【高校生の本棚】羊と鋼の森
さて、前回に引き続き「#高校生の本棚」ということで。高校生のぼくが太鼓判を押す、とある小説を紹介します!
そして今回ももちろん、僕が好きな、起伏は少ないけど読んでいて幸せになるような、そんな小説です。
それがこちら。「鋼と羊の森」。
「鋼と羊の森」ーちょっと不思議なタイトルですよね。
タイトルからどんな内容が想像できますか?お時間のある方は、ちょっと思い浮かべてみてください。
鋼。そして羊。…で、森?
ぼくは、本を開いてページをめくってみて初めて、この本のテーマが分かりました。
では正解発表。
答えは、「ピアノの調律のお話」です。
調律師がピアノを開けると、そこにはピアノ線(=鋼)と、フェルト(=羊毛)でてきたハンマーが。その光景はまるで、森のよう。
すなわち、「羊と鋼の森」ということなのでしょう。
僕にとって、ピアノ…ましてや調律なんて、別世界のものです。それくらい関わりもなければ何も知らない。
そんな僕でも、ページをめくるたび、調律の、美しく深い沼にハマっていきました。
もしかしたら、沼にハマったのではなく、羊と鋼という森に引きずり込まれて迷子になってしまったのかもしれませんね。
僕と同じく調律をまったく知らない高校生が、羊と鋼の森に魅せられ、調律師の階段をゆっくり上っていく。そんなゆったりとしたストーリーです。
彼が調律師に一歩近づくたび、何かちょっとした、大切なものに気が付いていきます。
また、ラストシーンも、決して心の底から感動するような結末ではありません。それでも、「読んでみてよかったな」と思えるような、ちょっとだけ心があったまる作品です。
みなさんも気が向いたら、羊と鋼の森を旅してみてはいかがでしょうか。
では、またお会いしましょう。
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