見出し画像

フリーランスになって時間とお金とストレスの関係に気づいた話

みなさんこんにちは、ケイです。
みなさんDTMしてますか?

僕は50代で大企業の開発部長職をやめ、趣味のDTM(パソコンを使った音楽制作)でフリーランスになってしまった人です。

僕が会社員をやめてもうすぐ1年になろうとしています。人生で最大の激変を経験したとも言えるし、想像したほどの変化じゃなかったと拍子抜けしているところもあって、まだまだ自分の中で整理している毎日です。
そんな中で日々フリーランスとして生きていると会社員時代とは明らかに自分の気持ちが変化してることに気づくことがあります。今回はその中でも時間とお金とストレスの関係性について気づいたこと、そこから見えてきたある関係についてシェアさせていただきます。


気付き1 洗濯やゴミ出しが嫌いじゃなくなった

一番最初に僕が自分の気持ちの変化について「あれっ?」と気づいたのは、自分があんなだ大嫌いだった洗濯物を干すことやゴミ出しが嫌いじゃなくなっていたことでした。僕は会社員時代はとにかく洗濯物を干すのとゴミ出しが嫌いで、洗濯物なんかずーっと先送りにして日曜日の夜にため息をつきながら渋々重い腰を上げる、みたいな感じになっていたんですよね。

それがフリーランスになってある日ふと「あれ?洗濯物干すのが全然嫌じゃないぞ?」と気づいたんです。そこから僕の自分に対する問いかけが始まって、この気持ちの変化はどういう理由でそうなったのかを考え始めたんです。

気付き2 会社員時代は時間が一番貴重だった

そこで気づいたのは、会社員時代の自分にとっては土日や平日夜のプライベートな時間というのがものすごく貴重だったんだ、ということです。貴重な時間だからこそ、せっかくのその時間を消費して洗濯やゴミ出しのような義務的なことに使いたくない、という気持ちが強く働いていたんですね。僕はそういう作業に貴重だと感じている時間が削られることが嫌いだっただけで、別に洗濯物を干す作業とかゴミ出しは嫌いではなかったんだと気づいたんです。

気付き3 会社員時代はお金で時間を買っていた

そういうことに気づいて自分への問いかけを続けていく中でもう一つ気になっていることがありました。それはフリーランスになったらものすごくお金を使わなくなったことです。逆にいうと、会社員時代はなんであんなにお金を使っていたのか思い出せなくなっている感じでした。

よくよく考えてみると、例えば会社員の土日の休みというのは48時間しかないんですね。これはどうやっても増えません。増やせないからこそ会社員だった自分は貴重だと感じていたわけです。
その貴重で限られた48時間をできるだけ充実させたいという気持ちが働く。そして、時間が増やせないならお金をかけてそれを充実させようという心理が働くわけです。高額なドラム式乾燥洗濯機やお掃除ロボットも買いました。平日夜の外食、土日の小旅行なんていう小贅沢は日常茶飯事でした。夏休みや冬休みといった長期の旅行では、毎年長期の旅行に出かけ、行き先が海外になることも普通でした。国内旅行で一泊10万円のホテルに泊まったりもしたことがありました。それは今考えると本当に意味不明な無駄遣いですが、当時はそう感じていなかったんですよね。

気付き4 そういう考え方の根っこに強いストレスがあった

突き詰めて考えると、なぜそんなに時間が大切だったかというと、それは仕事に対する強いストレスがあったのだと思います。

仕事にストレスがあるからこそ、仕事から解放されている平日夜や土日の時間が貴重に感じられる。だからその時間を奪う洗濯やゴミ出しが嫌いだったし、その量を増やすことができないからこそ質を高めようとして無駄にお金を使っていた、というのが当時の僕の心の構造になっていたことに、フリーランスになって初めて気づいたわけです。
ここに思い至って初めて、「あ、自分はフリーランスになってストレスが減ったんだな」「それだけでもフリーランスになってよかったな」と再確認することができました。

フリーランスになって感じている好循環

今思えば会社員時代の僕の心理的構造は、

仕事がストレス → プライベートの時間が貴重 → 家事が面倒・無駄にお金を使う → 高コスト生活 → そういう生活のため高収入が必要 → 仕事がストレス

という悪循環そのものでした。

もともと好きだった仕事なのですが、企業というのはその仕事に適性があって結果を出すと出世してしまう。出世すると適性があった仕事から離れて管理職になってマネジメントが仕事になってしまう。実はそれは元々の仕事の延長線上にあるもののように見えてそうではなかった。僕にとってはマネジメントは好きでも得意でもなかったのではないか、と今は感じています。

今はフリーランスになってこの「仕事のストレス」という原因が解消されたことで、家事が楽しくなり、無駄なお金を使う必要もなくなり、なんだか全てが好循環し始めて、精神的にも経済的にも豊かな生活に近づいたのではないかと思っています。

こういうことを書くと「話ができすぎていて嘘くさい」と感じる人もいると思います。多分会社員時代の自分ならそう感じたと思います。
だから皆さんがこの話を聞いてどう感じるかは皆さん次第ですが、今の僕は「何かのお役に立てたら嬉しいな」と思いながら、平日の昼間に近所のカフェでこの原稿を書いている今、幸せを感じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?