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(うつ病・復職日記)小さな変化を積み重ねる

 2度目の出勤訓練中に書いています。

 体調不良に陥り、通院、休職、休養、場合によってリワーク通所、復職/社会復帰まで。
 置かれている状況、要する時間、使う制度、支援してくれる人、環境。全てが誰ひとりとして同じことはないと思います。私の場合、2度の休職を経験してますが、その2回ですら何もかもが違った。
 その中で、印象に残ったことを振り返ります。


大きな目標を課せられるのが日常だった

 私の場合、できそうなことをビジネス目標に書いても "good" と言われません。大きな目標、ありたい姿を数値目標にする。

 意図は単純。到底無理と思える目標を達成するなら、従来のやり方そのものを変革する必要が出てくる。その変革を実現してこそリーダーである。という発想からきています。

 それが私の普通だったので染み付いてしまいました。小さな成功、成果は "できて当たり前" で処理されてしまいます。

小さな変化が良い、に救われた

 以前の記事でも書きましたが、そんな私にとって「小さな変化が良いですね」と言われたのが嬉しかった。

 性格的に、一気に突き進むのが好き。だけど、たぶん自分にはないものへの憧れなのだと思う。

 どちらかといえば、得意なのは緻密にコツコツ進める、なのです。小さな変化、成功の積み重ねの方が得意。自分ではなくても、メンバーがほんの少し前向きになってくれただけで嬉しいと感じるタイプです。

 今の私に求められていること。それは、一週間のうち、指定された日程の出勤と、在宅で勤務時間に集中力を維持。そして、体調を崩さないこと。
 休職前なら「当然だ」と言われるようなことだ、と思ってしまう。

思い出す こころストレッチ講座

 そんな私が思い出すのは、リワークの「こころストレッチ講座」で教えてもらった目標設定に関する話です。

 自分の軸(=Value, 価値)に沿ったことでも、実践は難しい。それは大きなエネルギーをもたらすため。その分、感情の揺さぶりも大きい。

 場合によっては、手段として行っていたことが、いつの間にか目的化してしまうこともある。すると、なぜ頑張っているのかを見失う。例えば、

 「⚪︎⚪︎で人の役に立ちたい」→「そのために資格を取ろう!」としてたのに、日々の忙しさから、いつの間にか「とにかく試験に合格しなきゃ」としか思えなくなうような。合格することが目的になってしまう。

 自分の軸に沿って頑張れる、そんな目標設定のコツが「SMART」でした

目標設定のコツ「SMART」

 ビジネス書を読んでいる方は知っているかも知れません。ですが、ACT療法での SMART は少し異なります。私は、こちらの SMART が好きです。

 認知行動療法で有名な、熊野先生が監修した記事から引用させて頂きます。

SMARTなゴールの設定

S=Specific(具体的):「いつ・どこで・誰と・何を」を具体的に決めます。

M=Meaningful(有意義):自分の価値に沿ったゴールになっているか検討します。

A=Adaptive(適合的):このゴールを達成すれば人生が豊かになるか検討します。  

R=Realistic(現実的):自分の能力や状況などをふまえて現実的に達成可能か検討します。  

T=Time-framed(期限が決められている):いつまでに達成するかを決めます。

出典元:https://www.awarefy.com/coglabo/post/acceptanceandcommitmenttherapy#index_dbQP6qZf

 一般的に知られるのは M = Measurable (測定可能な)でしょう。そのほか、所々、異なります。

 Meaningful, 自分にとって有意義なものか、という部分が好きです。他の誰かとの比較や、誰かに評価してもらう目標ではなくて、自分が主体。

 少なくとも、私は仕事を通じて、もう少し社会貢献したいと思っている。その社会貢献ができる職場に復職する。その手段の一つとして、決められた時間に出勤訓練に向かう。これは私にとって有意義なものになる。

 周りから見ると、できて当然かも知れない。小さなことかも知れない。だけど、他者の評価軸は一旦、置いておく。

 この小さなことができるようになった変化を大切にしたいと思います。

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