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復職を目指す時、ひとりじゃない方が良い理由4つ

 2度目の休職中に書いています。間もなく復職予定。
 1度目の休職はコロナ禍真っ只中だったこともあり自宅でひとりで復職準備をした。2度目の休職ではリワークに通っています。

 全く異なるアプローチで復職準備をして実感したことを書いてみます。全ての人にこうすべき、とは言いません。私はこう思いましたよ、という話。


他者視点が得られる=自分は自分を案外、知らない

 面談やグループワークを通じて、自分の感情や考えを言語化する機会が沢山あります。時には質問されたりして。

 自分にこんな所があるんだな、自分はこんな感情を抱いていたんだな、考え方の癖があるんだな、と気がつけたことがありました。そして、気がつけたことが嬉しいと思えるようになる。

 もちろん、ある程度、自分にはこんな所があるな、という自覚はあります。
 でも、理想とする自分像が本当の感情を抑圧していたり、誰かに良く思われたいと自分で考えを上書きしたり。

 偽りの自分=自分だと思ってしまいがち。これに気が付き、受け入れてあげるには、ひとりでは難しな、と感じました。
放置していると再び自分で自分を苦しめるかもしれない。他者視点が得られる環境は、とても良いと思います。

コミュニケーションの場が得られる=誰かとコミュニケーション取れるは凄いこと

毎日、何かについて聞く、考える、話す、ができるグループワークは非常に貴重な復職訓練になると感じました。同居者がいる方は何かしらコミュニケーションがあるかもしれません。だけど、ちょっと性質が異なる。

 リワークがない平日、誰もいない部屋で過ごす。
夕方、ふと思います「今日、一言も声を出さなかったな・・・」
これは案外ストレスだし、頭も体も鈍ります。ひとりでは限界がある。

 医療機関がやっているリワークとはいえ、他愛もない話にもなります(むしろ、その方が多い?)。雑談して、笑って。
 誰かと笑い話を共有できる時間って素晴らしいです。

 コミュニケーションは言葉だけではない。身体全体を使っています。これを日々、行える場所があるのは凄く良いと感じました。

必要に迫られて動くことに慣れられる=復職後はこればかりだから慣れておく

 ひとりでも運動はできます。良くも悪くも自分のペースなのです。

 リワークに通うと、開始時間が決まっています。この電車に乗らないと間に合わない!なんてこともあります。通勤が始まったら、それが日常になります。これに慣れておくのも良いなと思いました。

 復職訓練なので誰にも怒られないし、何なら休んでも良い。だけど、少し急いで駅に向かう、間に合った。間に合うだけで、それが成功体験になる
活動量を増やすことに加えて、成功体験が得られました。今の自分にもできるぞって。これは、ひとりでは体験できないことだと思いました。

ひとりじゃない、と感じられる=社会との繋がりが嬉しい

 参加者はみんな、事情は違えど辛い思いをして、不安を抱えて休職している。自分だけじゃない。

 朝、教室に到着すると「おはよう」と言ってくれる。自分が来たことを喜んでくれる人がいる。しかも、他人。ほんの数ヶ月、教室を共にしてるだけの方。
 これがどれだけ嬉しいことか。徐々に、自分も挨拶をするようになっていく。言葉を発して、表情を見て。コミュニケーションが生まれるのが嬉しい。

ここにいて良いんだ、社会と繋がっているんだ、という感覚が嬉しいな、と思える場所でした。


 リワークに限らず、復職を考えられる程度に回復してきたら、社会サポートを頼って、ひとりだけでなく復職準備をするのが良いな、と感じました。

 リワークに良いイメージを持ってない人も多いと思います。実際、私もそうでした。回復してくると、少しづつ、考えたり決断したりできるようになってくるので焦らず検討すると良いと思います。
 私の場合は外部要因から内部要因に変化した運良いケースでしたが、自らこうしたい、と考えて動けた方が充実したものになると思います。

 私が利用しているリワークで良いと思った点は、他にも多くあるのですが、極力、ひとりでも何とかできそうなことを省いて、4つに絞って感じたままに書かせて頂きました。

 休職中の誰もが不安だけど、きっと大丈夫、と思えることを願って。

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