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世界はこうなんじゃないか?〈仮説3〉コミュニケーションが次第に物理法則になる?

〈仮説3〉コミュニケーションが次第に物理法則になる?

昔、倉庫のアルバイトをしていて興味深い経験をしたことがあります。登場人物は老若男女30人ほどの立場も経験もばらばらの、そこで初めて会った人たちです。

2階から送られてきた荷物のカートを分別して並べ、空いたカートを回収して2階に送り返すという作業でした。難しい作業ではありませんでしたが、広い倉庫内で比較的みんな自由に自分の判断で動き始めたので、効率も悪く、スムーズではありませんでした。

それが何日かたつうちに、だんだん指示を出す人が出てきたり、お互いに話し合って「こうやった方がいいんじゃないか?」などと相談したりと、どんどん秩序ができていきました。

1ヶ月もたつころには、みんなほぼ完璧に近い動きをするようになり、無駄のない、倉庫全体から見ると人の動きがきれいな歯車のようにスムーズに動いていました。

私は、働きながらその変化を注意深く観察していました。無作為に集められた人たちが、秩序のないところからお互いのコミュニケーションを通じて、秩序を構築する。しかも、わずか30人ほどの人たちが1ヶ月もしないうちにです!

よく物理学では(筆者は大学時代、ほんのわずかな間だけ物理学を専攻していました…)サンプル数を無限にしたり、時間を無限にしたりして、その現象の究極的な姿を浮かび上がらせようとします。

仮に、現実では無理ですが、倉庫でのアルバイトに上記のように無限を導入して計算した場合、物理法則に近い何か究極のパターンのようなものが得られるのではないか?

宇宙の物理法則は、私が経験した倉庫でのアルバイトのように、「秩序のないところから無限のコミュニケーションを通じて現れた究極の成果」なのではないか!そう考えています。


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