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「外国人割引」に期待するのは、ここらでやめにしよう

子どもが生まれたのは近所のローカル公立病院だったんですが、これが結構大変だったんですね。

中国の病院というのは、行けば余計に具合が悪くなってしまうくらい大変な場所です。

延々と待たされたり、わかりにくい説明を聞き逃してしまうと次に何をしていいかもわからず、右往左往したりすることになります。人に聞いてもロクに教えてくれなかったり、間違ったことを教えられて混乱したりもします。

嫁の出産の過程でもそれは同じでした。産気づいてから子どもが生まれるまでのスタッフはよく対応してくれたのですが、特に産後の入院期間が大変でした。

まず、出産直後に部屋が空いておらず廊下に放置されました。

出産直後でうなだれる嫁と新生児と一緒に、他の人がどんどん通りすがっていく中での待機は結構キツかったです。部屋はちゃんとあてがわれているはずなんですが、前の人の退院手続きが終わらないからと待たされました。いつになるんだとナースステーションのオバハンを何度も催促してようやく部屋に入れました。言わなかったらもっと遅くなったかもしれません。

その後も子どもの予防接種とか、産後の検査とかで何かとやり取りが必要なのですが、それもまあ大変でした。今日の午前に検査がありますよと言われて、フラフラの嫁をひきずるようにして検査場所に行くと「は? 検査は午後ですけど」みたいに言われて、憤慨したりもしました。こういうことが、何度も起こります。

もともと出産前から夫婦ともにほぼ寝ていないなかで、これは心と体にきます。

俺、外国人やで?

まあ中国の病院はそんなもんだということはわかっているので、憤慨しつつもなんとかやっていくしかないのですが、ここで辛いのが嫁を含む家族の目線です。

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