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うつくしいと思った。 うるんだ奥二重の目、瞳は黒々として澄んでいる。真珠を纏っているかの…
今日は日曜日。 目が覚めて3秒で顔がにやけてしまったのは、今日がとっても幸せな日になると確…
正直、もういらないと思った。 何がって?命だよ、命。 だって生きていてもいいことなんてひと…
ぼくは、食べることがすきだ。 おいしいものを食べることこそがぼくの人生であり、それ以外は…
ぼくは、『さようなら』がこわい。 仲の良い友達がいた。家が近所で、毎日朝から晩までいっし…
ジリリリリリ。 目が覚めると同時に、眠ることによって封印されていた憂鬱でしかたないあれや…
4時間目は爆睡だった。 それもそのはず、世界史の石川先生の授業だったからだ。 先生の授業は、「どうがんばっても寝てしまう」ことで有名で、毎回どのクラスでも生存者はほぼいないらしい。(私も寝ているので分からないが。) 昼休み、私は親友のゆうこに愚痴をこぼす。 「結局今日も世界史起きてられなかったよ〜いい加減やばいからさ、ちゃんと起きてようと思ったのに!!」 ゆうこは、焼きそばパンを頬張りながら笑う。 「ははは、むりだって!あいつの授業は前の晩どんなに早く寝ても耐えられない。は
しまった。 桃花はその場に立ち竦み、大声で叫び出したい衝動に駆られる。 時刻は午前8時。青…
おかしい、と思い始めたのはいつのことだっただろうか。 4月に別の学校から転任してきた校長は…
怖い夢を見ていた。 それも、幽霊に遭遇するとか、怪物に追いかけられるとか、何者かに殺され…
月がよく見える。 満月でも三日月でもない中途半端な形の月だ。 目の前には恋人。 数分後には…