見出し画像

中国嫁に誕生日プレゼントを渡すときのひと工夫

先日、中国人の嫁が誕生日を迎えまして、プレゼントを渡しました。

結論からいうと、とても喜んではもらえたのですが、渡すときに僕がやったちょっとしたひと工夫の話がマガジンになりそうだなと思ったので、今日はそれについて書いてみます。

+++++

本題に入る前に、ちょっとした前置きのエピソードを書かせてください。

プレゼントしたのは日本製のとあるブランドの化粧品で、嫁が前から欲しいと言っていたのを覚えていたものです。今年の誕生日プレゼントはこれにしよう、とずいぶん前から決めていました。

誕生日が近づいてきたころ、そろそろ準備しなきゃとECサイトでその商品を買おうとしたのですが、そこで問題が起きました。

中国のECサイトにおける国外商品の一部は、中国国内の保税倉庫にその在庫がストックされています。そして、注文が入れば通関手続きが始まり、それが終われば倉庫から商品が発送されるという仕組みをとっています。

大手ECサービス、淘宝のアプリより

これにより消費者は発送料や長い待ち時間を気にすることなく国外の商品を買えるし、また偽物をつかまされるリスクを大幅に減らすことができます。販売者としても個々の消費者にモノを直送するコストを削減できるため、歓迎されている仕組みです(興味がある方は農水省の解説があったのでご覧ください)。

で、問題というのは、そうした保税倉庫にストックされているものを買おうとするときには、中国の身分証番号が必要になるんですね。

僕が買おうとしていた化粧品も、そのシステムで中国国内に在庫がありました。つまり、外国人である僕にはどうやっても買えません。身分証番号登録の時点でシステムにハネられてしまいます。いわゆる身分証ブロックです。

僕が海外のものを買うときはいつも嫁に頼んでいるので、すっかりこの仕組みのことを忘れていました。はてさて、どうしようと焦る僕。いまさら他のプレゼントにするのもイヤだし。

そこから数日、いろんな手段を試そうとしたけど無理で、そうこうするうちに嫁の誕生日が間近に迫るタイミングになってしまいました。代わりを探す時間もなく、ますます他のプレゼントにするわけにいきません。

結局、中国人の友人に代わりに買ってもらい、その支払い分を僕から送金する(気持ち程度の手間賃は乗せておきました)という方法を取りました。

そして、誕生日ギリギリになって商品が届きました。ホッとしながらそれをクローゼットのバレなさそうなところに隠しておき、誕生日当日の夜にそれを取り出してきて、嫁に渡しました。嫁はまったく気づいていなかったようで、とても驚き、喜んでくれました。

+++++

と、ここまでなら普通にプチサプライズの誕生日プレゼントを渡した、というだけの話なのですが。

僕はこのように嫁にプレゼントを渡したあと、さらにひと工夫……というか、日本人を相手にしていたんだったらおそらくはやらないだろうな、というある行動をとりました。結果、さらに嫁を喜ばせることに(たぶん)成功したのです。

その行動とは、こんなことです。

ここから先は

1,147字
この記事のみ ¥ 300
期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

いただいたサポートは貴重な日本円収入として、日本経済に還元する所存です。