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私の就活はこんな感じ

就活遍歴を話します。

2021春

文系M1のはじまりと同時に、就活をスタートしました。(お笑いじゃなくて学年ね)

学部のときに交換留学をして、その経験から「留学生の受け入れ」にけっこう強く関心をもっていた私は、日本への留学生に携わる仕事を探していくつもりでした。

でも、就活の先輩(メンターってやつ)ふたりほどに話をきいてもらったところ、双方から「今の段階で留学系オンリーに絞るのは、ちょっと早すぎんか?」というコメントをいただきまして。

それもそうか、初めはいろんな企業をみて広い世界を勉強してみるかと思った私は、春から夏にかけて手あたり次第サマーインターンに応募したのでした。

「3日間のインターンだよ」っていったら、52歳ドイツ人の相棒は3秒くらい固まってた。
インターンとは?って顔してた

すでにこの時点で、たくさん落ちたり、表情筋断捨離女に出会ったりして(AI面接官って呼んでたけど、AIのほうが表情豊かだったな)嘆いてた記憶があるけれど、結果いくつかインターンには参加させてもらいました。

"インターン"

2021夏

このインターン、ほとんどがベンチャー企業のものでした。

実は私、手当たり次第とはいいながら、小さい規模の会社の説明会しか参加していなかったのです。

理由は「若いうちから打席立って経験積みたい!」とか「人間関係フランクそう!」とか「サイリョウケン!」とかいろいろあったけれど、おおもとのきっかけは学部時代の友人や先輩にそういった志向の人が多かったからだと思う。

彼らの影響で学部のときにいってた就活イベントがベンチャー寄りで、そこで聞いた話に感化されて(鵜呑みか自発的な共感だったかはもうわからん)、だから今回の就活でもほぼベンチャー一色だった。
(あとは留学系扱ってるのが小さい会社ばかりだったから、というのもある)


ただ、ここで問題がひとつ。


私はいわゆる「ベンチャー向きの人間卍」ではないことがなんとなくわかっていたのです。

ためしにやってみる適性テストでは「変化よりルーティーン、スピードより正確さ」な成績ばかり出るし、適職診断では「公務員:9/10点!第1位!」という結果。

買いました。調和性規律性慎重さ成長促進公平性。

コツコツ系堅物族の側面があるんですね~私は。

一方、ベンチャー企業ではスピードと柔軟性がより求められるし、会社自体どんどん変化していかなきゃ生き残れない。

つまり、当時目指していたベンチャーの世界と自分の資質が、あまり嚙み合っていないようだということに気づいていたのです。

もちろん、テストだけで自分の才能を限定するもんじゃないというのはわかっていたし、適性があるとされる環境の外では絶対活躍できないなんてわけじゃないこともわかってた。頭ではね。

でもやっぱり、目にみえる結果として出ていると気になってしまうもの。
人に相談して悩んで悩んで、でもとりあえずの結論としては「20代で体力あるうちは、速さと変化のなかで鍛えられてもいんじゃねか」と思って、ベンチャーを受けていたのでした。

2021秋

インターンが終わり、そろそろ本選考に挑まなきゃと準備をすすめる食欲の秋。
秋って短いよね。とくに何もなかった。

2021冬

そうそうここからが話のメイン。

インターン参加した企業を中心に本選考を受けていたのですが、なかなか通過せず。

そのなかで、我が就活のターニングポイントになった面接が、12月に登場します。

それは、3次の役員面接。
私がふとこぼした赤信号厳守エピソードから話が展開し、面接の論点は「私に思いきりがあるかどうか」になりました。

見切り発車した経験はある?ときかれ、例の適性診断で「自分=石橋100回たたきたい人間」と刷り込まれていた私は思考が硬直。
見切り発車なんてする人間じゃないらしいすよ自分は…となってしまった。

何とか絞り出していくつか答えたものの、当然相手には刺さらず。
結果、その場で選考脱落を言い渡されたのでした。

でもね、私がショックだったのはそこじゃない。
落とされる理由には納得してたから。たしかに私はあなたの求めてる像にマッチしてないですねって。

衝撃を受けたのは、そのあとにいわれた言葉。

相手が「私たちは走りながら考えられる人を求めてます」っていってたのに対して、「じゃあ私は走れてないってことですか?」って聞いた私。
その返事として放たれたのが、

まわりから周回遅れで走ってるか、走ってるつもりでも1mしか進んでない

相手より(2021年12月10日15:36)



………まじ??

そうですか。


その場では笑顔でお礼いって終えたけども。


そのあと授業いって、みんなの前でぼろぼろ泣きました。

私陸上部ダッタカラその表現よけいツライ…


もちろん、文脈があってのこの言葉なんだけど、面接後の私のなかには見事にこの部分だけが切り取られてずーーっと離れなかった。何日も。なんせ今でも覚えてますからね。

今なら、たかが40分話しただけで私の仕事ぶりもみてない人にいわれた言葉なんてたいしたことないよって考えられるんだけど、それが難しいのが就活期間だったなーとも思う。


結局、3月まで挑んだベンチャー新卒市場は、私フレンドリーではなかった。
途中辞退をのぞいて、ちゃんと受けた8つはぜんぶ落ちた。(8つだけで市場を語れるものじゃないことはわかってますが)
留学系を扱う会社もしっかり落とされました。


でも、この12月の面接でたらいを頭の上に落されたからこそ、ベンチャー信仰から目を覚まさざるを得なかった私。

人によって最適な成長環境はちがうという事実をおとなしく受けいれ、ここから大手企業やお役所系の仕事にもフェアに目を向けるようになっていったのです。

2022春

そう、選ばれたのは、大学業界でした。

実は、大学で働くという選択肢は学部のころから頭のかたすみにありました。憧れてた職員さんもいました。
でも、ベンチャー教だった私はいろいろ理由をつけて、就活中は素直に検討していなかった。

それが、3月に入って大学職員の説明会に参加したとき、他の企業ではなかなか感じられなかった「ここじゃん…!」みたいな感覚があったのです。

石橋キツツキタイプが歓迎される環境であること、アカデミア世界のはしっこを担えること、もういろんな理由があったけれど、なによりも留学生に関われる可能性がある点が、私にとってはすごく大きかった。

それで、3月以降はほぼ大学職員一本で選考を受けて、6月にひとつの大学にすくってもらったのでした。


正直、ジョブローテーションがあったり、なかなか意志が通しにくい組織体制だったり、自分のやりたいことをやるという観点からするとパーフェクトからはほど遠い選択だろうなとは今でも思います。

それでも、自分の行き着いたところ、まずはやってみたいという気持ちが強い。
それに、1年以上がんばった就活にピリオドを打てた今は、どんな結果であれ喜んでいいと思う。

ようやった自分。


就活に対する感想は別の記事で書きます。

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