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多分、他人からの何気ない優しさで人は救われてる話

お疲れ様です。subです。

皆さんは他人からの【優しさ】を感じたエピソードがあるでしょうか。

バイト先でお客さんに
「いつもありがとう。頑張ってね」
と、言われたり。

ドアの前で両手に荷物を持っていたら
「抑えてるのでどうぞ」
と、ドアを開けててくれたり。

日常生活の中でも他人からの優しさを感じる場面は度々あるかなとは思います。

今回は
【僕が新入社員だった頃に掛けられた一言で、会社を辞めずに働けている話】
をしたいと思います。

僕は常日頃から職場で
「認められてないな」
「言葉に混ざる毒が辛いな」
「これから先、期待はされないだろうな」
と、思いながら生きています。

もし僕と同じような状況だったり、人生の中で躓いて落ち込んでいる人がいたら、是非このまま記事を読んで見てほしいです。

(まとめに結論を書いてます)


当時の状況

僕は新入社員でした。4月1日に入社し6月初旬に正式に配属されたような形です。

地元からは1時間と少しの距離に職場はありますが、18年間生きてきて初めての1人暮らし。
それも社員寮だったので初めての共同生活でもあり不安で押し潰されそうでした。

そんな中でも仕事はしなければいけません。

自分なりに一生懸命ではありましたが、僕は仕事の覚えが悪く、毎日が辛かったです。

そんな状況下でも働き配属されてから2ヶ月後、僕のメンタルをゴリゴリと削る出来事があったのです。

同じ課の人が集まっている前で、上司に自分の知識が足りていない事を指摘されてしまいました。

次の日に行う仕事の内容が完全には理解出来ておらず、若干ではありますが笑いものでした。

日常的な業務では無く初めての業務だったので、仕方ないと言えば仕方ないのでしょう。

しかし先輩方や上司はそれを良しとはしません。

10名以上いる前で指摘され、自分が情けなくて、恥をかいて悔しくて、感情がグチャグチャでした。

その日はあまりにも精神的に辛く、バスで10分位で帰れるところを1時間歩いて帰りました。
歩くことで気が晴れると思ったからです。

帰ってからも感情が上手く纏まらずにベッドの上で丸まりすすり泣く。

泣き疲れて少し眠る。

そんな感じでした。

結局その日は社員寮の食堂の夕食時間に間に合わずに、寮母さんの好意で時間外でありながらもご飯を食べさせてもらったりしました。

食べている時に寮母さんへの申し訳なさでは無く、職場のことで悲しんでいる。

…被害者ぶっている自分に嫌気がさしたのを覚えています。全部自分が悪いのに。

なんとか胃に流し込み、自室に戻り何を考えるでも無くぼーっとしていました。

21時、22時、23時。

時間だけが流れていく。

早くお風呂に入って寝ないと翌日の仕事にも響いてきます。僕は浴場へ重い腰を上げ向かいました。


全く知らない。話したこともない違う課のおじさんとの会話で驚くほど気が楽になった

僕が現在も住んでいる社員寮は浴場・トイレ・食堂が共用となっています。

普段は銭湯にもあまり行かないので、他人に裸を見られるのに若干の抵抗を感じつつ浴場にたどり着きました。

誰もいないと良いなと思いつつドアを開けた瞬間、いました。

めちゃくちゃ優しかったおじさんが!

(この時点では人がいたことに絶望したのみですが)

僕は「お疲れ様です」と声を掛けました。
寮では挨拶することがルールだから、勇気を振り絞って。

おじさんは「おう、おつかれ」と返事を返してくれました。
この時点で威圧的な感じがして、僕は完全にビビっていたのを覚えています

「お前。新入社員か?」
棒立ちしている訳にもいかず僕がいそいそと服を脱いでいるとおじさんが話しかけて来ました。

「え。あ、そうです。今年入社しました」

若干どもりながら答えて終わりかと思いきや

「飯は寮の食ってるのか?」

と寮の食堂で食べているのか聞いてきました。

「はい。食堂で食べてます」

「そうか。それが良いよ。バランスも考えられてるし、安いから」

「あ、そうなんですね」

「管理栄養士が考えてるからな」

一見何気ない会話かもしれませんが、僕はこのやり取りでものすごく気持ちが楽になったんです。

会話の内容が理由ではありません。

僕は、
「相手からしたら僕が体調を崩しても、会社を辞めても何も影響が無いのに見ず知らずの僕に対してアドバイスをしてくれたこと」に感動したんです。

正直、同じ課に人たちの前で自分の実力不足を晒された後だったので、若干ではありますが【人間】に対して負の感情が芽生えていました。

「みんなの前で晒すことは無かったよな」

「そもそも自分がメインで作業する訳じゃないし」

「初めての教育だから詳しいことは作業を通して学ぶのが普通だろ」

という具合に拗れていました。

多分上司は概要すら掴めていないことを問題視したのだと思います。

そんな当時の僕は他人に優しくなんてされないんだと思っていましたので、おじさんの何気ない優しさが心に響いたのです。

他人からすればちっぽけなことですが、おじさんの思いやりの言葉を糧に今も頑張っています。

挫けたら優しくしてくれたおじさんを裏切ることになるからです。


まとめ

  • ある程度親しい人ではなく、本当に知らない人の言葉が力になるかも

  • 思っているより他人は自分を気にかけている

  • 社会は辛くて苦しいが優しさにも満ち溢れている

たしかに自分をよく知っている家族や友達、同僚の方が相談をすれば状況に適した対応をしてくれるかも知れません。

では他人に相談しても辛さは解消されないのか。

違います。

当たり前ですが他人は他人です。
自分のことを1mmも知らないでしょう。

何よりも貴方は
全く知らない他人に
「いや、自分が悪いでしょ」
「それは責任転嫁じゃない?」

みたいにグイグイいけますか?

多くの人は多分無理です。
だって他人に嫌われてでもアドバイスをしようとは思いませんから。

たしかに状況を一刻も早く変えたいなら自分をよく知る人に話した方がいいと思います。

ただ思うんです。

心の傷を癒してから立ち向かっても良いんじゃないかって

これを踏まえると厳しいことを言ってくる確率が低いであろう他人に相談するのも有効ではないかと思います。

そんな他人に相談まではいかなくても励まされたり、何気なく優しくされたり、世間話をしただけでも大分気が晴れる場合もあると思うのです。

相手は貴方の悩みを1mmも知らずに会話してくれる筈ですから。

僕の場合は相談に乗ってもらった訳でもなく世間話をした程度ですが、
今悩みがある人は掲示板やカウンセラーに相談してみてはどうでしょう。

現状に立ち向かう前に一呼吸置くのも大事だと思いますよ。

ここまで読んでくれてありがとうございます。
subでした。

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