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フリーライター・中村洋太さんのコンサルを受けて

先日、フリーライター・エッセイストとして活躍されている中村洋太さんのコンサルを受けた。まだ2回しかお話ししていないが、自分のなかで大きな気持ちの変化があったので綴りたい。

フリーライターになって1年、私はずっとSEO記事を書いてきた。月に20〜40件、主にクラウドソーシングサイトでお仕事を受注しながら。

収入もある程度安定してきたし、駆け出しの頃から比べると文字単価も上がっていた。クライアントからの評価も悪くなかったように思う。

でも、いつからかSEO記事を書くモチベーションが保てなくなっていた。記事を書きながら「早く終わらせたい」「この仕事時給にするといくらだろう」と思うようになり、執筆する楽しさを見出せなくなっていたのだ。

そして、一番不安だったのはライターとしての将来である。「フリーライターとしてバリバリ仕事をしていきたい!」という理想とは裏腹に、「今のままで本当に成長できるの?」と疑問を抱くようになっていた。

そんなとき、インタビュー記事を執筆する機会をいただいた。もともと執筆していたメディアの編集者さんに「いつかインタビューやらせてください!」と言い続けたことが実り、「やってみる?」とお声がけいただいたのだ。

(実績もないのにインタビュー記事を書かせてほしいだなんで図々しい話だが、言葉にして伝えておくのは大切だなと思えた出来事である。)

インタビュー記事を書くのは本当に楽しかった。どうやったらインタビュイーの気さくな人柄を伝えられるのかを考えて、書いては消し、書いては消し、を繰り返した。書き上げるのに何日もかかったけど、充実した時間だった。

そしてこの仕事が、中村洋太さんと出会うきっかけを与えてくれた。

インタビュー記事やコラムを執筆したいと思うようになった私は、SNSで情報収集を始め、中村洋太さんの著書『Webライターが単価を高めるための戦略思考』を見つけたのだ。まさに今、私が悩んでいた内容と、その解決策が記されていて夢中で読んだ。

中村さんの記事は、どれも興味深く一瞬で読み切れる。どうやったらこんな文章を書けるようになるんだろうと胸が熱くなった。

中村さんの著書を2冊とも読み切ったあと、すぐさま自分の現状と悩み、コンサルを受けたい旨を記載したメールを中村さんに送った。

コンサルでは、「何をテーマに書いていきたいか」「自分の強みは何か」など、まったく定まらないまま臨んだが、それでも丁寧にお話を聞いていただき、ブランディングについて教えてもらった。

中村さんから言われて一番心に響いたのは、「たとえ経験が浅くても、プロとしての気持ちを強く持つべきだ」という言葉。わたしの文章には「初心者感」や「お仕事ください」という低姿勢さが滲み出ている、と。

わたしは自信のなさから、人に対して過度に下から下から接してしまう癖がある。ライター業でも、契約した以上の仕事内容(主に雑務)を上乗せされてしまうことが多々あった。

その性格が文章にも出ていたのかと、指摘されたときは顔が熱くなった。でも、ズバッと指摘してくれたことが嬉しかったし、意識的に改善すべきだと再認識できた。ダメなところはダメ!と言ってくれる人と、久々に出会えた気がする。

中村さんのコンサルにはカウンセリング要素もある。実際わたしは、中村さんのコンサルを受けていくうちに、自分の思考が整理されていく感覚があった。一人で考えてこんがらがっていた思考を拙い言葉でぶつけると、それを紐解いてくれたり、背中を押してくれたりする。

とにかく、今できることを着実にやっていこうと前向きな気持ちになれるのだ。1年後の自分を想像してワクワクするなんて初めてなので、中村さんに感謝したい。


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