイギリスが世界の工場に
二次産業革命→ガソリンエンジン開発で車や飛行機ができる、工場ラインで機械の大量生産が可能になりアメリカ、ドイツが繁栄
三次産業革命→コンピュータの登場で作業の一部自動化に成功 ソフトウェアが重要になり、話者数の多い言語が得意な国が繁栄 団体で何かを作ることが減り、協調性のある人間から行動力のある人間へ、求める人材が変化した
四次産業革命→IoT 全てのものがインターネット化する

IoT時代には、24時間自動車がインターネットと繋がるので、故障箇所を事前に知らせてくれて事故が減る、自動車を気軽にシェアするシステムが生まれる、駐車場維持費が不要の時代がくる
JRやJALも自動運転に参画すればまた景色が変わる
マイクロプロセッサの時代からAIチップの時代になる
半導体メモリのIoT化
IoT化した冷蔵庫でできること→庫内の賞味期限管理、庫内の食材でできる料理を提案してくれる、作りたい料理を伝えれば庫内に足りない食材をすぐにネットで頼んで夕方に届くようにしてくれる、蓄積した毎日の献立から足りてない栄養素を指摘してくれる、冷蔵庫とモニターを繋げてネットスーパーで食材を選んで買える、スーパーに行かずに特売情報を知って買うことができる
今後はIoTによって全自動工場が出来上がるので自分に合った製品をカスタマイズできるようになる多種少量販売になってくる
そういったカスタム化をすることに強みのある企業が日本には数多くある
汎用性のある製品をつくってシェアを独占するやり方が主流な時代から、個人のニッチな要望にいかに応えるかの時代になる
マニアックな製品をつくるのが日本は得意

日本企業は半導体メーカーの中国によるM&Aに敏感になっているので経産省が監視を行なっており中国企業に日本企業が買収されにくくはなっている
中国は石油よりも半導体を輸入している→世界の半導体輸入額の40%買ってる
中国のハイテク産業はアメリカイギリス日本製品の輸入がないと回らない、成長できない
インテルの大連工場、サムスンの西安工場、SKハイニックスの無錫工場、TSMCの南京工場→地域経済の繁栄に一役買ってそう
中国ハイテク企業の工場も建設予定だったがアメリカの輸出規制で投資の目処が立たず建設中止している
1980年代の日本も経済一人勝ちの時代に安全保障面で頼っていたアメリカからの圧力に勝てず、半導体を外国から20%以上は買えという要求に応え、日本の半導体技術の成長速度は鈍化した
中国の工場は整然としておらず異物混入が起こりそうなほど汚い、労働者も質の良いものを作る意識がなく、定着率も低い
中国はバブルだからといって投資目的で過剰にインフラをつくってしまい、完成後のインフラの収益化がうまくできず赤字運営の事業ばかり残ってしまっていて危うい
次の投資先をすぐ用意しないと投資が生まれずマイナス成長になりどんどん崩壊していくからIoTに投資先としての活路を見出している
電子決済技術(アリペイとか)を一帯一路の国々に普及させるのも中国経済発展維持の活路になるかも

IoT製品をつくるには半導体、部品、モーター、素材が必要
この4つ全てを自国で作れるのは日本だけ
デジタル半導体よりもアナログ半導体の技術がIoTでは大事になってくる
ソフトウェアを機能させるデジタル半導体の役目以外に、電力パワーの増強やセンサーを司るアナログ半導体の技術がIoTでは重要になる

パソコンのストレージの階層SRAM>DRAM>NAND>HDD しかし左に行くほど消費電力が多く高額なので組み合わせて使うのが今は一般的
コンデンサ→電気を蓄えたり放出する部品
抵抗器→電流の大きさをそれぞれの回路にあった量に調節する部品
それ以外にも日本には電子部品でシェア50%以上の部品がたくさんある→IoT製品には強い
家電、コンピュータ、通信機器に日本の電子部品がたくさん使われている
部品メーカーは半導体メーカーのように大企業傘下で運営されていたわけではなく、独立系のメーカーだったため親会社の方針に従わず、国内外の全企業にアプローチすることがてきる
部品メーカーは製造装置も自社開発のものを使って、材料も自ら発見したものを使っているため他の企業に真似されにくい
部品メーカーは海外展開が早かったので海外対応に慣れてる
部品メーカーは取引先の要望にあった形に柔軟に対応できる技術があった
部品も半導体も全部を国産化できるのは今のところ日本だけ
基板ような電子素材でも日本はシェア50%以上のものがたくさんある

IoTが医療分野に広まれば病気の発症の事前予知がはやくなり寿命が10年くらい伸びるだろう
超高齢社会なのでIoTによって治療能力重視の段階から予防重視の段階にして医療費を節約していくことが肝心
IoT社会でできそうなこと→渋滞緩和、在庫コスト減、当日お届け、鉄道輸送計画を日単位で変化させ合理化、工場無人化、建築無人化、24時間建築作業、床充電、壁充電、空間充電、ドローン配達、ドローン測量、ドローンタクシー(自動運転航空機)、ドローンレスキュー、ドローン警備、ドローン農業
空飛ぶクルマの技術や法整備について考えている協議会は経産省国交省を軸にもうある
蓄電池やモーター、それらをコントロールするデバイス作りも日本は得意
電気自動車は空間充電に対応できるからバッテリーがちいさくなってもだいじょうぶかも
話しかけるだけでご飯作ってくれたり、洗濯回してくれたり、スケジュール管理してくれるようになり、IoTが家政婦や秘書のような役割を果たすようになるかも
漁業でも海水温や塩分濃度の常時測定などできて便利
養殖で大事な環境条件として海水温、潮流、波高、濁度、溶存酸素濃度、塩分濃度、日照などがある。魚の数や体重、病気、食欲の管理も大事
チリやノルウェーなど漁業が盛んな地域にiot製品輸出できる
道路の老朽化チェックもiotで飛躍的にコストが節約できる

これから世界の富裕層、中間層が10億人規模で増加し、電力需要が爆発的にあがるので、IoTをつかって効率よく無駄なく電気を使うことで全世界人口をカバーすることが必須
低消費電力でモジュール化できる電子素材開発→日本強い
1種類のものを大量生産ではなく、用途にあったIoT機器を開発する多種類少量生産→日本強い

ブラックボックス戦略⇄オープンイノベーション戦略
社外から技術を「課題解決型オープンイノベーション」、社内の技術を「ニーズ探索型」、社外から知識や知恵を「新規価値創出型」
日本がアナログの環境(現実世界)において電気を使用したり電力を増強したりする機械を作るのに強いのは、戦後の技術力向上で安かろう悪かろうの製品ではなく、安かろうが良い電子製品を作って世界で売れた実績があったからこそ
デジタル(仮想現実)でやりとりをすることにかんしては外国に負けてしまうが、デジタルでやり取りしたことをアナログ(現実世界)に快適に落とし込むことに関しては最強を誇る日本
2030年くらいにIoT時代がくるっぽいからそれまで日本の優秀なIoT企業を疲弊させないようにしたい
データを扱う産業はデータを使う人が多ければ多いほど有利なので、英語圏15億人以上、中華圏13億人の市場を持つ英語企業、中華企業にデータ産業で勝つことは難しいが、IoTなら勝機がある


感想
とても納得力がある日本スゴイ系の本で、日本の未来を明るめにみる視野が広がった本でした
戦中戦後に頑張って製造技術を磨いてくれたおかげで未来の分野で日本がアドバンテージを持てているので、過去の日本人に感謝すべきなのかなと思った
それと著書内で参考にしている記事の掲載メディアが自分がスマニューで購読しているメディアばかりで、やっぱりいいメディアだったんだなと安心した
これからもお世話になりまつ
朝日新聞系列のメディアは1個も参考資料に出てこなかったな←

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?