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Vol.5 岩間の本棚

こんにちは!(株)大人の岩間です!

早くも2回目のコラム「大人の頭の中」。
先の記事では、過去の経歴や現在取組中のプロジェクトをご紹介させていただきました。
(詳しくはこちら↓。岩間のアホ面も拝めます)

そんな中、インターン兼ライター兼studiotona編集部のりほちゃんより、次なるお題が!!

りほちゃん:「岩間さんオススメの本を紹介して下さいっっ!!!」

岩間:「オススメの本ですねー!了解!!」

と元気よく返事をしてみたものの、(無駄な元気だけ異常にあるのです。。)近年人にオススメ出来るような活字を読んだ記憶なし。

いや、趣味の延長で雑誌などは読むのですよ!
ほら、今日も鞄をひっくり返せば…

・野球太郎No.043 2022夏の高校野球&ドラフト大特集号
・第104回全国高校野球選手権地方大会展望号 (週刊ベースボール6月28日号増刊)

そうですねー。執筆時は甲子園大会前!
これから始まる青春物語に想いを馳せているのですわ。(旭大高&札幌大谷頑張れ!)

ただ、雑誌を紹介しても仕方がないので、家の本棚をガサガサ。
引っ越し時の断捨離を乗り越えた本というのは、いつか読み返したくなると思って残したんだよなーとぼんやり考えながら、ふと手に取った2冊を紹介したいと思います。

〇28年目のハーフタイム 著:金子達人

やっぱりスポーツかい!
というわけで、定期的に読みたくなる本です。

舞台は1996年のアメリカ、アトランタオリンピック。
日本スポーツ史上、最大のアップセットの一つに数えられる「マイアミの奇跡」。
28年ぶりのオリンピック出場を果たしたチームの内側でなにが起こっていたのかを、緻密な取材を元に書かれたスポーツ・ドキュメンタリーの快作だと思っています。
文量もそんなに多くなく、サクッと読める所も岩間好み。

当時アトランタオリンピックの3試合を、リアルタイムでテレビ観戦していました。

「まさかブラジルに勝てるなんて!」
「2勝してもリーグ突破できないんだ…」
「結果的にブラジルもナイジェリアもメダル取ってるということは、とんでもないリーグだったんだなー」
そんなことを感じたことを覚えています。

ただ、この作品を読むと、試合だけでは感じられなかったたくさんの物語、感情、時代背景に気付くことができます。
初戦のブラジルがいかに特別なチームだったか。当時明らかなサッカー後進国だった日本にとってナイジェリアというチームの身体能力が、いかに脅威的だったか。そして、急速にプロリーグ設立を行い、日本サッカーが発展する途上期の環境がどういうものだったのか。

また、日本サッカーに名を残す選手と監督の考え方が交錯していく背景を理解しておくと、のちのJリーグ、海外、日本代表での言動や考え方も違った考察ができるかと。

この作品を読むことで、今行われている試合や選手の背景にもメスを入れたくなるという、観戦技術が身に付きます。
こういう経歴で過ごしているからこんなプレイスタイルなんだなーとか、この選手とこの選手は過去一緒にプレイしているから相性いいのかなーとか。

サッカーに限らず、岩間のスポーツ観戦の基礎が作られたドキュメンタリーです。
この作品と出会って、将来スポーツライターになりたいなーなんて思っていた時期もありましたなー。
(その夢は、のちに出版社の応募資格年齢という壁に跳ね返され、そして絶望的に文才がないことに気付いて、おしゃべりすることで成仏していったのは内緒だよ!)

〇ショートソング 著:枡野浩一

皆さんに比べると圧倒的に文化レベルが低いと自認している岩間。
ただ、なぜか昔から短歌が好きなんですよねー。
俳句の季語のような縛りもなく、五・七・五・七・七のリズムが好きなのが原因かと。

この作品も、小説としてはいまいち腑に落ちない点や、回収が雑な点など、物語としてオススメ出来る作品ではないのですが、心情表現として随所に出てくる短歌がいいアクセントとなり、それが大変心地よいのが特徴です。

普段から現代短歌の作品を追っかけてるわけではないのですが、枡野さんの短歌は文字の並べ方だったり、文節をいい意味で「五・七・五・七・七」に縛られていない感じがおしゃれだなーと思って、定期的に作品に触れています。

おそらく、この作品を手に取ったきっかけは「なんかいい乾杯の音頭ないかなー」くらいのものだったと思います。
(「スピーチとスカートは短い方がいい!」なんて名言があるものなので、短い乾杯の音頭を探していた際に、「あ、短歌だ!」と思いついて(閃いて)、作品を読み始めた記憶があります。)

ただ、短歌が素晴らしすぎて声に出すのが憚られるのと、いまいち飲み会でのウケがよくない、という理由で乾杯では使われませんでした。(枡野さん一切悪いところなし!)

こちらも文量が抑えめで読みやすいのですが、読んでいる最中に元のページに戻って短歌を確認したくなる不思議。吉祥寺の実際にあるお店(今はお店変わっているところも多そうだけど)が舞台になっている点も楽しく、現代短歌に触れるいいきっかけになる作品です。

「スポーツ」と「乾杯」。
今の岩間を作るうえで欠かせない2つのライフワークイベントに影響を与えている作品を2点ご紹介させていただきました。

こちらは、大人座店内の本棚に置いてあるので、ぜひぜひ遊びに来てくださいー。

実は大人座の本棚あります
こんなところにも本棚が

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(株)大人社について
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