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ビラ配りをしていた。 僕の居場所が、なくなるかもしれないという知らせを聞いたからだ。 そん…
桜って、別にピンクじゃないじゃないですか。あれ、本来、白なんですよ。まあ、ピンクの桜もあ…
この国から人がいなくなった。 厳密に言えば、隠れた、の方が正しいのだが。 窓から外を見ると…
ぴろりん。 俺のケータイが震えた。すかさず電源を入れる。 通知欄には『山城もも』の文字。推…
「おそいのねえ。今、帰り?」 ドアの横にもたれて立っていたおばあさんが僕の目をじっと見つ…
うつくしいと思った。 うるんだ奥二重の目、瞳は黒々として澄んでいる。真珠を纏っているかの…
『あ、おはよ』 『おはよ。あれ知らないの?』 『知らないのって?』 『いや、休校』 『知ってるよ。さっき学校からメール来てた』 『じゃあなんで、いつも学校行く時間にわざわざうち来たの?』 『だって、さ、ねえ』 『まあ、わからないでもない』 『昨日、見た?テレビ』 『見たよ。すごかったね』 『うん、すごかった。ねえ、』 『なに?』 『あれ見て、どう思った?』 『うーんなんか、こんな感じなんだあって。あっけないなあって』 『わたしも、同じこと思った』 『今改めてそれ思ってる。もっ
花火が、すきだった。 それは、夏の夜に咲く一瞬の夢であり、わたしをどこか遠い世界に連れて…
今日は日曜日。 目が覚めて3秒で顔がにやけてしまったのは、今日がとっても幸せな日になると確…
目が覚めたら夢だった。 自分が存在する世界が現実であるような気もするし、夢であるような気…
AM 8:00 『はなちゃんおはよう〜!!』 『あ!ゆかちゃん!おはよ!!』 『学校までいっ…
正直、もういらないと思った。 何がって?命だよ、命。 だって生きていてもいいことなんてひと…
やるせない。 どうしようもなく、やるせない。 俺は俺なりに長い間努力してきた。それなのに、…
ぼくは、食べることがすきだ。 おいしいものを食べることこそがぼくの人生であり、それ以外はどうだっていい。 友達から体型をからかわれて悲しくても、昼ごはんを食べれば忘れるし、彼女ができなくて悲しくても、夜ごはんを食べれば忘れる。だから、太っていても構わない。むしろ、ぼくの今までの『おいしかった思い出』で形成されたこの体が、ぶよぶよのお腹が、とても誇らしく愛おしい。 おいしいものを食べることだけがぼくの人生、それ以上でもそれ以下でもない。 一番の好物はさっくさくのころもに包まれ