(うつ病・復職日記)久しぶりに考えの歪み=ユガミンが現れた
2度目の復職後に書いています。
体調不良に陥り、通院、休職、休養、リワーク通所、復職/社会復帰まで。
置かれている状況、要する時間、使う制度、支援してくれる人、環境。全てが誰ひとりとして同じことはないと思います。私の場合、2度の休職を経験してますが、その2回ですら何もかもが違った。
その中で、印象に残ったことを振り返ります。
学びが活きているという話です
以前の リワーク日記で考え方の歪み(傾向)に名前を付けることを教えてもらったことを書きました。この記事は、その経験が活かせた話です。
その考え方の傾向、歪みのことを ユガミン と呼んでいます。
考え方のクセが出る。肝心な時にほど。
自分でも気がつけない程、考え方に歪みはある。歪みというよりは傾向、クセです。誰にでも ユガミン はいる。
そのこと自体は悪くない。むしろ自然である、と教わった。
分かってはいたのです。そして、普段は「あ、これは考え方のクセが出てるぞ。少し距離を取ろう」と思える。体調が普通や少し疲れている程度の時は。
だけど、そこそこ疲れたな、しっかり休もう、という時に限って上手にはいかないものです。それ自体も理解していたつもり。
でも、実践、というか日々の生活で、そんなに自然に上手くは立ち回れないです。
そこそこ疲れた、これ以上は無理しちゃダメよって時にこそ、考え方のクセが出てきてしまう。悪い方に傾く。
きっかけは些細なこと
先週、そこそこ疲れたな、と思っていました。台風やら何やらで疲れた。
ふと気が付くと左の膝が痛い。曲げると痛い、さすっても痛い、歩くのはだいぶ辛い程度の痛さでした。なぜ痛めたか、すぐには思い付かない。
ほんの少し寝室環境の変化はあった。普段なら、少し膝を冷やしたかな、とやり過ごせる。
だけど、心の柔軟性を奪う考えの歪み=ユガミン が久しぶりに出てきて私に囁いてくるのです。
出てきたユガミンはジャンパー
考え方の歪み=ユガミンは複数の種類がいる。そのうちの1人がジャンパーです。出てきたユガミンはジャンパー君でした。
ジャンパー君は、物事が悪い結果になると飛躍して結果を先読みする。根拠なんてない。結果、不安定な気分に苦しむ。そんな子です。
左膝が痛い私にジャンパー君は言います。
「老化だよ。しばらく運動どころか歩行もできない。そうやって、できることが減って老化していくんだよ。動けなきゃ、徐々に生活リズムにも影響が出るかもね。生活リズムに影響が出れば、抑うつも出るかもよ。」
一気に不安が膨らんでいきました。ちょっと久しぶりに焦った。
落ち着く手段を複数持っておく
良くない傾向が出ていると理解できても、冷静に対処ができないものです。こんな感覚は久しぶりでした。この時点では、ジャンパー君がいることに私は気がつけていません。
幸い、早朝だったのでパートナーにありのままを話すことができました。パートナーも流石に私の対応に慣れてきたようです。
言ってくれた言葉が、
「『あぁ、左膝が痛いんだな。』だけだよね。そして『痛いのは嫌だなぁ。』で良いんじゃない?」
でした。他者視点を自分の中でなく本当の他者に言ってもらいました。
うん、全くその通り。まずは自分の飛躍した考えに対して、言ってもらった現実的な考えで調整する。落ち着いて呼吸をする。
じわじわと、不安の正体が見えてくる。あれ、随分と飛躍した結論付けをしていたぞ。なんでだ? あ!
こうして、私はジャンパー君がすぐ隣にいることに気が付けました。
自分の考えの歪みを知る、呼吸に集中する、認知再構成をする、といった自分の力だけでなくて良い。身近な人を頼る。こんな落ち着く手段も持っておく大切さを再認識しました。
気がつけたら認知再構成で対応
ジャンパー君の存在に気がつける。
すると不思議なもので、自分の考えと少し距離を取ることができるようになっていきます。私には考え方のクセに名付けるのは効果があるようです。
それだけでも不安が落ち着いてきました。
少し落ち着いてきたところで、認知再構成です。歪んだ認知を修正します。
「膝の痛み、仮に老化が原因としても、イコール抑うつ、は飛躍し過ぎていますよ、と。更に自分に反論する。そもそも寝室環境の変化が与える影響は無視できない、これが原因かもよ。何にしても痛いのは嫌だから、まずは膝をケアしよう。で、動けることを探そうよ。少なくとも、そんな悪い結果になるとは考え難いよね。」
こうして、普段の落ち着きを取り戻します。時間にして、1時間前後。さらに、膝のケアの甲斐あって3-4時間もすると膝の痛みすら和らぐ。
自分の認知再構成が適切だったことが、自信にもなる。
リワークで学んだ ユガミンや認知再構成が確実に自分のストレスや不安軽減に繋がっている、そう実感できたのでした。
とはいえ、身体は使わないと衰える。これも現実的な見方です。
程良く、今の体力を維持できる程度の、自分にとって心地良い運動は継続しようと誓うのでした。
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