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あたらぼ研究員インタビュー企画:第7弾 きのぴーさん LAC企画での移動生活〜今は「探して、トライして、経験値を上げる」フェーズ

「あたらぼ運営」プレゼンツ、第2期あたらぼ研究員インタビュー企画、本日のお相手はきのぴーさん。あたらぼの中でも最近特にその活動ぶりが注目される「アート部」の部長さんです。
いつも安定したスマイルで落ち着いた雰囲気のきのぴーさん。さて、その素顔は?

あたらぼアート部について

MIRRO(以下M):アート部すごいですね。盛り上がってますね!

きのぴーさん(以下き):思っていた以上に、いろんな方が反応をくださって。一時はSlackでのやり取りが増えすぎて、こりゃいかんなと思ったんですけど、実際に話す機会を増やしたり、自分が実際にやらなくていい仕事も増えている感じがして、今はいい感じですね。

研究員制度を知ったきっかけ

M:研究員制度は、第1期からご存じだったんですか?

き:いいえ、2期目からです。きのこさんという、僕と同じコーチングをやっている方が、Twitterで2期の締め切り3日前ぐらいに「応募しました!」とツイートされたのを見て、そこで知って応募しました。

M:コーチングはずっと続けていらっしゃるんですか?

き:そうですね。大学卒業後、どんな仕事をするか悩む時期があったんですが、半年経ってからコーチングをはじめて、もうすぐ2年です。
最初は起業したいと思って動いていたんですが、半年ぐらいは収益もほぼない状態で。周りの人たちが着実にキャリアを積んでいく中で、日々積み重ねられていない感じにすごく悩んだり、焦りは常にあったかと思います。

コーチングは地道に発信して、直接お声がけいただいたり、あと、コーチングを学びたい人の支援をする会社(ZaPASS)があるんですが、私もここで学んでいます。そのご縁で、クライアントとコーチをつなげるプラットホームを紹介していただきました。

LAC企画(指定企画)参加について

M:今取り組んでいる企画について教えてください。

き:指定企画の
LAC(LivingAnywhere Commons)に属しています。
LACの拠点をまわりながら、毎月配られるこういう日記(画面で日記を見せてくださいました!)に、今日何があって、何を感じ、考えたかといったことを日々書いて、東大院生の住吉さんという方が、これを集めて移動生活の研究をするという企画に関わっている形です。7月ぐらいから、5〜6カ所ほど違う場所に滞在し、個人としては、自分に合ったワークスタイルや、どんな生き方が自分に合っているかなどを探求しているような。何か目標を置いてコミットするというよりは、自分の気持ちの赴くままに、移動生活を満喫しています。

報告書は書くんですが、ざっくり言えば、移動生活をしたら何か変化が起きるか?とそれぐらいな感じで、実験すること自体、やったことがないことをやっていること自体に意味があると思っているので、何かに到達するというより、プロセス自体を報告、成果として伝える形です。

M:旅と仕事、自分の中でバランスを保つのは大変では?

き:それはぶち当たったところです。最初は数日おき、5〜6回くらい移動のスケジュールでした。関東中心にコンパクトに動いているつもりでしたが、刺激があって楽しかった一方、ひと段落した時にすごく疲れてしまって!世界一周とかできないなと悟った瞬間ではありました(笑)。

M:大学時代に、イランに行かれたんですよね。この経験も「違うところで何かをしたい」という気持ちからでしょうか。

き:知らないところに行くのは好きですね。2019年にイランに行って「知らない場所に行くのっていいな」と思い、その後シェアハウスに住んだりもしましたが、コロナもあって海外に行くこともできす。そういうエネルギーを国内の移動や、今回のLAC拠点をまわることで満たしているというか、消化している感じはあります。

旅を続けた3ヶ月間、印象に残ったことなど

M:研究生の期間も残りわずか。あとはどこに行かれるんでしょうか?

き:
2週間ぐらいLAC横瀬というところにいたんですが、そこに11月下旬に戻ろうかなとは思っています。
LACは、場所によっては仕事のスペースが安定して確保できなかったり、スーパーが遠かったり、都心から離れていたりするんですが、横瀬はすごくバランスが良くて人も良くて。長居するには一番いい場所かと。

M:今までLACを点々としていて、一番印象に残った、楽しかった場所は?

き:
ぱっと浮かぶのは、八ヶ岳です。アイリッシュ音楽のイベントがあり、ここで音楽に目覚めたというか。アイリッシュ音楽の音楽家の方が十何人かいらっしゃって、その世界観に包まれ、アイルランドにいるような感覚になって。こうやって、何かが好きな人が集まれば、ひとつの文化になるんだなという体験を通じ、ネットで見るだけでは体感できないような熱気、熱量を直接感じて、いい刺激をもらいました。

M:アートや音楽に敏感ですね。子供の頃から親しまれていたんですか?

き:
いやぁ、ないですね!最近1カ月住んだシェアハウスが、音楽家向けのシェアハウスで、いろんな方々と暮らしてそこでまた火がついて、ピアノをはじめちゃって。アイリッシュ音楽の時にはなかったんですが、刺激が積み重なったのかと。

研究員期間もあとわずか。その先にやりたいこと・続けたいことを教えてください

M:研究員期間が終わった後に、何かやりたいことは?

き:何も考えてなくて。全部終わってからでいいかなって思ってるんです。あたらぼで出会った方達とも「一緒にこれやりたい!」というエネルギーがあれば、続いていくんだろうなって。

M:最終的に、どこが自分の居場所になるんでしょうね。

き:人生のフェーズとして、探す、トライしてみる時期だとは思っているので、仕事も住む場所もとりあえず試して、経験値を増やしている段階だと認識しています。自分が心惹かれる、パフォーマンスが上がるような場所や、ライフスタイルを探しているのがこの数年なんだろうなと思っています。
仕事もそれに近くて、コーチングはずっと続けるだろうと思いつつも、肩書きに意味があるということではなく、根幹は維持されつつも、これを社会にどう届けていくとか、どういう規模でとか、フォーマットはその場その場で自分がやりたいことに合うように、変えていければいいのかなと思っています。ある種どちらもこだわりはなくて。

M:いいですね!これからトライすることが、たくさんありすぎますね。

き:そうですね〜!

きのぴーさんにとって「働くこと」とは

M:最後の質問です。働くことってなんだと思いますか

き:働くことと、それ以外のことに、境界線を引きたくないとは思っています。ピアノも何か仕事になるというイメージはないですが、ピアノを弾く自分、何か表現している自分を、めぐりめぐって誰かに「いいな」と思ってもらえたり、仕事に直接現れなくてもピアノを弾いているからこそ、こういう面の自分があるっていう…そういうのってあるなと思うので。
働くことも趣味や生活も、グラデーションというか、そういうふうに捉えていて、なにかしら自分が情熱を持てることをやりたいですし、アート部の活動も今の段階で仕事や収益面はないんですが、それがめぐりめぐって何かに繋がっていくんだろうなという直感はあったりします。その場での自分の気持ちをエネルギーに換えて、何かを生み出したり、創ったりというのがアート部なのかなとは思ってます。

まとめ

静かに質問を聞いて、ちょっと考えてからじわっと話し始めるきのぴーさん。静かそうな雰囲気からはすぐにイメージできないのですが、実はなんでも興味のあることに、恐れず手を伸ばすチャレンジャー!でした。
この企画の発足者サンチェスさんや「あたらぼ」運営陣、そして私も実はアート部の部員。インタビューお構いなしに、アート部展の気になることもおしゃべりしてしまいました。

まだまだこれから、新しい挑戦をどんどん続けていかれることでしょう。進む道の先に、なにか面白いものが見えてきたら、教えてくださいね。応援してます!

お知らせ

きのぴーさんが部長をつとめる「あたらぼアート部」では、『第2回あたらぼアート部展~メタバース空間で自由に楽しく表現し自分を好きになる実験~』を 12/3(土)・12/4(日)開催します。PCやスマホで気軽に「メタバース」内のミュージアムを訪れ、作品鑑賞や会場内の人たちとの交流が楽しめます。イベント開催中は、きのぴーさんも会場にいるそうなので、気軽に声をかけてみてください。

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