見出し画像

自分の体重で振り返る中国滞在史

8年ほど前に中国に来たばかりの時、たしか体重は64kgくらいでした。そして今朝、体重を測ってみたらまったく同じ64kgでした。ちなみに身長は173cmです。

今も昔も変わらず中肉中背といえばそうなのですが、とはいえずっと同じ体重ではなく、この8年間で下は56kgから上は74kgまで増減を繰り返してきました。

そのへんを振り返れば、自分の中国滞在におけるトピックや、ちょっとした中国社会の変化なんかがわかる気がしたので、今日はそれについて書いていこうと思います。

それではお付き合いください。

最初期:半年で64kg→56kgへ

中国に来てすぐの時は、みるみるうちに痩せていきました。お察しの通り、中国の食生活に慣れておらず、食べられるものが少なかったからです。

当時は知人の居候のような形でブラブラと生活していたのですが、食事に関しては自分で準備していました。「準備していました」とはいってもそのへんの食堂に行って注文をできるだけの中国語力もなく、またスマホ決済・注文も普及する前だったので、日々の調達にはものすごく苦労しました。

主に食べていたのは市場の露店で気のいいおっさんが売っているバナナと、スーパーにあった日清のカップヌードル(中国語名は「合味道he wei dao」)でした。たしかバナナは6本ぐらいで7元か8元、カップヌードルは4元でした。ひどい時は昼前にバナナ、午後にカップヌードルを一杯、夜にまたバナナという日もありました。

たまに知人に誘われてホテルのビュッフェに行ったかと思うと、何を思ったか不用意に生牡蠣に手を出し、翌日からまんまと腹を壊して(たぶんノロウイルス)2日ほどベッドとトイレの往復しかできないこともありました。そういったこともあって、半年もしないうちに体重は最初の64kgから56kgにまで急激に減りました。

この時に初めていまの嫁と出会ったのですが、第一印象は「この人痩せすぎ」だったそうです。

中間期:増減を繰り返しつつ増加傾向

その後就職したり結婚したりとライフステージが変化するうちに、なんやかんやで体重が増えていきました。

その頃には中国での食事にすっかり慣れ、中国語もそれなりになっていたことも大きいです。そのへんの屋台で売っている肉まんだろうが麺だろうが、なんでも好きなものを食べられるようになっていました。お気に入りは肉夹馍で、通りがかるたびに腹も空いていないのに食べていました。

また、始めた仕事がブラック気味だったことや、結婚してからしばらくは結婚式の段取りなどで意見が合わず嫁ともまるでうまくいっていなかったこともあり、ストレスを紛らわすように暴飲暴食に走ったこともありました。健康志向の嫁の意向を無視して、ジャンクフードばっかり食っていた時期もあります(今でもそういうことはなくはないのですが)。

そんなこんなで徐々に太っていき、中国に来たころの体重をすっかり超えて70キロ台に迫るくらいになってから「これはなんとかしたほうがいいかも」と思って軽い運動と筋トレを開始しました。といっても散歩に出かける程度と軽い重量のダンベルを扱う程度ですが、それでも効果はありました。

そこから数年間は、太ったり痩せたりを繰り返し、60kg台で推移しました。

コロナ期:際限なく太り始める

やがてコロナ禍が始まり、外に出るのが難しい日々となりました。そしてしばらくして仕事をクビになり、在宅での仕事を始めました。

ここから先は

1,357字
この記事のみ ¥ 300

いただいたサポートは貴重な日本円収入として、日本経済に還元する所存です。