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< ワクチンデトックス と マイルドファスティング >

魔女のエネルギー療法の食生活の講義を文章化したものです。シェディングによる血栓の除去やワクチンデトックスに最も有効と思われるのが1週間のファスティングなので、ご興味ある方は後半の「マイルドファスティング考」をお読みください。具体的な実践法を記載しています。

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ファスティング体験記
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はじめて断食をしたは、1996年の年末から1997年の年始にかけてのことでした。
この年は脱サラして八ヶ岳に癒しの宿をオープンしたばかりで、12月半ばに1週間のワークショップを受け入れた後、年末年始は暇だったのです。
このときは、薪ストーブにやかんをかけっぱなしにしていたルイボスティー以外は何も口にしない「完全断食」で、塩分を摂ることも全く考えませんでした。今思えば若気の至りで、多少無茶だったかもしれません。
朝から何も食べずに過ごした最初の夜はなかなか寝付けず、考えまいとしているのに、目を閉じるとあれこれ食べ物のことばかりが浮かんできます。そしてに迎えた翌朝、割とスッキリ目が覚めると、不思議ともう食べ物のことを考えなくなっていました。家族がブランチを食べている間、外で雪かきや薪割りといった肉体労働も普通にこなせます。その方が返って身体が軽いくらいです。
3日目も同じで、まるで食べることを忘れてしまったかのようでした。
そして4日目も相変わらず全然平気です。でもそれが一方で不安を呼び起こしました。このまま何も食べなくて本当に大丈夫か…? 頭がハイになっていないか…?と。そこで4日目の夜から少しずつ食べ始め、5日目には普通の食事に戻しましたが、あのまま続けていたら、1週間くらいは平気で過ごせたかもしれません。
宿便は3日目の朝に出ました。何も食べていないのに通常の1.5倍くらいのお通じあって、「これがあの宿便というやつか…」と思いました。
当時は内視鏡が使われ始めた頃で、中には「宿便なんてどこにもない」と主張する医者もいました。内視鏡で見ても大腸の中は大抵きれいなピンク色をしているからです。でも宿便というのはおそらく、腸管粘膜の内側に、分子レベルで存在している未消化物や老廃物のことです。これがファスティング中に腸管に出てきて便として形成されるのでしょう。

このファスティング体験はその後の生活に大きな影響を与えました。何より「人間は食べなくてもある程度は生きていける」という確信を得たのは大きかった。
自然療法には「空気は3分・水は3日・食べ物は3週間」という言い方があります。息は3分止めただけで死んでしまう。水分は3日摂らないと「悪液質」といって細胞膜が崩壊し、内臓が溶けて死んでしまう。食べ物は(塩分さえあれば)3週間食べなくても生きていける、という身体の仕組みを簡潔に表現したものです。
古い外国の記事で、雪山に不時着した小型旅客機の乗客が3日目くらいからバタバタと餓死していく様を読んだときも、これは餓死ではなく、「食べ物がない」「助けが来ない」といった不安、恐怖、焦燥といったストレスで人は死んでいくのだな…と思ったものです。寒さや低酸素も確かに体力を消耗しますが、雪山なら水は手に入ったはずです。人間食べなくても1週間くらいは平気で過ごせるという認識さえあれば、生き延びれたのでは…? 
現に餓死した人を調べると体脂肪が5キロ程度残っているケースがほとんどといいます。馬や犬の場合は、走って走って走り切って、体脂肪を全部使い切ってバタッと倒れて亡くなることがあるそうですが、人間はそういう作りなっていません。
これは人類の先祖が飢餓状態を何度も経験した末に手にした体質で、摂取したカロリーを無駄なく効率よく保存する仕組みになっている。この仕組みはおそらく「脳」が多くのエネルギーを要求するからで、正常な「精神活動」や「自律神経」を保つために必要だったのでしょう。だから人間は「食べないと生きていけない」なんてことはなく、「食べないと力が出ない」「食べないと頭が回らない」は、ある種の思い込みなのです

このはじめてのファスティング以降、2日程度の絶食や、1日何も食べないといったライトファスティングを繰り返していたのですが、都会に戻ってきた2014年の年末から2015年に年始にかけ、久しぶりに5日間の完全断食に挑戦しました。
2014年の後半は引越しのバタバタで長野と川崎を行き来することが多く、道すがら立ち寄ったコンビニで食事を済ますなど、食生活がかなり乱れていました。
久しぶりの家族との同居生活、手作りおせちやお雑煮の誘惑もあり、実質は4日程度で終わりましたが、久しぶりに身体を空っぽにする感覚と共に、ファスティング中に急に冷や汗が出たり、頭がぐわんぐわんと唸る症状を体験しました。よほど身体が“糖質に頼る体質”になっていたようです。宿便はファスティングが終わった後の7日目に出ました。色が薄くて結構な量だったのですぐにわかりました。本格的なファスティングは18年ぶりでしたが、溜め込んだ量や年齢やもあってか、反応が多少鈍くなっているのを感じました。

年末年始にファスティングをする理由は、休日というのもありますが、元来お正月はあまり食べないというのが我が国の伝統だったからです。
年末年始はかまどの火を落とし、かまどの神様に感謝してお休みしていただいく期間でした。主婦を労い、ゆっくりしてもらうという意味もあったのでしょう。年始の数日間は年の瀬に作り置きした惣菜をつまみ、師走についた餅を囲炉裏で焼いたり味噌汁に餅を入れ、お雑煮にして食べていました。台所は使わず、囲炉裏で全部済ませたわけです。正月に豪華なおせち料理を食べる習慣は、明治以降、大名や豪商たちの祝いの席を庶民が真似するようになったものです。実際におせち料理が普及したのは、庶民が豊かになった戦前の昭和初期の頃ではないでしょうか。
旧暦の正月は新月でしたから、年末年始は月齢的にもファスティング向きです。
ちなみに2023年の正月は月齢から大きくずれているので、ファスティングをするなら7日の満月以降がおすすめです。

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マクロビからナチュラルハイジーンへ
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1996年の秋に癒しの宿を始めた当初は、宅配便が普及する前でしたが、全国から最高の調味料、乾物などを取り寄せ、地元の有機野菜を使った「お惣菜料理」を出していました。牛テールのシチューなど定番の肉料理もあったのですが、アロマセラピーを学び始めてすぐに肉を食べるとお腹を壊すようになり、ワークショップでベジタリアンメニューをリクエストされたの機に、翌年には完全ベジ(ビーガン)の宿に転身しました。今でいう「マクロビ」の宿です。
基本は玄米菜食で、そこに自家製ハーブなどを使った和洋折衷のコース料理。そこに長岡式の酵素玄米京風の五穀米ご飯(5部づき)を選べるスタイルでした。2000年に入るとアロマのスクールの方が忙しくなり、2003年にその場所を手放すまで、遠方から短期集中で学びにくる受講生向けに食事を出していました。

2003年に蓼科高原でスクールとサロンを営むようになると、食生活もだいぶ変化しました。卵と乳製品は摂る「ラクト・オボ」ベジはそのままに、ご飯は5分づきで玄米はほとんど食べず、酵素を意識する食生活になっていました。
ローフードと言えるほど厳密ではなかったものの、「酵素」を積極的に摂ろうと思い、朝食は納豆やキムチ、おひたしや生野菜が増えました。その方が身体が軽いし、体力も保つことがわかったからです。一方でパスタやパンもよく食べるようになり、グラノーラに果物とヨーグルトの朝食にはまった時期もありました。
内視鏡の開発者で、30万人もの腸を診察した経験があり、酵素栄養学の権威でもある新谷 弘実先生の著書に「食事に気をつけている人でも、ヨーグルトを常食している人の“腸相”は良くない」とあるのを見つけ、最後の乳製品だったヨーグルトもやめました。実際にヨーグルトをやめた方が身体が軽かったのです。

病気にならない生き方 (サンマーク文庫) 文庫 – 2011/5/13
新谷弘実 (著)
出版社 ‏ : ‎ サンマーク出版
文庫 ‏ : ‎ 240ページ
健康で長生きするためにすべきこと、それは、エンザイム(酵素)を浪費しない生活を送り、食事を通じてエンザイムを取り入れること。胃腸内視鏡学のパイオニアが30万例以上の胃腸を診るなかでつきとめた、病気にならないための「食事」と「生活習慣」とは?病気にならずに天寿をまっとうできる「理想の生き方」とは…? 牛乳やマーガリンの弊害を世間に広く知らしめた話題の本。

2011年の後半に「ナチュラルハイジーン」に出会うと、朝は果物だけの生活になりました。そしてすぐ、これが一番活力が出る食べ方だと分かりました。
朝は果物だけ、昼にパスタやご飯を食べ、午後から授業やトリートメントが入ります。お盆休み前後の繁忙期にはプラクティショナーとしてホテルのサロンに出張していました。午後1時にサロンに入ると夜の1時までずっと施術が入ることもあります。料理をしている時間もありません。合間にバナナを食べ、キュウリやニンジンの野菜スティックを味噌マヨネーズにつけながらかじる、それだけで十分体力が保つことは驚きでした。まさに体力勝負のこの時期に、果物と野菜スティックと5部づきご飯にオリーブオイルとハーブソルトをふりかけただけの超シンプルな食生活で乗り切れてしまったこの経験から、自分にはマクロビオティック(玄米菜食)よりナチュラルハイジーンの方が合っていることがはっきりしました

ナチュラルハイジーンのバイブルとなっているのが「FIT FOR LIFE」という1980年代半ばに書かれた著作です。当時は「ライフスタイル革命」という最初の訳本で読みました。

フィット・フォー・ライフ ——健康長寿には「不滅の原則」があった!
単行本 – 2006/4/8
ハーヴィー・ダイアモンド (著)、 マリリン・ダイアモンド (著)、 その他
出版社 ‏ : ‎ グスコー出版
単行本 ‏ : ‎ 560ページ
ライフスタイル革命―私たちの健康と幸福と地球のために 
単行本 –1999/11/1
ハーヴィー ダイアモンド(著)、マリリン ダイアモンド他

ナチュラルハイジーンとマクロビオティックは、1985年頃のアメリカではすでに“食の2大健康法”と呼ばれる存在でした
マクロビオティックの起源はもちろん日本の「玄米菜食」です。桜沢 如一(さくらざわ ゆきかず)先生の食の陰陽論が有名ですが、桜沢先生のお弟子さんである久司 道夫(くし みちお)先生がアメリカで広め、マクロビオティックと名付けたのが始まりです。蓼科高原でスクールとサロンをしていたとき、久司先生とは一度お会いしました。近所のリゾートホテルがマクロビのメニューを取り入れるために招待したのです。日本に逆輸入された当時は「クシ・マクロビオティック」と呼んでいました。
マクロビオティックの意味は「大生命との一元化」といったところでしょうか。桜沢先生の教えである「身土不二」(その土地で採れたものを食べるのが、身体に最も調和するという考え。「地産地消」を健康面から捉えた表現とも解釈できる)「一物全体」(一個の生命を皮から芯まで、頭から尻尾まで全部いただくことで自ずと栄養バランスが取れるという考え)を英語的、哲学的に言い換えたものと言えるかもしれません。

マクロビオティック
マクロビオティックとは、マクロとビオティックの合成語である。語源は古代ギリシャ語「マクロビオス」であり、「健康による長寿」「偉大な生命」などといった意味である。18世紀にドイツのクリストフ・ヴィルヘルム・フーフェラントが長寿法という意味合いで使いはじめた。
マクロビオティックはフランス語など、ラテン語系の言語での発音を日本語表記したものである。英語ではマクロバイオティクスに近い発音である。
マクロビオティックを実践している人のことを、マクロビアン、穀菜人(こくさいじん)と呼ぶこともある。
(後略)

Wikipediaより抜粋

ナチュラルハイジーンの発祥はアメリカですが、源流を辿るとインドやチベットのヨガ修行者の食生活に行き着きます。1930年代にピーター・ケルダーが書いた「若さの泉」という著作の中で、チベットのラマ僧の寺院で伝授された「チャクラを活性させる秘儀(体操法)」と共に、修行僧たちの食生活を紹介しています
ラマ僧たちは卵、バター、チーズは摂るものの、基本的には土から採れたものしか食べないベジタリアンです。この点はマクロビも同様ですが、ラマ僧たちは動物性とデンプンを一緒に摂らず、黒パンと野菜、野菜と果物等の食べ合わせを意識しています果物だけ、パンだけ、卵料理だけの一種類の食事も多く、食べ合わせと消化のプロセスを邪魔しないという発想はナチュラルハイジーンに通じています

ナチュラルハイジーン
ナチュラルハイジーン(またはオルソパシー Orthopathy) とは、ネイチャー・キュア運動に由来する代替医療を信じること、そしてそれを実践することを指す。提唱者は、病気の予防や治療には、断食やダイエットなどの生活習慣が必要であると主張している。
ナチュラルハイジーンは「自然な暮らし」の哲学を提唱する自然療法の一種として、19世紀初頭にアメリカで提唱された。ナチュラル・ハイジニストは、薬物、フッ素添加、予防接種、ほとんどの医療行為に対して反対する一方、断食や特定の食品の組み合わせ、ローフードまたはベジタリアンの食事を積極的に取り入れている。
(後略)

Wikipediaより抜粋

マクロビオティックとナチュラルハイジーンの一番の違いは果物に対する扱いです。マクロビでは“果物はあまり食べてはいけないもの”と教えます。陰が強く、身体を冷やしてしまうからです。特に南国のフルーツは暑い地域の食べ物であり、日本人には合わないと考えます。「身土不二」は突き詰めると、徒歩で往復できる20キロ圏内で採れた食材を理想とします。少なくとも国産の食材を選び、輸入品は避けようというわけです。果物は農薬の使用量も多い。
マクロビにとって砂糖や菓子類は一番の禁忌ですが、果物はその次にくる“避けるべき食べ物”なのです。
マクロビの中心にあるのは玄米食で、人間は「穀菜食動物」であると考えます
一汁一菜もしくは一汁三菜、そして副菜3割、主食の玄米7割が基本になります。

ナチュラルハイジーンでは“果物こそ食べなさい”と教えます。果物は人類が進化の過程でいちばん多く摂ってきた食べ物だからです。
最新の学説では、人類がはじめて地上へ降り立ったのは440万年前の北アフリカとされています。その前はずっと樹上で生活していました。木の上で腰をまっすぐに立て、両手が自由になったのは700万年前といいます。このときから人類は人としての最後の進化を始めた… これはあくまで仮説ですが、1と7のチャクラが縦ラインで繋がり、天と地を繋いだ瞬間から、人類は万物の霊長としての資格を得たと思うのです。
つまり700万年前から地上に降り立つまでの260万年間、さらに700万年前から遡ること数百万年間…人類の祖先はずっと木の上で暮らしていたわけです。そのとき最も手に入りやすかった食べ物は「木になる」もの、つまり果物と木の実でした。ときおり地上に降りて草の実や草の根を食べることもあったでしょうが、主食は間違いなく果物と木の実だったはず。これを指してナチュラルハイジーンでは人間を「果菜食動物」と考えます。ベジタリアンの中でも果物中心のフルータリアン、もしくはオルチャニストと呼ばれる存在が人間本来の姿と見るのです。
樹上生活では水分も果物から摂っていたと思われます。つまり“水を食べていた”わけです。この観点は非常に重要で、ナチュラルハイジーンでは果物は胃を素通りしてしまう食べ物と考えます“胃は常に果物を消化済み”と捉えるわけです。

一方で人類が穀物を食べるようになったのはいつ頃でしょうか。大陸の麦、日本の米が主食になって数千年、せいぜい1万年くらいでしょう。地上に降りれば豆類、穀類も手に入りますから、類猿人も縄文人のように栽培を意識していたかもしれません。それでも穀類が主食になったのは前文明期を合わせて、ここ数万年ではないかと思われます。人類が進化の過程で、おそらく“半水棲生活”をしていた3〜400万年間に食べていた魚介類より、これはずっと最近のことです

クリスタルの先生によると、超古代文明のアトランティスでは果物しか食べなかったといいます。日本で最初に本格的なヨガ哲学を伝えた中村 天風先生も、インドでの修行時代に「(木になっている)果物ならいくら食べても構わない」と師匠からアドバイスされています。「果物はいくら食べてもいい」…もともと果物好きだったこともあり、この発想の転換は大きな喜びでした
果物の残留農薬に関しては、まず輸入したものはなるべく避けることでしょうか。船積みするときに防虫剤や防腐剤をどっさりかける「ポストハーベスト」が怖いからです。しかし国産の果物も農薬の使用量が多いという問題もあります。
できればオーガニックの果物だけにしたいところですが、有機の野菜に比べるとかなり割高です。これに関しては「チャイナスタディ」の報告書を書籍化した「葬られた第二のマクガバン報告」を読んで吹っ切れました野菜果物中心の食生活をしている人と肉食中心の人とでは、脂肪に含まれる残留農薬に30倍の開きあったというのです。つまり家畜の肉や乳製品、養殖の魚等に生体濃縮される農薬や添加物の方がずっと怖いのです。それなら消化を邪魔しない果物を摂って、排泄を妨げない方がよほどいいと思い直したのでした。
現状ではバナナやみかんはなるべくオーガニックを選びますが、リンゴ、キウイ、トマトは普通に売られている物をOリングでチェックしてから手にしています。キウイやアボガドは国産ならOK、輸入ものならオーガニックを選びます。

葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻) 単行本 – 2009/12/16
T・コリン・キャンベル (著), トーマス・M・キャンベル (著), & 1 その他
出版社 ‏ : ‎ グスコー出版; 四六版 (2009/12/16) 単行本 ‏ : ‎ 352ページ
「栄養学のアインシュタイン」と称される世界的権威が史上空前の疫学大調査をもとに著わした、衝撃の事実。 全米の医学界・栄養学界・製薬業界を震撼させた、歓迎されざるベストセラー「THE CHINA STUDY」(ザ・チャイナ・スタディ)完訳!
本書によって覆された「常識」の数々
●「ガンの進行は止められない」という常識
●「動物タンパクでなければ大きくなれない」という常識
●「カゼイン(牛乳タンパク)で健康になれる」という常識
●「コレステロール値の低い人には肉をすすめる」という常識
「疫学研究のグランプリ」とニューヨーク・タイムズが絶賛した史上最大規模の「チャイナ・プロジェクト」(栄養調査研究)は、すでに生活習慣病の元凶をはっきりと暴き出していた。「栄養学のアインシュタイン」と称される世界的権威が、史上空前の疫学大調査をもとに下した衝撃の結論とは。
著者について
T・コリン・キャンベル(T.Colin Campbell,Ph.D.)
コーネル大学栄養生化学部名誉教授。40年余りにわたり、栄養学研究の第一線で活躍、「栄養学分野のアインシュタイン」と称される世界的権威。300以上もの論文を執筆してきたが、なかでも本書のもとになっている「チャイナ・プロジェクト」(中国農村部の食習慣研究)は、コーネル大学・オックスフォード大学・中国予防医学研究所による大規模な共同研究であり、「健康と栄養」に関してこれまで行われた研究のうちで、最高峰とされるものである。

実際のところ、ナチュラルハイジーンのいう「食べ合わせ」を完全に実践しているわけではなく、その考えのベースにあるアレー・ウェーランド(Are Waerland)の「24時間のライフサイクル」を生活の基本にしています。
アレー・ウェーランド博士はフィンランド出身の医学博士で1930年代後半の著作が有名です。この頃は量子論の学者や哲学者がチベットの聖地・ラサを訪れたりと、西洋の学者がこぞって東洋哲学に傾倒していた時代で、前述の「若さの泉」が出版された時期とも重なります。もしかしたらウェーランド博士もヒントをもらったのかもしれません。

Are Waerland博士の著作「In the Cauldron of Disease」
生年月日: 1876年4月13日 出生地: フィンランド エケナス
死亡日: 1955年11月20日, イタリア アラッシオ
書籍: In the Cauldron of Disease、 Are Waerland's Health Handbook
魔女のエネルギー療法講座 板書より

ウェーランド博士の主張はシンプルです。1日を3つのサイクルに分け、午前4時から正午までを「排泄のサイクル」、正午から夜の8時までを「消化と吸収のサイクル」、夜の8時から朝の4時までを「代謝のサイクル」と捉えます。朝起きて夜に寝る生活をしている人なら、ほぼこのサイクルで1日が回っていると考えます。
この間、食べていいのは24時間の3分の1に当たる「消化と吸収のサイクル」だけで、あとの3分の2は食べたものを処理する時間になっているのもポイントです。食べたものを消化吸収するより、消化吸収したものを使って体を入れ替え、不要なものを排泄する方が時間もエネルギーも必要と考えるわけです。
自然療法ではこのことを「吸収は排泄を阻害する」といいます。体に入れてしまうと、出す方が疎かになるという意味です。
この図に則ると、夜中に食べると代謝が上手くいかず、午前中に重たいものを食べると排泄が止まってしまいます。どんどん食べれば処理が追いつかず、未処理のまま体に溜まっていきます。これがメタボリックシンドロームという状態です。「メタボリック」は元来「代謝」という意味ですから、いわゆる病気のメタボとは「代謝異常症候群」と呼ぶべきものです
このサイクルで重要なのが朝食の扱いです。朝は食べないか、排泄を邪魔しない程度になるべく軽くした方がいいと考えます。ナチュラルハイジーンでは朝は果物だけか、繊維質の野菜類ならスムージーにするように勧めます。これなら胃を素通りして消化のプロセスが始まらないからです。
これは実際にやってみると体感的に納得できます。果物だけの方が午前中も午後も元気に過ごせるからです。もしここでご飯やパンを食べた場合、食べた物は胃で止まってしまい、腸に行くまでに3時間ほどかかることになります。さらにここにベーコンや卵といったタンパク質を摂ると胃の滞留時間はさらに延びます。デンプン質を分解する消化酵素アミラーゼは弱アルカリ性の唾液の中で活性しますが、タンパク質を分解する消化酵素はペプシンで、これは強力な酸性液である胃酸の中で活性するからです。胃の中で酸性と弱アルカリ性が混在し、中和され、消化のプロセスが遅延するのです果物の果糖(フルクトース)も胃酸で酸化・発酵して、吸収しにくいものに変化してしまいます。結局朝食に食べたものが栄養化・エネルギー化されるのは5時間後の昼食間際で、午前中の活力になっていないばかりか、消化のために返ってエネルギーを削がれてしまいます

ナチュラルハイジーンは、90年代に(あの食生活が乱れ切った)アメリカでセレブを中心に広がりました。マドンナは例外的にマクロビを実践し、一時期はツアーにも日本人の料理人を同行させるほどでしたが、ちょっと痩せすぎてしまい、顔もキツくなった感じがしました。
玄米菜食には「7号食(玄米と味噌汁と梅干しのみ・調味料は味噌と醤油のみ)」という究極の食餌療法があり、末期がんや生活習慣病から救われた方もたくさんいます。ただ少々注意が必要なのです。
玄米には発芽を抑えるための強力な酵素阻害酵素「アブシジン酸」があり、植物毒の「フィチン塩酸」の含有量も多い。「フィチン塩酸」は解毒に有効な成分ですが、あくまで玄米のアクなので解毒のために肝臓に負担をかけ、必要なミネラルも体から流れ出てしまいます。大豆には植物毒の代表格である「レクチン」を多く含みます。ファスティング中に豆乳をすすめないのは、胃腸に負担がかかるからです。どんな植物でも食べ尽くされないために必要最低限の毒素を持っています。だから伝統的に「アク抜き」という手法が伝わっているのです。
自然海塩も食べ続けるとニガリの弊害が出ます。これは海水を飲む陸上動物がいないことに気付けばすぐに分かることです。最初の陸上動物が現れた10億年前と今の海はミネラルの含有量が大きく異なります。私たちの体液の塩分濃度は10億年前の海水を模しており、現在の海の塩気では陸上動物にはキツすぎるのです。
自然海塩も玄米のアクも結果的に臓器に負担をかけ、短命化に繋がります
桜沢先生も70代半ばで亡くなり、多くの信者を落胆させました。玄米を何十年も食べているようなマクロビの先生ほど体がガリガリで、髪の毛が剛毛で白髪が多く、肌が土気色の人が多いマクロビの実践者は「陽が強くなった証拠」とそれを勲章のようにしますが、どう見ても健康的な肌質とは思えません血を綺麗にするはずの玄米菜食が、肝臓、腎臓を痛めて、返って血を汚しているのです
自然なままが一番いいというのはあくまで「観念」であり、「アク抜き」を伝える先人の知恵が「観念や哲学で食べてはいけない」とわたしたちに教えてくれます
玄米中心の食生活は一時的には良いものの、ずっと続けている人のエネルギーを見ると何か硬く、重たい感じを受けます。玄米中心の食生活は、身体も硬くなり、発するエネルギーや考え方までも硬くなっていく気がするのです
これは自然海塩の影響も大きいかもしれません。ニガリが極陽性なので、体を締め、臓器を固めてしまうからです。塩分を海から摂る海洋系の民族は基本的に短命で、塩分を岩塩から摂る内陸系の民族は長命の人が多い。岩塩だけだとミネラル不足に陥るので、内陸系の民族は、獣肉や乳製品を食べる必要が出てきます。
我が国の場合、味噌や醤油の原料が「原塩」という輸入海塩なので、調理には岩塩を使ってバランスをとった方がいいでしょう
いずれにせよ、これからはじまる「風の時代」は、魂の発露と自由の尊厳が大切になるはずで、もっと軽やかな心と身体が欲しいところです

心身ともに軽やかで、いつも活力が湧き上がる状態にしたいのなら、果物と野菜中心の食生活がそれを叶えてくれるとナチュラルハイジーンは教えてくれます。かの中村天風先生も「心に妄念が起こらない食べ物は果物である」とはっきり述べています。わたしにはこの「朝は果物かスムージーだけ」という食生活が今のところ一番元気でいられます
食養生の世界は昔から錯綜しており、ときに真逆の主張がぶつかり合います
かつてのアロマの先生は「朝食はしっかり食べなさい」派でした。体質的な個人差ももちろんあります。もともと胃が弱く、果物やスムージーを受け付けない受講生もいました。その方の場合は朝一番にお白湯を飲んで、胃を温めてから少量食べる方法にしてもらいました。
習慣で続けず、時おり立ち止まって自分の体に聞くという姿勢も大切です。玄米のエネルギーは確かに素晴らしいものがあります。2年前に酵素玄米ジャーを新調して以来、しばらく発酵玄米を食べていましたが、肉体労働系のバイトをやめたの期にここ数ヶ月は炊飯していません。体がちょっと重たくなってしまったのです。
玄米や分づきご飯より、果物やナッツをよく食べる今の生活が気に入っています。今はそういう時期なのでしょう。

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グルテンフリーの実践
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信州から川崎へ戻ってきた翌年、難治性潰瘍と静脈瘤から一度は回復した母の足首の痛みがぶり返しました。しかも反対側の同じ場所が痛いといいます。痛みを庇ったせいで反対側に負担をかけた…?と思いましたが、どうやら体内で炎症が起こっているようです。
この年はちょうど「ジョコビッチの生まれ変わる食事」が出版されたばかりで、グルテンフリーが脚光を浴び始めた頃でした。この本を機にグルテン不耐症である「セリアック症状」を知り、そういえば実家に戻ってからパン食が増え、休日に自家製のパンを食べた後に頭がボーッとする「ブレインフォグ」が起こっていると気が付きました。母が定期的に下痢を繰り返すことや逆流性衝動炎による喘息症状があることもセリアック症に共通していたため、母の体の中で小麦アレルギーによる炎症が起こってる可能性を感じたのです。

ジョコビッチの生まれ変わる食事 ペーパーバック – 2015/3/21
ノバク・ジョコビッチ (著), タカ大丸 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 三五館 (2015/3/21)
ペーパーバック ‏ : ‎ 240ページ
第二集団でもがくだけの存在だったプレーヤーは、なぜテニス界絶対王者に君臨することができたのか? 何を、どう食べたらいいのか?――人生好転・肉体改造のための設計図を自らが明かす。
「私がこの本を書こうと思ったのは、私ならあなたの肉体だけでなく人生すべてを変えられる ――それもたったの14日間で――と知っていたからだ」(ノバク・ジョコビッチ)
[ジョコビッチからあなたへの提案]
グルテン(小麦などに含まれるタンパク質)を14日間だけやめてみて、どういう気分になるか試してみてほしい。 そして、15日目に、パンを少しだけ食べて様子をみてほしい。体が発する声に耳を傾けてほしい。 何を、どう食べたらいいのか? 14日で体重5kg減、そして世界制覇―テニス界絶対王者が語る「人生好転・肉体改造のための設計図」
著者について
ノバク・ジョコビッチ◎1987年、旧ユーゴスラヴィア(現セルビア)のベオグラードに生まれる。4歳のときにテニスと運命的な出合いを果たし、 12歳でドイツ・ミュンヘンにあるニキ・ピリッチアカデミーに留学、2003年にプロ転向。2008年、全豪オープンで20歳8カ月でグランドスラム優勝を果たすものの、 しばらく第二集団でもがき苦しむ。2010年に本書で紹介されているグルテンフリーを開始して以来、2011年に全豪・ウィンブルドン・全米オープンで優勝を達成し、 世界ランキング1位に。以後2012年、2014年と世界1位を維持、絶対的王者として君臨する。慈善活動にも力を入れており、2007年に「ノバク・ジョコビッチ基金」を設立

実際小麦断ちをして、母にグルテン不耐症があるとはっきりするのですが、そこに至るまでいくつかハードルを越える必要がありました。まず母を説得するのが難関で、そのためにまずは自分の体で2週間の小麦断ちを試しました。わたしにはおそらくグルテン不耐症はないのですが、グルテンフリーの生活は明らかに体が軽かったのです。お通じの様子も全然違いました。何より糖質コントロールがこんなにも体を変えてしまうのか!という驚きがありました。
当時はグリーンフラスコでさまざまな講座の企画や受付を担当していたのですが、魔女系講座が始まったばかりで、一通りの仕事が終わった7時頃から自分の講座の準備をしていました。ちょうどお腹が空く時間帯、事務所の冷蔵庫の上には大抵遠方の受講生からいただいたお土産物のクッキーやお饅頭が置いてあります。でもこれをつまみ食いすると、あっという間に眠気に襲われ、仕事が捗らなくなるのです。グルコーススパイクが起こってインスリンが出てしまった結果でしょう。
頭ではそれを分かっていながら、つい食べてしまう。でも小麦断ちをしている2週間は手を出しませんでした。その代わり冷蔵庫にナッツを常備しておき、水を飲んでナッツを一握り摘んでから仕事に入ると、夜の11時くらいまで集中力が持続するのです。この感覚はファスティング中の状態によく似ていました。血中ケトンによってエンジンが回っている感覚です。これ以来、ナッツは昼食や間食に欠かせないものになっていきます。

「パンが食べられないなんて絶対無理」と頑なだった母には「人生でたった2週間だけ。その後はいくら食べてもいいから」という口説き文句でなんとか説き伏せました。同居の妹が玄米パンや玄米ラーメンなどを取り寄せてくれたおかげもあって、小麦断ちの2週間が抵抗なく過ぎると、母の中にあったパンに対する執着はすっかり消えていました。そして程なくして足の痛みも消えたのです。
買い物帰りにはいつもパン屋に吸い寄せられるように立ち寄っていたのに、そういう気持ちにならないのを母は不思議がっていました。
小麦には麻薬に匹敵する中毒性があるといわれます。小麦断ちの課題を出した受講生を見ていると、人によってはかなりきつい禁断症状が出るのです。菓子パンやクッキーの代わりにチョコレートや和菓子に走ったり、2週間が耐えられず、グルテンフリーのイタリアンを検索してランチに出かけた人もいました。
小麦グルテンは胃酸で特殊なグリアジンタンパクに変性し、これが脳に作用すると麻薬のような多幸感をもたらします。外来エンドルフィン様作用という意味で、これは「エクソルフィン」と名付けられました。
さらに小麦の主要なデンプンであるアミロペクチンAは消化が容易で、G.I(グルコース・インデックス)値がショ糖より高いのです。塩と小麦だけのフランスパンですらG.I値は93もあります。グルコーススパイクによって分泌されたインスリンはそれ自体に炎症作用があり、膵臓のα細胞を傷つけ、脳にブレインフォグを引き起こし、アトピーの様な皮膚の炎症や関節炎を誘発します。そしてインスリンによって血糖値が下がると、今度は眠気やだるさを引き起こし、再び甘いものや小麦系のものが食べたくなるという悪循環が始まります。
全粒粉の小麦にすればG.I値は50まで下がりますが、グルテンの含有量は返って増えてしまうという問題が起こります。
ある時期、Amazonで全粒粉小麦を注文して、これからはこれでパンを焼いてくれと母に頼んだことがあります。頭がボーッとするのは精白小麦のせいでは?と思ったからです。でも実際やってみるとブレインフォグは相変わらずで、さらに酷くなったように感じました。
さらに小麦グルテンはアレルギー反応を誘発します。その粘り気によってグルテンは腸壁にこびり付き、それを剥がすためにゾヌリンというホルモンが出るのですが、これは細胞間のタイトジャンクションを緩めて間質液を浸潤させる、ある種のアレルギー反応です。これによって0.1ミリしかない腸壁のバリアが崩され、未消化の異種タンパクやさまざまな物質が体内に侵入してきますこれがさらなるアレルギー反応を呼び、体内が炎症状態になっていくのです。これが“リーキーガット症候群”と呼ばれるものです。
小麦グルテンによる腸の炎症は2010年以前にはドッグフードによるペットの被害として知られていましたが、2015年以降、こうして人間にも大きな問題があるという認識が我が国でも広がりました。

母の小麦断ちと並行して、キッチンのパン焼き器を精米器に置き換えました白米も同様にG.I値が84と高く、インスリンによる体内の炎症を抑えるには白米も止める必要があったからです。母の足が改善したのは、白米を止めたのも大きかったかもしれません。白米は精白した時点から酸化していきます。玄米で保存し、食べる分だけ精米すれば鮮度が高く、生命力(エネルギー)も維持されます。
こうしてかつての厨房でしていたことが再現されました。
つきたてのご飯はもちろん美味しい。精米器は日本人にとって、スムージーミキサー以上にキッチンのマストアイテムでしょう。魔女系講座の教材に付けたいくらいです。

小麦は食べるな! 単行本(ソフトカバー) – 2013/7/13
ウイリアム・デイビス (著), 白澤卓二 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 日本文芸社  
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 228ページ
「私たちは遺伝子操作で"破壊された小麦"を食べています」 アメリカでは2億人が毎日、何らかの小麦食品を食べ、結果として1億人以上の人が肥満、高血圧、糖尿病、心臓・内臓疾患、脳疾患、皮膚疾患などで苦しんでいます。 著者は自分の患者2000人に博士独自の「小麦抜き生活」を実践させたところ、病気、疾患の全快など、著しい改善をみました。 本書は博士の患者の実体験を随所にちりばめ、今日から使える小麦抜き生活の方法をつけた新しい食生活のバイブルとなるでしょう。
「いつものパン」があなたを殺す: 脳を一生、老化させない食事 単行本 – 2015/1/16
デイビッド パールマター (著), クリスティン ロバーグ (著), & 3 その他
出版社 ‏ : ‎ 三笠書房 
単行本 ‏ : ‎ 365ページ
脳がじわじわ炎症を起こし、壊れていく……
それは、あなたが「いま食べているパン」が原因だとしたら…… 
なんと、日常的に私たちの食卓に上っている炭水化物と糖質 (小麦粉、パスタ、シリアル、、フルーツ、砂糖など)が、 脳の不調や病気を引き起こしているのだ。
◎アルツハイマー病(認知症)
◎記憶障害や脳の機能低下
◎うつや精神的な問題
◎糖尿病 ◎偏頭痛 ◎不眠 ◎肥満 ◎ADHD ……
これらはすべて、炭水化物と糖質のせいかもしれない。 本書では、たった4週間で炭水化物をデトックスするプログラムを提供。 脳と体が、穀物という“麻薬”に冒された細胞から、ヘルシーで若々しい細胞へと書き換えられ、見違えるようにイキイキとした人生が手に入る!

「小麦は食べるな!」は読みやすく、グルテンフリーに挑戦する際におすすめの一冊です。特に小麦の遺伝子組み替えについては知っておくべきでしょう。
小麦は植物の中でも遺伝子配列がシンプルで原始的な構造をしています。そのため交配によって遺伝子を上乗せでき、品種改良が容易なのです。
上記の本には出てきませんが、最も画期的な品種改良は、戦時中の日本で成功しています。農林10号と名付けられた新種の小麦は、それまでの収量を8倍にできる画期的なものでした。ただしあまりに多く実を付けるため倒伏するのが問題でした。戦後アメリカがこれを接収し、メキシコで背の低い矮性小麦と掛け合わせることで問題を解決します。
このとき完成した矮性小麦がなければ、戦後すぐの荒廃と人口増加の中でインドでは1億人の餓死者が出ただろうといわれています。おそらく現在の地球人口72億人が支えられているのもこの小麦のおかげです小麦の収量が8倍から10倍になる…人口爆発に対するまさに奇跡のような発明だったわけです。この功績でアメリカ人のノーマン・ボーローグ博士はノーベル平和賞をもらっています。そして未だに世界は、日本人による農林10号の発明を顕彰していません
品種改良もこの辺りまではまだよかったのでしょう。しかし掛け合わせを繰り返せば、遺伝子が積み重なって異種タンパクが出現する可能性も高まります。グルテンが増えればパンのもっちりした食感も増しますが、グルテンはレクチンの一種であり、あくまで小麦のアクなのです。
グルテンフリーの生活を始めてしみじみ感じるのは、現代の小麦はすでに人間が食べるものではなくなってしまったということです。

スプートニク日本
アルゼンチンのバイオテクノロジー企業Bioceresが遺伝子組み換え小麦の栽培許可を得た。このためアルゼンチンはこの種の小麦の栽培を認可した世界初の国となった。
同社の情報では、このタイプの小麦の利点としては干ばつに対する安定性と高い収穫高(通常の小麦の20%増し)が上げられる。
(後略)

昨年いよいよ本格的なGMO(遺伝子組み換え)小麦も登場しました。アルゼンチンでは去年の秋からこの新種の小麦の生産が始まっています。
GMO(遺伝子組み換え)植物はレクチンの含有量を増やし、殺虫効果を高めています。当然それは食品のレクチン爆弾化に繋がります。農薬や除草剤への耐性を付ければ、残留除草剤の危険がさらに増します。
小麦は糖質の塊であり、食べる麻薬であり、レクチンの中でも悪名高いグルテンや残留除草剤が腸内細菌叢を破壊し、腸管を痛めつけ、リーキーガットやアレルギーをはじめさまざまな健康被害を引き起こします小麦をはじめ、GMO食品を止めない限り、腸の健康は戻ってきません
そしてこの前提をクリアしない限り、ファスティングの効果も半減します。まずは腸内環境を立て直す必要があるのです

食のパラドックス 6週間で体がよみがえる食事法 単行本(ソフトカバー) – 2018/6/20
スティーブン・R・ ガンドリー (その他), 白澤 卓二 (翻訳)
出版社 ‏ : ‎ 翔泳社  
単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 384ページ
著者について
スティーブン・R・ガンドリー M.D.
医学博士。ヒト微生物叢と腸との関わりの世界的権威。2000年、手術不能な冠動脈疾患患者が食事法の変更とニュートリシューティカル(アミノ酸)サプリメントの組み合わせによって劇的に回復したことに感銘を受け、それまでのトップ心臓外科医としてのキャリアの方向性を大きく変えて、カリフォルニア州パームスプリングスとサンタバーバラに国際心肺研究所と、その下部機関として回復医療センターを設立。そこで大半の疾病を食事法と栄養摂取を変えることで治療する研究と臨床を行っている。

この本の原題は「THE PLANT PARADOX」というものです。体に良いとされる植物性の食材にも毒性があるという「矛盾」を指摘しているわけですが、英語圏には「アク」という概念がないのかもしれません。前述した通りどんな植物にも食べ尽くされたいための必要最低限の毒素があり、それを「アク抜き」して食べるというのが伝統食・自然食の知恵です。
植物のアクとして有名なのが、レクチン、フィチン塩酸、タンニンの3つです。
著者のガンドリー博士はその中のレクチンについて取り上げ、その神経毒性と腸内細菌叢への影響を語っています。腸内細菌叢の権威である博士は、たとえば抗生物質により細菌叢が破壊されると、回復するのに2年はかかると指摘します。
腸は第2の脳であり、その間に悪玉菌が腸を乗っ取ると、脳との連絡機構も乗っ取って悪玉菌が欲する食べ物を要求する信号を脳に送り続けるといいます。食の嗜好が腸内細菌によって変わってしまうわけです。
ガンドリー博士は小麦グルテンをレクチンの中でも悪名高い存在としていますが、小麦麩の中にもWGA(小麦胚芽凝集素)と呼ばれる小さなレクチンが存在するといいします。これは全粒粉小麦が精白小麦よりグルテンの害が大きいことを示す重要な証拠です。
この本は有益な情報も多いのですが、実際にレクチンフリーを実践するにはかなり制約が多いのも特徴です。トマトもダメ、きゅうりやナスもメロンも同じウリ科なのでNG。豆類も基本NG。ただし圧力釜で炊いてレクチンを分解するならOK。ピーナッツ、カシューナッツは厳密にはナッツではないのでNG。とうもろこしもダメ。キヌアやアマランサスなのどの新大陸の穀物もダメです。ガンドリー博士は一番の理由として、新大陸の植物は欧米人の腸にはまだ耐性がないことを挙げています。
そしてレクチンフリーを実践することで健康を回復した臨床例も数多く紹介しているのですが、じっくり2回通して読んで感じたのは、アメリカ人の腸内環境がボロボロになっていることでした。それこそグルテンフリーどころか全てのレクチンを排除しないと回復しないほどに… 
第一の原因はGMO食品とGMO飼料で育てられた食肉の害です。そして残留除草剤、残留農薬、さまざまな添加物の影響です。NSAIDs(エヌセイズ)と呼ばれる非ステロイド系抗炎症薬は胃には優しいものの、腸へのダメージが大きく、年間約10万人が入院し、うち1万6500人が死亡しているといいます。NSAIDsとは、アスピリン、バファリン、イブプロフェン(エスタックイブ)、ロキソニン、ボルタレンなど薬局で普通に手に入る薬です。
そして博士は最近のパンはイースト菌を使わず、トランスグルタミナーゼ(グルタミン酸転移酵素)を使って膨らませていると指摘します。原材料に「酵素」と書かれているものがそれです。グルタミン酸転移酵素はカニカマなどに使われる「決着剤」であり、本来イースト菌によって分解されるはずのグルテンがそのままパンに残ってしまうのです。さらにグルタミン酸の構造を持つため血液脳関門を突破し、神経伝達を混乱させ、パーキンソン病に似た症状を引き起こすと主張します。
さらにふわふわのパンにはアゾジカーボンアミドと呼ばれる「膨張剤」が入っているとのこと。これはヨガマットを作るときと同じ工程です。ガンドリー博士曰く「あなたはヨガマットの食べたいですか?」と。
GMO食品、残留除草剤、薬品毒、添加物等によって、ついにアメリカ人の腸内環境は完膚なきまでに破壊されてしまったわけです。

これは対岸の火事ではありません。日本政府はアメリカの言いなりですし、現在もGMO食品も規制なしで入ってきます。GMO食材を完全に禁止しているEU諸国とは大違いです。今や日本もアメリカと同じ状況なのです
国産大豆100%でない味噌、醤油、納豆はGMOの可能性が高いと見るべきです。インスタント食品の薬味に使われる味噌や醤油は間違いなくそうでしょう。
最近見かける「国内製造」という表記も実に怪しい。安心感を誘う印象を与えつつ、国産素材ではないと言外に仄めかす、いやらしい言い方です。菜種油も北米産ならほぼ100%GMOです産地を書かずに「国内製造」とあればGMOでまず間違いないでしょう。コーン油、大豆油などでもよく目にしますが、その場でGMO認定です。
焼き立てパンのチェーン店も添加物の表示がないだけに心配になりますパン生地に決着剤や膨張剤が入っていても消費者には分からないからです
日本の小麦輸入は84.9%もあります。そのうちアメリカ産46.3%、カナダ産33%、オーストラリア産15.5%です。国内産は15.1%だけです。
味噌も醤油も納豆も豆腐も大豆で作るのに、大豆の輸入は93%、国内産は7%しかありません。そのうちアメリカ産が71.5%、ブラジル産が16.7%、カナダ産は10.9%ですが、北米産はほぼGMO大豆と見ていいでしょう。こうして見ると日本で流通する大豆の8割がすでにGMOと分かります
トウモロコシに至ってはほぼ100%輸入です。うちアメリカ産が74.5%、ブラジル産が24.3%です。大豆とトウモロコシくらいは自分の畑で作りたくなります
このまま行けば、日本人もアメリカ人と同じ運命を辿ることになるでしょう
さらに酷いのは、世界中で使用禁止になったはずの除草剤「グリホサート」が日本だけ4万%(400倍)も緩和されたことです。もともと温帯モンスーン気候の日本は植生が豊かで雑草が多く、除草剤の使用量も半端なく多かったという現実があります。これまでも世界中で消費される除草剤の50%が日本の国土で使用されてきました。今もホームセンターに行けば普通に「ラウンド・アップ」(グリホサートの商品名)が売られていますが、人間が作り出した最悪の化学物質といわれるダイオキシンの親戚を、無造作に店先に並べていいものでしょうかドル箱の日本だけは例外とでもいうのでしょうか
さらには人工甘味料のアスパルテームも野放しです。人工甘味料はスクラロースやサッカリンであっても一袋で小腸内の細菌叢の50%を死滅させてしまうとガンドリー博士はいいます。アスパルテームやアセスルファムKは、もともと生物兵器の開発中に発見された成分でした。アメリカでは殺蟻剤・殺虫剤という扱いですが、日本では味の素の「パルスィート」(アスパルテーム100%)をはじめ、のど飴、梅干し、ココア、ノンアルコール飲料、ダイエット飲料などに使われています。
食品添加物もアメリカやEU諸国では30〜40種ですが、我が国は1500種も認可されています。おまけに加工食品の場合、すでに加工された原材料については表記されなくなりました。これでは何が入っているのか分かりません
現代社会は身の回りに化学物質が溢れています。油断は禁物ですが、知らず知らずに取り込んでいる可能性もあります。いつの間にか添加物や残留農薬が体に溜まっているかもしれません。
どこかのタイミングでこれらをデトックスする必要があります

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7日間のファスティングが鍵
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きっかけはファスティングの参考にしようと山田 豊文先生の本を手にしたことでした。山田先生は長年断食療法に取り組み、独自の「ミネラルファスティング」というメソッドで、多くのアスリートの健康管理に成功した実績を持っています。酵素やミネラルを補充するジュースを飲みながらファスティングするというもので、ハウツー本も出ています。

脳と体が若くなる断食力 (青春文庫) 文庫 – 2019/5/10
山田 豊文 (著)
出版社 ‏ : ‎ 青春出版社
文庫 ‏ : ‎ 224ページ
トップアスリート、芸能人、経営者…なぜ一流の人は定期的に断食するのか?その秘密は、食を断つことで体の不調や疲れをリセットすると同時に、集中力や記憶力といった脳の働きまでアップさせる「断食力」にある。「食べない」習慣で人生を変える、山田式ミネラルファスティングの決定版!
著者について
杏林予防医学研究所所長。日本幼児脂質栄養学協会(JALNI)会長。あらゆる方面から細胞の環境を整えれば、誰でも健康に生きていけるという「細胞環境デザイン学」を提唱し、本来あるべき予防医学と治療医学の啓蒙や指導を行う。2013年6月に「杏林アカデミー」を開校。細胞環境デザイン学を日本に広めていくための人材教育に力を注いでいる。

「地球上の生物の体は“食べてばかり”の状態で生きるように設計されていない」と山田先生はいいます。
つまり食べ続けるだけで、内臓を酷使しているわけです。特に消化器は空っぽの時にメンテナンスするように出来ており、空腹の方が日常であり、満腹という状態は非日常の極みと言えます。

ちなみに「正食協会」の桜沢先生の奥さんの桜沢 リマ先生は、確か104歳まで長生きされています。宿を始めた当初、わたしも母もリマ先生のビデオを通してマクロビを学びました。
リマ先生は非常に少食だったらしく、例えばマクロビの実践者は、玄米と塩気で締まってしまった身体を緩めるために、冷凍みかんを何個も食べたりするのですが、リマ先生が「昨日みかんを食べたの」というので、聞いてみたら実はひと房だけだったという伝説も残っています。このエピソードは、何を食べるのか以上に、いかに食べないかということの重要性を教えてくれます。

ちなみに血糖値を上げるホルモンは5つありますが、下げるホルモンは1つしかありません人類がいかに空腹の状態で進化してきたか、これだけで分かろうというものです。

<血糖値を上げるホルモン>
・成長ホルモン(脳下垂体)
・甲状腺ホルモン(甲状腺)
・グルカゴン(膵臓・β細胞)
・アドレナリン(副腎皮質)
・コルチゾール(副腎皮質)

<血糖値を下げるホルモン>
・インスリン(膵臓・α細胞)

山田先生は7日間のファスティングが鍵を握るといいます。
上記の本で紹介されている「カネミ油症事件」の話は衝撃的です。1968年(昭和43年)、米油を溶剤抽出する際にあやまって猛毒のPCB(ポリ塩化ビフェニール)が混入し、西日本で数千人が中毒症状を起こしました。PCBは猛毒の化学物質です。当時は家電製品の基盤やコンデンサなどの部品からも発見され、公害の一つとして社会問題化しました。症状は吹出物、色素沈着、目やになどの皮膚症状から始まり、全身倦怠感、しびれ感、食欲不振などです。当時は中毒の妊婦から黒い肌の赤ん坊が生まれたことでも話題になりました。
患者に対してキレーションなどの処置が取られましたが、経過は十分ではなかったようです。あるとき患者を収容していた病院で偶然に断食療法に効果があることが判明します。患者も病院も藁をもすがる思いだったのでしょう。中毒患者を収容した病院全てで断食療法が実施され、最終的に全ての患者が回復するのですが、症状が寛解したのが決まって7日目だったといいます。

山田理論では、これを血中ケトン体濃度を使って説明します。
ファスティング中は糖分が外から入ってきません。そこで体はアミノ酸からブドウ糖を合成する糖新生や、肝臓のトリグリセリドなどで血糖値を維持しながら、血中ケトン濃度を徐々に上げていきます。ケトン体の中の「β-ヒドロキシ酪酸」の濃度が血糖値を超えるのが7日目頃で、このときに皮下脂肪等に溜まった脂溶性の毒素が一気に排泄されると山田先生は主張します。つまり「体内のオイル交換」が起きるというのです。β-ヒドロキシ酪酸はケトン体の中でもミトコンドリアの中で最も効率よくATPを産生できるため、最もクリーンな燃料とされています。

<ケトン体>
・β-ヒドロキシ酪酸
・アセト酢酸
・アセトアルデヒド

魔女のエネルギー療法講座 板書より

身体は脂肪の燃焼を極力避けようとします。脂肪(トリグリセリド)はグリコーゲンに対し重量比で2〜3倍のカロリーがあり、最も貯蔵に向いているからです
また血糖値を保つのは生命の維持に絶対必要なため、肝臓がケトン体を血液に送り出すのはどうしても後回しになると考えられます。例えばそれは、定期預金を降ろすのはなるべく避けたい、後回しにしたいという心境に似ているかもしれません。
下記のプロセスで徐々にエネルギー源が切り替わり、最後の6番目でようやく血中ケトン体の出番となります。

①血中ブドウ糖の消費(糖代謝)

②肝臓や筋肉に蓄えられたグリコーゲンをブドウ糖へ

③肝臓に蓄えられていたアミノ酸をブドウ糖へ(糖新生)

④筋肉を削ってアミノ酸を肝臓へ運びブドウ糖へ(糖新生)

⑤脂肪組織からトリグリセリド(グリセロール)を肝臓へ運びブドウ糖へ(糖新生)

⑥脂肪酸を肝臓に送って(糖ではなく)ケトン体に変える(血中ケトン濃度)

上のグラフを見ると、β-ヒドロキシ酪酸の濃度は1日目から急激に上がっていくのがわかります。実際寝ている間にもケトン体は作られています。就寝中は何も食べないからです。朝起きた時点で血中ケトン濃度はそれなりに高い状態にあります。身体が「ファスティングモードに入っている」と言ってもいいでしょう。だから朝食のことを英語で「ファスティングをブレイクする」というのです。
血液中に含まれるブドウ糖の量はティースプーン1杯程度。肝臓のグリコーゲンも3〜4時間で使い切ってしまうといいます。次にタンパク質をアミノ酸に分解し、ミトコンドリアに送ってエネルギー化する「糖新生」も始まり、ケトン体の濃度も上昇していきます。そのままファスティングをブレイクせずに、そのまま1日、2日と続けていくと…7日目あたりにβ-ヒドロキシ酪酸の血中濃度が血糖値を超える瞬間がやってきます。このタイミングで「オイルデトックス」が起きるわけです。
かつて「断食療法」といえば、2週間〜3週間の断食のことを指したようです。4日程度のファスティングなどまだまだ…断食療法とは言えないレベルなのでしょう。これはもう7日間のファスティングをやってみるしかありません。

2018〜2019年はこの1週間のファスティングを何度も試しました。最長で12日から2週間近く続けたこともあります。身体がスッキリ軽くなるのはもちろん、食生活だけではどうしても無理だったお腹周りの脂肪が一段落ちます。頭も冴えわたり、運気も変わると感じます。体内のオイル交換についても、お通じにオイルが浮くのである程度は確認できます。
1週間以上となると長い休日を当てるわけにもいかず、どうしても仕事をしながらになるので、途中で失敗したことも数知れず… 結果的にはそれもいい経験になりました。月齢との関係も身をもって体験しました。満月から新月へ、月が欠けていくタイミングでやらないと大抵失敗します。新月→満月は陽の氣で身体が蓄えようとし、満月→新月は陰の氣で身体から出そうとするバイオリズムに沿ったほうがいいのです。ファスティング中はどうしても筋肉が落ちますし、5日目、6日目あたりからぐっと身体がしんどくなるのは、身体が飢餓状態を訴えるからでしょう。その飢餓状態がHSP(ヒートショックタンパク)を活性し、自己溶解とも言うべき全身のオートファジーを引き起こし、眠っていた遺伝子のスイッチを入れ、ミトコンドリアの再生・更新を促すわけです。

<ファスティングの効果>
①リセット効果(メンテナンス効果)
・消化器(胃腸)、呼吸器(肺と気管)のメンテナンス。
・粘膜のリセットにより味覚・嗅覚が鋭敏に。食の嗜好が変化。
・粘膜と共に白血球とリンパが更新される。免疫系のリセット。

②デトックス効果(解毒・排毒)
・腸管粘膜等、消化器のクリーニング。
・粘膜組織、腺組織のクリーニング。
・浄化の臓器である肝臓・腎臓の機能活性。
・皮下脂肪に溜まった脂溶性毒の排出(7日以上のファスティング)。

③潜在能力の活性(生命力の賦活効果)
・脳力アップ(思考力・認識力・記憶力・判断力・決断力アップ)。
・生体ストレスにより眠っていた潜在能力が目覚める。
(HSPの活性。DNAのヒストンの巻きつきが緩み、眠っていた遺伝子がONになる)
・ミトコンドリアの再生・更新によりエネルギー産生の経路が刷新される。
(ミトコンドリア活性=細胞そのものの若返り)

石油由来の化学物質は一度体内に入ると、肝臓や皮下脂肪に残留して一生身体から出ないものがあるといいます。処理方法を身体が知らないからです。食品添加物や薬剤、農薬など、化学物質はほとんどが脂溶性です。これをある程度肝臓が引き受け、残りは皮下脂肪や内臓脂肪に溶け込んで処理されるのを待っています身体でいちばん安全な場所は皮下脂肪ですから、危険なものほど皮下脂肪に蓄積されていると見ていい。
これを出すにはどうすればいいか…? 
ひとつは経皮排泄で、お風呂やオイルトリートメントが代表的な方法です。劇症のアトピーのクライアントを見ていると、まさに皮下脂肪に溜まった脂溶性毒素を膿と一緒に吐き出しているように見えます。
そしてもう一つがファスティングによる「血中ケトン体」を使った体内のオイル交換というわけです
猛毒のPCBですら解毒できるのです。おそらく血中ケトン体が脂溶性の毒素を溶かし込み、クッション役になることで血管や臓器に負担をかけない形で排泄されるのだと思われます。
これは件のワクチンのデトックスにも最有力の手段と言えそうです。

「裏コロナ」新型コロナ騒動の真実
医者も知らなかった、ファスティング10大効能(現代医学が全く知らない真理)
1、体質を変える:汚れを追い出す体の大掃除。断食で体の中をクリーンアップ。飢餓ストレスへの反発力が起きる。
2、快感をもたらす:空腹で特殊タンパクが増え記憶力アップ。三食キチンと食べてキチンと病気に。
3、エネルギー利用法が変わる:脳エネルギー源はブドウ糖からケトン体へ移行。α波と快感ホルモンで至福感に至る。半日断食でもダイエットに最適。
4、宿便を排泄する:食べ過ぎは血液をドロドロに汚す。最悪老廃物「宿便」が万病の原因。
5、環境毒素を排泄する:身のまわりは危ない毒物だらけ。断食で尿中に大量の農薬が排泄された。
6、自己融解を起こす:断食で「肉」「骨」が「血」に戻る。詰まった動脈硬化も一発できれいに。血管が若返り、身体も若返る。
7、遺伝子を活性化する:若返り遺伝子19個がオンになった。断食は眠っている遺伝子を起こす。
8、スタミナをつける:一日食べずにリングに上がった力道山。稲刈り競争で半日断食に軍配が上がる。
9、免疫力をあげる:食べないほど自然治癒力は強まる。リンパ球・白血球増加・胸腺等の増大。風邪を引かない76%、花粉症が完治85%。
10、活性酸素を減らす:プチ断食でも活性酸素は13%減る。


断食の種類
プチ断食:朝食を抜く。ただそれだけ。
一日一食:お腹が減ったときにに食べる。
三日断食:自宅でもできる。
七日断食:専門家の指導の下でやることがのぞましい。
20日断食:かつての断食療法では通常期間だったが、現代人は体力が落ちているので2週間ほどにしている。
水断食:水分と塩分の補給のみで行なう。7日でも管理者の下で行なうほうが安心。
野菜ジュース断食:野菜や果物ジュースなどを摂りながら行う。
酵素断食:生体に必要な酵素のみ補給しつつ行なう。
「日本中の病院で断食療法をやったらほとんどの病気は治る。そうすると製薬会社は全部つぶれちゃいます」

「水だけ断食」を3~4日やるだけでも、次のよいことが起こります
・オートファジーが働き、細胞の蘇生を促進する。
・NK細胞などが活性化し免役がしっかり機能する。
・生活習慣病はじめ多くの病気や症状が治る。
・病気にならなくなり、寿命が延びる(サーチュイン遺伝子のスイッチが入る)

(後略)

「裏コロナ」新型コロナ騒動の真実より抜粋

「裏コロナ」さんはワクチンの障害についても膨大な資料を蓄積しており、しかも日々更新されている大作と呼べるサイトです。
上記のページだけでもぜひ最後まで目を通していただきたいのですが、ファスティングの効果の一つとして「オートリンス」という表現が出てきます。

オートリンス(自己融解)というサバイバル力
断食=空腹時には、体内の病気の細胞(炎症、ガン、水腫、動脈硬化)を、生命に必須の正常細胞(白血球、胃腸、肝臓、脳)が食べて生きようとする。

「裏コロナ」新型コロナ騒動の真実より抜粋

オートリンスとは飢餓状態になると、体内の不要なものを食べて分解処理することで正常細胞が生き残ろうとする作用を指すようです。
オートファジー、アポトーシスと並んで、人体の再生・更新のための潜在能力の一つなのでしょう。
これらの潜在能力を発揮すれば、ワクチンデトックスだけでなく、スパイクタンパクが凝集したあの「White Clots(白血栓)」も分解できるかもしれませんし、逆転写によって書き換えられてしまった細胞を取り除くことすら可能かもしれません

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マイルドファスティング」考
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ATPを作り出せる3大栄養素はタンパク質(アミノ酸)・糖質(ブドウ糖)・脂質(ケトン体)です

魔女のエネルギー療法講座 板書より

この3つのルートで体を維持するエネルギーを作り出すわけですが、糖質があると解糖系のエンジンが優先的に回ってしまい、いつまで経っても効率のいいミトコンドリア系のエンジンがかかりません。
その効率の差は解糖系のATP×2個に対して、ミトコンドリア系のATP×38〜39個ですから、なんと18倍もあります
子供の頃は解糖系が優先されるので、すぐお腹が空くしおやつが必要になるけれど、歳をとるに従いミトコンドリア系に移行するから、やがては「仙人が霞を食って生きる」ようになるのだと、だから年寄りは甘いものばっかり食ってはいけないと、亡くなった安保 徹先生もよく話されていました。
ミトコンドリア系のエンジンがフル稼働すれば、理論上は食べる量が18分の1で済むはずだからです。
ミトコンドリアはもともと好気性のバクテリアだったものを外部から取り込んだ存在ですその証拠にミトコンドリには2重の細胞膜があり、休眠中とはいえ細胞核を持ち、独自のDNAを持っています

かつて原初の地球で、嫌気性菌の体内に好気性菌を共生させることで最初の多細胞生物が生まれました。その進化の果てにわたしたち人間もいます
このミトコンドリア系のエンジンを回すには、好気性菌に適した環境を提供すればいい。つまり豊富な酸素ときれいな水です
また動物性タンパクの多い食生活はミトコンドリアが糖新生に酷使されて疲弊していますアミノ酸からの糖新生は老廃物としてアンモニアが生成されるからです
最もクリーンなエネルギーであるケトン体を燃料にし、ミトコンドリアでエネルギーを産生できれば、脂質は糖質の2〜3倍の効率でATPを作れる上に、窒素を含む排気ガス(老廃物)も出ません
これが理想的と分かっていても、ATP産生には優先順位があり、現実にはケトン体の生成は最も後回しになります
この最も効率のいいエンジン回すには、糖質を止め、動物性を止め、深呼吸して酸素を取り入れ、十分な水を摂ればいいことが分かります
やがて身体は自己メンテナンスをしながら、徐々にこのエンジンを回し始め、エネルギーの産生効率はどんどん良くなり、身体が細胞レベルから活性化し、貯め込んだ脂肪が燃えていきます
そしてこの状態を7日間続ければ脂溶性毒のデトックスも叶うのです

これがファスティングの意義なら、このプロセスをもっと楽にできる方法はないだろうか…? その思いでトライ&エラーを繰り返して辿り着いたのが、現在講座の中でお伝えしている「マイルドファスティング」です

グルテンフリーの2週間ですら半数以上が挫折するのです。1週間のファスティングはやはりハードルが高い。4日を超える絶食には、復帰食にも気を遣います。
本当は消化器を空っぽにする必要はないのかもしれません。
実際、ファスティング中も胃腸は決して休んでいません日中7時間何も食べなければ、胃腸は自動的に消化のプロセスを開始することが知られています。胃の粘膜が生成し、消化液が分泌されるのです。粘膜と消化液が小腸に移行すると、それを使って腸壁の自己メンテナンスが始まります。まさに自前のパイプクリーニングです。そうして宿便も形成されていきます。
それなら自己メンテナンスを阻害しない程度に食べてもいいのではないか…と思えてきます。

山田先生の「ミネラルファスティング」も酵素ジュースはOKですから、完全な絶食ではありません。ファスティング中はどうしても基礎代謝が落ちるので、自己メンテナンスやデトックスには不利な状態です代謝に必要なものは摂った方がいいと山田先生もお考えなのでしょう。
しかし食べてしまえば、それはファスティングではなく、ケトジェニックダイエットロカボダイエットの類になってしまいます。
あくまでファスティングの目的を叶えつつ、食べることができるギリギリのラインを狙うのが「マイルドファスティング」の核心部分(キモ)です

<マイルドファスティングで食べてもいいもの>
・果物はいつどれだけ食べてもOK
・葉菜類はスムージーにすればOK
・ナッツ類はよく噛んで口の中で液状にすればOK
・水分にハーブティーなどのお茶を飲むのはOK
・アーモンドミルクはOK、豆乳も少量ならOK
・生味噌と昆布だしにお湯を注す味噌汁ならOK
・そこにとろろ昆布やアオサが入る程度ならOK
・塩だけの梅干しをお茶や上記の味噌汁に入れるのもOK

上記の条件なら<ファスティングの効果>を3つとも叶えることができます。そしてこれを7日以上続けることで、体内のオイル交換を達成しようというわけです。
鍵になるのは「食べても消化のプロセスを起こさせない」ことに尽きます。
これはナチュラルハイジーンの発想から来たものです。

塩分の摂取は多少意識した方がいいでしょう。トマトやナッツにハーブソルトをかけるのもいいですし、梅干しを1日2個程度お茶や味噌汁に入れて飲むのもありです

ファスティング中の味噌汁はこれ。
生味噌ひとさじと粉だしにお湯を差し、梅干し2個とあおさとろろを入れたものです。

糖質は基本的にカットする必要があります。良質のハチミツは酵素もミネラルも豊富で、最近では「アピセラピー(ハチミツ療法)」というジャンルもありますが、ファスティング中のハチミツはNGです。
デンプン質の芋類(じゃがいも、さつまいも、里芋等)はもちろん、カボチャも食べてはいけません
果物ではバナナがぎりぎりOKで、パイナップル、柿、マンゴーはNGです。バナナは胃の中で30分ほど留まることが分かっています。そして糖分が多い果物は解糖系のエンジンが回ってしまいます。去年の夏はファスティングの最中に台湾産のパイナップルを食べて大失敗しました。ぶどうも品種によっては甘すぎます。シャインマスカット辺りもNGでしょう。
朝食はフルーツだけの日とスムージーを作る日があり、気分や忙しさによって切り替えます。冬はリンゴとみかんとバナナが中心で、たまにトマトにハーブソルトの日がある感じです。夏はトマトが美味しくなりますが、生プルーンとバナナさえがあれば結構満足します。ほうれん草や小松菜、キウイはスムージーに使うので、特売日に買いだめし、葉物は冷凍庫で凍らせて保存しておきます。
ドライフルーツは糖分過多なのでNGです。大抵グルコーススパイクが起こります。
インスリンが出る食べ方をした時点で、ファスティングは振り出しに戻ったと思わなくてはいけません。
経験上ドライフルーツで唯一行けるのはイラン産の小粒ドライフィグで、これならナッツと一緒に少量を食べる分には問題ありません。

ドライフルーツで唯一食べても大丈夫なのが、
このイラン産の小粒ドライフィグ(イチヂク)。
2〜3個を半分に割ってナッツと一緒にいただきます。

納豆、豆腐は国産のものであっても食べてはいけません。これも失敗した体験からきています。胃に入ると豆類は穀物と同じ扱いになるようで、ファスティング中の豆類は全てNGです。
ピーナッツも豆類なので同様にNG。豆乳ならぎりぎり許容範囲内です
サラダは繊維質のために胃で止まってしまいます。野菜は基本スムージーにしましょう。野菜類でそのまま食べていいのはトマトとウリ科のきゅうりくらいです
きゅうりの漬物も糖質が入っていなければOKです。
防腐剤や化学調味料もファスティングを台無しにするので、自家製の麹漬けや糠漬けが一番安全でしょう。
スムージーにはほうれん草や小松菜の他に、少量ならニンジンも大丈夫です。ニンジンは火を通さなければG.I値もそれほど上がりません。
グリーンスムージーもいいですが、バナナやキウイ、みかんやりんごを入れたフルーツ系もおすすめです。
そこに玄米黒酢を少量入れると酸味にパンチが出ますし、水分をアーモンドミルクに替えるとまろやかな味になります。
玄米黒酢は赤ワインに次いで5-ALA(アミノレブリン酸)を多く含む食品です。最近はさらにそこに玄米乳酸菌で発酵させた自家製豆乳ヨーグルトを入れるようになりました。ファスティング中の豆乳は胃に負担をかけるので、発酵させた方がいいようです。

バナナ、ニンジン、ゴールデンキウイ、小松菜のスムージー。
玄米乳酸菌を使った自家製豆乳ヨーグルトがベース。
最後に玄米黒酢を少々入れてパンチを効かせます。

ちなにみ野菜スープはどんなに具材を細かく切っても上手くいきませんでした。火を通した時点で胃が消化のプロセスを始めてしまうようです
8日目にこれを試したときは便通が止まってしまい、7日目に始まっていたデットクスはそこで打ち止めになりました。
ヒポクラテスの格言にも「火食は過食に通ず」とあります。
火を入れたものを食べた時点で、それはファスティングではなく、ケトダイエットになってしまいます
加工食品も全て同様です。味噌汁にフリーズドライのインスタントを使って失敗したこともあります。感覚がおかしくなって、食のコントロールを失いました。後で気づいたのですが、化学調味料(アミノ酸)が入っていました化学調味料は白砂糖以上に危ないと痛感した出来事でした。
もし野菜スープが飲みたければ、ほうれん草、モロヘイヤ、ニンジン、ニンニクをミキサーにかけてスムージーにし、それをお鍋で人肌程度に温めてながら塩胡椒で味付けするなら大丈夫です
火が入ったかどうかは胃で止まるかどうかで分かりますが、目安は酵素を壊さない温度の50度前後、せめてタンパク質を壊さない70度以下にすべきでしょう。

ファスティング中の基本は、胃が消化のプロセスを起こさないことです胃を素通りするかどうかがポイントで、それには火を通していない「生」のものにほぼ限られます
フルーツを使った自家製酵素ドリンクもいいと思います。
逆に市販の100%ジュースはNGです。濃縮果汁還元はすでに加工品ですし、ボトルに詰めてからさらに90度以上で加熱殺菌されています肝心のビタミンや有機ミネラルもほとんど残っていないでしょう。
一方の酵素ドリンクは完全に生状態ですから、商品化が難しく、市販するとどうしても高価になってしまいます。山田先生の「ミネラルファスティング」メソッドのジュースも300mlで6000円ほどします。その分ノウハウが詰まっている安心感や、手間を省いて実践できるというメリットも大きいですが、商品性を上げるためにコストがかかっているのは否めません。

ちなみにナッツもローストではなく生が理想ですが、生ナッツはカビが怖いので今のところ推奨していませんカビ毒は化学物質と同じ脂溶性で、皮下脂肪に残留することが知られていますそれだけ身体が危険と認識している証拠です
カビ毒の代表であるアフラトキシンオクラトキシンAは熱に強く、強い発がん性があり、肝臓・腎臓への負担、免疫系の阻害、アトピー様症状、神経障害等が知られています
カビが生えたパンは丸ごと処分すべきですし、ピーナッツ、ピスタチオ、アーモンドは特に要注意とされる食品です。トウモロコシ、ハトムギ、蕎麦粉といった穀類やナツメグ、トウガラシ等のスパイス、ナチュラルチーズ等もカビやすい食品です。
何より怖いのは建物や車両のカビでしょう。日本は湿度が高い気候ですから、本来ならもっとカビに注意しないといけません。
特に寝具とエアコン内部のカビによる健康被害は結構起こっていると思われます空気中のカビによる症状は、嗅覚障害、鼻血だけでなく、脳や神経系への影響として頭痛、不眠、色覚異常、疲労感、集中力低下、学習障害、自閉症、パーキンソン病、アルツハイマー様症状まで知られています
ベッドは天日に干せませんから、日本の住環境には不向きですし、気密性が高い空間なら換気が重要です。エアコンの内部クリーニングも必須と言えるでしょう。

ナッツに関してもう少し言えば、日頃果物やスムージーに慣れると噛むことを忘れてしまうので、ナッツをよく噛むことでそれを思い出させてくれるのが一つ。
少しづつ口に入れて噛んでいると、臼歯は木の実を食べるためにあることを実感します。そしてナッツはタンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルが豊富で、エネルギー価(カロリー)が高いことです。ナッツ一掴みで1日分のタンパク質が摂取できます。さらに脂肪分が多いので、血中ケトンの産生を後押ししている感覚もあります

間食にナッツをよく食べるようになった頃、急にお通じに油が混じるようになってびっくりしたことがあります。身体に異常が出たのかと当初は心配したのですが、1週間のファスティングによるオイル交換を体験してみると、実は同じ状態だったように思うのです。脂質を積極的に摂ることで、ファスティングをしなくてもケトシスの状態を作れる可能性は大いにあると感じます。
そういう意味で、ファスティング中に火加熱のオイルを摂取するのもおすすめです。こういうときにこそオメガ3の植物油がいいでしょう。

トマトにオーガニックハーブソルトと自家製のニンニクオイルで。
ニンニクオイルのベースはオメガ3のインカインチオイルです。

オメガ3の不飽和脂肪酸は非常に酸化しやすいオイルなので、穀類や繊維質のサラダと一緒に食べるのはNGです胃で止まってしまうと、胃酸によって酸化してしまうからです
数年前、わたしと母がヘンプオイルやインカインチオイルを試しているうちに足にアトピーが出たことがあります。生ニンニクとトウガラシとハーブを漬け込んだ自家製ニンニクオイルを作り、サラダにパスタにカレーにと何にでもかけて食べていたのですが、オイルを止めるとアトピー様の症状も消えたのでピンときたのです。
崎谷 博征先生が「プーファ・フリー」という言い方で、植物油全体に害があると主張されていますが、アロマセラピストの立場から見ると、低温圧搾のオイルの癒しの力を日々実感しているので、植物油も使い様と思っています。
特にオメガ3のローズヒップやヘンプオイルは美容効果も高く、経皮吸収させる分には素晴らしい効果を発揮するのです
ただし酸化するのも早く、どんなに高価なオイルでも酸化臭がした時点でもう使えません。これがヒントになって、胃で止めない限りは大丈夫だろうと判断しています。

「プーファ」フリーであなたはよみがえる! 生命場を歪ませるアルデヒド
(健康常識パラダイムシフトシリーズ) 2017/7/18
崎谷 博征(著) 
出版社 ‏ : ‎ 鉱脈社‎
単行本 ‏ : ‎ 169ページ

今でもよくスムージーをコップに入れ、大さじ1杯程度オイルを混ぜて飲んだり、トマトにニンニクオイルをかけて食べますが、身体に異常は起こっていません
オメガ3オイルのおすすめは「インカインチオイル」です。いろいろ試した中ではこれがいちばん美味しいと思います。

スムージーに大さじ1杯程度のインカインチオイルを落とし、
よく混ぜてからいただきます。
インカインチオイル(グリーンナッツオイル)はオメガ3脂肪酸の含有量が50%と
亜麻仁油(フラックスシードオイル)に次いで高く、
同時に抗酸化成分が豊富なので酸化しづらく、食べて美味しいおすすめのオイルです。

ケトシスをさらに後押しするという意味では、ナチュラルチーズを摂るのもOKだと思っています。実際2020年までは「マイルドファスティング」の期間中にチーズを食べていました。大きめのパルミジャーノチーズをサイコロ状に切ってタッパーに保存し、ナッツと一緒に摘まむのですが、チーズは少量でも食べ応えがあるので満足感が得られます
今ではミトコンドリアの負担になるからと、動物性と共にチーズも外してしまいましたが、ファスティングに慣れない内はチーズを用意しておくと続けやすいかもしれません。
ただしチョイスはヨーロッパ産のナチュラルチーズに限ります
プロセスチーズは加熱された時点で酵素が壊れていますし、アメリカ産や日本産は、残念ながら動物飼料がGMO化されているので乳製品も汚染されています
冷蔵庫に粉チーズがあるならぜひ産地を確かめてみてください。

以下に山田先生が「ファスティング中に必須の栄養素(ビタミン・ミネラル)」として挙げているものを「マイルドファスティング」で対応できるか考察してみます。

<ビタミンB群>
・ビタミンB2
:発育ビタミン・粘膜の更新 → 大豆製品(豆乳)、葉菜類
・ビタミンB6
:糖新生で使われる・皮膚や粘膜の更新 → バナナ
・ビタミンB12
:葉酸と協力してヘモグロビンの生成・血液ビタミン → 海苔(とろろ昆布など)
・葉酸(ビタミンB9)
:ヘモグロビンの生成・血液ビタミン → ほうれん草など

<ビタミンD>
骨を作るビタミン・血中カルシウム濃度を保つ → 日光浴

<L-カルニチン(ビタミンBt)>
アミノ酸由来の成分・心筋や骨格筋に多く存在
長鎖脂肪酸をミトコンドリアに運搬・エネルギーの酸性・ミトコンドリア活性
赤身の肉、チェダーチーズ等の乳製品、全粒小麦、アスパラガスに多く含まれる
→ 豆類(豆乳、味噌)、アボガド、ナッツ類

<マグネシウム>
ミネラルバランスのミネラル(マグネシウム/カルシウムバランス)
ビタミンB群の形成、エネルギーの産生に不可欠
代謝酵素の働きの補助因子
抗ストレスミネラル
→ アーモンドをはじめとするナッツ類、アボガド、バナナ、ほうれん草、ブロッコリー、ニンジンなどの野菜類、豆類(豆乳、味噌)

<MSM(メチル・スルフォニル・メタン)>
・S(硫黄)
はカルシウム、リン、カリウムに次いで人体で4番目に多いミネラル
コラーゲンなど、結合組織を作るために必要
組織修復のミネラル:傷の治りを良くし、粘膜のバリアを強化
アンチエイジングのミネラル:髪、爪のツヤ、肌のハリ
過酸化脂質を抑制する(4-NHE:ヒドロキシノネナールに耐性)
→ 果物、豆類(豆乳、味噌)、香菜類(ネギ、ニラ、キャベツ、ハクサイ)、ニンニク、コーヒー、緑茶

オーガニックのアボガドにわさび醤油は、
マイルドファスティング中はチーズ以上に贅沢な一品。

最後にヘビ毒に関する記事から抜粋します。

https://tapnewswire.com/2022/05/dr-tau-braun-with-pete-santilli-why-the-venom-component-matters/

(前略)
ヘビ毒の影響は無視されています。
この毒はインスリン抵抗性を引き起こし、人々はインスリンの過剰と不足の間で揺れ動くことになります。
つまり、高血糖と低血糖の間を行き来してしまうのです。
これはブドウ糖飢餓の問題で、逆説的ですが、ブドウ糖が過剰になってしまうのです。破壊を引き起こすのは、ブドウ糖の酸性化です
これは毒の作用の一部です。獲物を気絶させ(卒倒、その場での凍りつく高インスリン状態)、ヘビが(自分より)速い動物から逃げられないようにするためです

コロナ(スパイクタンパク)もインスリン抵抗性を引き起こすので、彼ら(患者)は(ブドウ糖の酸性化のため)砂糖を消化することができません。
彼らのエネルギー源は、脂肪から取る必要があります。
何千人もの患者を治療してきたイヴェット・リサノ博士は、この病気における砂糖の役割について言及している。
「糖尿病の遺伝的リスクを持つ人々は、ドーナツで誘惑されてワクチン接種を受けることになります長期間のCovidの人は(治るまで)ずっとケト(ダイエット)をして、できるだけ糖質を避けなければなりません
コロナ感染を通過(治癒)する道は、彼らの体から砂糖(毒素)をキレートするのと同じくらい簡単なことです。グルコース、フルクトース、ガラクトース、スクロースは、これらの人々によって回避される必要があります」
(中略)

生物学はあらゆることが武器になるのです。
毒を出す生き物が使う本来の匂いの痕跡は、ブドウ糖を水中に散布することによって作られ、それが獲物を引き寄せるというのが悪質な点です。
つまり、ワクチンが開発されると、人々はブドウ糖で誘惑されたのです。
ドーナツ、ハンバーガー、ピザ、などなど。コロナ感染とワクチンに有害な反応を示す遺伝的感受性の高い人々をターゲットにした食品ばかりです。
ドーナツは釣り針にかかったエサに相当します。
(後略)

ワクチン接種者(ワクティリアン)はスパイクタンパクのミトコンドリア毒性の影響からか、上記のようにブドウ糖を酸性化する毒性からか、ファスティングに耐えられない人が多いように見受けられます
それでも7日間のファスティングは、ワクチンデトックスに最も有力な可能性が高く、打ってしまって後悔している方には、是非ともトライしていただきたい対処法です

「マイルドファスティング」なら、食べながらファスティングの効果を狙えるので、挑戦しやすいのではないでしょうか

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