見出し画像

ピラティスがダンサーから人気の理由


こんにちは。
兵庫県宝塚市にあるPILATES studio Y i-grek 川﨑ゆきえです。

昨今、日本でも様々なジャンルのダンサーに人気のピラティスですが、いったいなぜ人気なのか、
支持を得ているのか。
ざっくりとですが、書いていきたいと思います。

▼ダンスやバレエとピラティスの関係については、ホームページやブログにも記載していますので、よろしければご覧ください♡


ピラティスがダンサーから人気の理由


■ピラティスとダンスの親和性は高い

ピラティスを一度でも体験したことのある、スポーツをされる方やダンサー、身体を日頃から使っている方は特に、直感的に「これは良いものだ!」と感じることが多いはずです。
「悪くなりようがない!」と思うのではないでしょうか。

私自身はバレエをしていく中でピラティスに触れる機会がありましたが、その後ピラティスの勉強を重ねる毎に、本当に余計な負担がかからないエクササイズであり、更には「これを続けたらうまくなれそう!」と思うことの連続でした。

これは普段プロとしてご活躍されるお客さまと接することでもよくよくお聞きする類のお話です。

「これ続けたら絶対身体変わりそう!」
「良くなりそう!」

皆さんよくおっしゃいます。

また、いつもはケガをされることが度々あるけれど、今回はケガをせずに終えられた!というケースも。

ピラティスをしていなかった時との単純比較は難しいですが、結果的にご本人が快適に、そしてケガをされなかったということは何よりであると思います。

反対に、とにかく筋肉をつけたいんです!!!!
という場合にはあまり受け入れられないかもしれません、個人的な印象ですが。
ピラティスは身体の内側から鍛えていくやり方ですので、身体の外側を第一に捉える場合には少し物足りなく感じるのでしょうか。
時間もかける必要がありますから。
(※一般的な筋力トレーニングとピラティスを併用されている方もいらっしゃいます。)

■ダンサーから支持を得たピラティス

個人的な周辺のお話だけではなく、ピラティスが広まる経緯としてどういうものがあったのか。
少し見ていきたいと思います。

(▼スタジオホームページに記載の内容から一部加筆しながら書いています。)


「ピラティスのルーツはリハビリである」とはよく言われますが、それは戦時中のことであり、
実際にはピラティス氏がその後、アメリカ・ニューヨークへ移住してから、多数のダンサーたちから支持を受けたことにより、徐々に広まりをみせていきました。

ニューヨークにスタジオを構えることになったピラティスのもとには、バレエダンサーや舞台・映画俳優、振付家が顧客として通っていたといわれています。
ピラティス氏より『コントロロジー』(当時のピラティスメソッドの名称)を習うと、

  • ケガの回復が早く、早期に復帰できた

  • ケガをしにくくなった

  • パフォーマンスが上がった

などという評判が、口コミで広がっていきました。
当時、ピラティス本人から直接指導を受けていた指導者たちの中にもダンサーが存在するほか、現在でも多くの海外バレエ団にてピラティスでのコンディショニング、トレーニングが当たり前のように取り入れられています。

また、プロダンサーやパフォーマー、舞台人、モデルや俳優に限らず、アスリートにまでピラティスが活用されている事実は、ピラティスが単なる流行のエクササイズという範疇に留まることなく、パフォーマンスを上げ、ケガを予防し、着実に効果が得られるメソッドであることを証明しているのではないでしょうか。

バレエだけでなく、ジャズダンスや社交ダンス、フラメンコなど様々なジャンルのダンス、新体操やフィギュアスケートなど、身体表現を必要とする競技をされる方にも適したメソッドです。

■ピラティスはダンサーのコンディショニングにも適します

ピラティスでは、単に筋肥大を目的としたトレーニングではなく、筋のトーン(張り)を保ち、長い状態で使えるようにしていく方法が取り入れられているため、柔軟性を保ったままでの筋強化が行うことができます。
(極端なウエイトを用いた筋強化は、身体の硬さも生みやすくなります。)

そのため、通常よりも柔軟性や筋の伸縮性が必要とされるダンサーや、アスリート、そして(あまり身体をゴツゴツさせたくない)女性にも大変適しているメソッドといえます。

また、ピラティスでは、身体を様々なポジションに置きながら全身をトレーニングすることができます。
ダンスでは、動きが止まっていることはなく動き続け、さらに様々な身体の体位・状況下で動かしていきます。

特にピラティスマシンには、身体を動かすことにより、同時に台の部分が動くような作りになっていたり、不安定なポジションで行ったりするものもあり、ダンスやスポーツなどの運動下において、適切なコア(体幹)の安定ができるようにトレーニングしやすくなっています。

臥位(寝た姿勢)でのワークでは、重力の影響を最小限にしながらジャンプや足のアライメント(プレイスメント・位置配置)の修正・練習なども行うことができます。
脚の使い方は癖が出やすく、立位での修正はなかなか難しいものですが、立位以外のポジションでコントロールしながらトレーニングすることで、正しい使い方を身体に学習させてあげることが可能です。

体幹部(コア)の引き上げが様々な状況で使えるようになると、バランス力向上はもちろん、ピルエットやフェッテなどの回転や、リフトに乗る際にも役立ちます。

■ケガを防ぐために…

柔軟性と適切なコアの筋力強化、適切な身体の使い方を知ることは、ハードな振付や公演などでの負荷や、オーバーユースによるケガを防ぎます。

ケガをする前にはその予防の重要性に気づきにくいものですが、ケガをしにくい身体づくりをすることは、長く快適に、そして持てる全てを出し切って踊るためにはとても大切なことではないでしょうか。

普段のレッスンやお稽古だけでは補えない部分を、ピラティスを通してベーストレーニングし、強く、使える身体づくりをすることができます。

実際、ケガや痛みがきっかけで本格的にピラティスに取り組まれる方もよくいらっしゃいます。
状況にもよりますが、どこかおケガされている箇所があっても、他の部位のトレーニングをはじめ、安全に取り組める可能性が高いのがピラティスの特徴でもあると思います。
動かせるところは動かしておく、
やれることはやっておく。
このようなことで、必要以上に筋力を落とすことなく復帰や維持のためのコンディション調整をすることができます。

ケガをしにくくなった、回復が早かった、ということは現代を生きるダンサーにも認識されているのではないでしょうか。

■ダンス・バレエに合わせたピラティスプログラムの重要性

ピラティス氏の存命当時より引き続いて、ピラティスメソッドがダンサーから支持を得ている理由が分かりますね。

ピラティスは比較的低負荷であり、ある程度の安全性は担保されているエクササイズだと思いますが、クライアントに対してよりフィットしたセッション、エクササイズ提供をすることが重要となります。
型にはめるのではなく、クライアントの状態、状況に合わせていく。

ダンスやバレエでは、通常の解剖学的な範囲からは大きく外れた可動域を求められることが多くあります。
日常では出てこないポジションでの動きが当たり前です。
(だからこそ人は美しさを感じますね。)
履いているシューズもジャンルにより異なります。
ですので、通常とのギャップを考慮しながらセッション内容を組むことも重要となってきます。

マシンを使用したピラティスは、細かい調整や無数のバリエーション展開も可能であるため、アスリートやダンサーにも充分対応できる可能性のあるエクササイズです。

この辺りも、少しずつ項目分けしながら今後書いていきたいと思います。

よろしければ、またぜひ目を通してください♡

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?