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中根すあまの脳みそ

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中根すあまが考えたことや、気づいたことを徒然なるままに記録していきます。毎週金曜日に更新。読んでやってください。
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2022年2月の記事一覧

中根すあまの脳みその133

六本木のまちをひとりで歩いていた。
土曜日。もう、かれこれ2年以上、2週に1度のペースでここを歩いている。 はじめのうちは田舎の地味な制服を着て、その街並みにふわふわと浮いていたことを思い出す。幼い頃から皆勤賞とは無縁の生き方をしていたので、それに近い状態にあるその場所がなんだか誇らしくなる。
思えばいろいろなことがこの道ではあった。
猛暑、土砂降り、雪、雷。いろいろな会話、沈黙。不思議なことに、

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中根すあまの脳みその132

数日前、テレビは煩く、雪の予報を叫んでいた。それも”警報級”の大雪だという。これまで生きてきて”警報級”などという言葉は聞いたことがなかったような気がする。それが一体どれくらいの脅威をもたらすと予想されたものなのか、いまいち想像ができない。
違和感の正体は、”警報級”という言葉の耳馴染みの悪さだけではない。実感がないのだ。数時間後に雪が降るという実感が。しんと静まり返った、深く、透き通った寒さが、

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中根すあまの脳みその131

わたしは、グミを買ったことがない。
誤解しないでほしい。もちろん、食べたことはある。食べたことはあるが、自分で自分のためにグミを買ったことがないという話だ。
自分で自分のためにグミを買う人は、ああなんかグミ食べたいな〜と思って買うのだろうか。まあ、そうだよな。食べたいから買うんだよな。その感覚がわからない。なぜなら、
私にとってグミは、食べたくなるタイミングが見当たらない唯一の食べ物であるからだ。

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