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Fukushima 50

2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故で、未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の知られざる姿を描いたヒューマンドラマ。2011年3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0、最大震度7という日本の観測史上最大となる地震が起こり、太平洋沿岸に押し寄せた巨大津波に飲み込まれた福島第一原発は全電源を喪失する。このままでは原子炉の冷却装置が動かず、炉心溶融(メルトダウン)によって想像を絶する被害がもたらされることは明らかで、それを防ごうと、伊崎利夫をはじめとする現場作業員や所長の吉田昌郎らは奔走するが……。現場の最前線で指揮をとる伊崎に佐藤浩市、吉田所長に渡辺謙という日本映画界を代表する2人の俳優を筆頭に、吉岡秀隆、安田成美ら豪華俳優陣が結集。「沈まぬ太陽」「空母いぶき」などの大作を手がけてきた若松節朗監督がメガホンをとった。第44回日本アカデミー賞で最優秀監督賞や最優秀助演男優賞(渡辺謙)などを受賞した。

2020年製作/122分/G/日本

当時の地震を経験し、仕事にも大きく影響した出来事なので、全身に鳥肌が立つシーンもあった。映像技術としては低いが、経験した事なのでゾッとする。

東日本大震災が起こってすぐに福島原発へと話が進むので、『わかってるでしょ?』みたいな早すぎる展開に若干違和感が出る。もう少し始まる前に原発について教えるようなシーンがあっても良かった気がする。

ただ、実際はこのような現場だったと知れて良かったと感じました。目の前にある死、それを知っていながら食い止めようとする原発職員。家族にメールしたりして死を覚悟して挑む。私が見ていた世の中では電気まだかよ!と文句を言い、店に押し寄せては売るものねーのかよ!と声を荒げる人々の姿、現場ではこんな事が起きていたのかと思うと、恥ずかしくなった。

映画としては個人的には説明っぽくなっても良いので丁寧さが欲しかったし、キャラが作り込まれた感じがあからさまだったけれど、事故の現場、そしてそこで命がけで戦っていたFUKUSHIMA50を知れた事が『良かった』と感じました。

電気がつくのが当たり前、つかなくなれば文句を言う。事故が起きればその会社のせい、何やってるんだと大騒ぎ。この作品を見て、何事も直ぐに怒ってまくし立てるのではなく、その現場で戦う職員の事を考えようと思いました。

当たり前なことなんて一つもないんだよね、電気がついてる時はありがとう、停電になった時も現場で復旧作業をしている方々に『ありがとう』なんだよね。

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