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31. 子育て・子供が考える力をつけるために

私は、シングルマザー歴が13、4年になります。母親として、ずっと気をつけていることがあります。今日は、それについて書いてみます。

子供って、幼い時に、不機嫌なこと多くないですか?まだ、自分の心の内を、言葉にできずに、態度で表しているんですよね。まず、第一歩として、不機嫌なときに、自分が不機嫌だと気づいて、母親に相談してくれるようになって欲しかったんです。

子供が不機嫌なときに、テレビや玩具やお菓子で、大人がご機嫌をとって誤魔化し続ければ、子供は、それを当たり前として成長していきます。大人になっても、本当の問題から目を逸らし、娯楽や買い物で誤魔化し続けてしまうでしょう。

だから、幼い息子が不機嫌になったとき、私は質問するようにしました。眠い・お腹空いた・甘えたいと言った欲求から、友達とケンカしてしまった・上手に出来なかった・自分でやりたかったのに!と、不機嫌の理由も年齢と共に複雑になっていきます。

複雑といっても、子供の不機嫌な理由や、相談してくることって、大人にとっては些細なことだったりします。しかし、子供にとっては、はじめての体験や感情だったりするので、どう扱っていいのか分からないから不機嫌になる。考え方もわからないから答えが出ない、迷いの中にいるから相談してくるのです。

その迷いの中で、ぐるぐると抜け出せずに、頭を悩ませているのであれば、大人が質問の形式で「自問自答」の手助けをすればいいのです。

大人の力を借りながら、考える道筋や、自分の本心に気づく方法や、自己認識や情動コントロールといったことを、体験することになります。自分のことを自分で理解し、自分で自分のご機嫌を取ることができたら、それこそが大人の階段を上っていくことなんじゃないでしょうか?

そうした体験を、大人と一緒に何度も繰り返したことがあれば、次に何かで悩んだときに、自分で自分に問いかけながら、自分だけの答えを見つけられるようになります。それこそが、自立の第一歩だと思うのです。

大人の役割は、子供を自立させることです。大人が、答えを持って、子供から考える力を奪えば、子供はいつまでたっても、答えを聞いてきます。そうして、答えを持っていそうな人に依存するタイプになってしまいます。(そういうセミナービジネスも多いですね、、、自分で考える人は選ばないセミナー。自分で考えない人にとっては依存先になります)

大人は、答えを持っていなくていいのです。わからないことはわからないままに、質問すればいいのです。わからないことは質問するという見本にもなります。大人は賢くなくていいのです。(機嫌もとらなくていいし、依存先にならなくてもいい!)

子供が考えやすくなる質問を投げ掛けることが出来れば、それで充分なのです。特に、抽象的で曖昧な質問こそが、考える力をつけてもらうために役に立ちました。

また、息子の知識や経験といった材料が少なく、答えを出せないときは、息子の悩み事と似ているような小説や漫画や映画の主人公のエピソードや、歴史上の人物の実話などを話してみます。すると、「その考え方が使えるのか!」と考え方を真似したり、「それ、やってみようかな?」と、すぐに行動に繋げてくれたりもします。

わが家には、息子と私の小説と漫画と映画と伝記がいっぱいあって、中学生くらいまでは共有していたので、今でも共通認識や共通言語として役に立っています。

それに、小説と漫画と映画と伝記の中には、様々な感情があります。色んな感情を知っておくことも大切だと考えました。

世の中には、不機嫌な大人が多く、周りの人や環境が自分を不機嫌にする原因だと思っていたりします。自分の感情が、どこからやってきているのか知らないままに大人になってしまったようです。

自分で自分の機嫌を取れない、幼い子供のように、私には見えるのです。そんな幼い子供のような大人がいたら、「何故、そんなに機嫌が悪いのか?」と質問してみたくなります、、、(大人なら、自問自答から、自分で答えを出して、機嫌が悪くなる態度ではなく、違うアプローチから問題解決しなくちゃなって思います)

どちらにしても、答えは、本人の中にしかないのです。機嫌が悪い相手を目の前にして、解決を急ぐあまり、こちらが思う答えを押し付けることがないようにも気をつけて接したいものです。(相手が大人なら、ダッシュで逃げていいかも!)

答えを押し付けることを、大人が子供にやってしまったら、親子の関係は、分断になるか、依存になるのではないでしょうか?

子供を大人へと育て、本当の自立をさせるためには、考える力をつけることを、何よりも大切に、子育てしていきたいと思っています。

(今日、高校2年生になった息子から、ちょっと褒めてもらったので、調子に乗ったままに書いてみました。これは、私の日記なのです。誰にでも当てはまる万能な答えではないです。それぞれの親子に、それぞれの子育てがあると思っています)






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