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脇道に逸れた時、どう建て直すかということ。”前を向くこと、動きを止めないこと”

 高校時代の恩師であった担任の先生は、まさに「熱血」という方でした。僕たちが高校3年の夏休みを終えた時から、毎日ブログに僕たちへのメッセージを綴っていました。一つ一つのメッセージはもう覚えていませんが、とにかく毎日少しでも前に進むことを僕らに伝えようとしていたと思います。「単語1つでも覚えたら成長だ」とか、「目標は掲げたら掲げ続けろ」とか、「休んでもいい、でも諦めるな」だとか、そんな内容だったと思います。その方は英語教師でしたが、英語の授業中でも、授業を長時間中断して、大学受験を目前にする僕らへの鼓舞、メッセージを滔々と語るような人でした。今思い出せば、「愛情」「熱意」「心の底からの応援」これら全部を全力で僕らにぶつけてくれていた唯一の存在だったように思います。

 そんな恩師のことを久しぶりに思い出したのは、大学の友人に最近の不調を相談したときに、その恩師のメッセージと、友人が気づかせてくれたことの間に共通点があったように感じたからです。大学の友人に僕の最近の不調について相談したのは、つい2週間ほど前です。彼とはそれまであまり深い話をしたことはありませんでしたが、親身に相談に乗ってくれて、本当に有意義で気づきのある話ができたなと思っています。以下、その気づきについて言語化していきたいと思います。

目次→

1. 燃え尽きた自分と、待ち受けていた負のスパイラル
2. 自信を取り戻すことは、小さな達成感を感じること
3. 最初の一歩を踏み出すことができるまで

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燃え尽きた自分と、待ち受けていた負のスパイラル

 「不定期的に何にも手をつけられない程やる気でなくなることって俺もよくあるんだよね〜」彼はそう言った上で、やる気が出ない時のパターンを2つ挙げてくれました。すなわち、以下の2パターンです。

1. 何もすることはないが、何かをしなければ堕落してしまうのではという不安を感じる。しかし何から始めればいいのか考えることができず、どんどん苛立ちが大きくなるというパターン
→長期休みの中盤以降に陥りやすいパターン
2. やらなければなければならないことは山ほどあるが、何か一つのことに失敗してから雪だるま式に他のタスクに手が回らなくなり、自信を喪失して何も手がつかなくなってしまうというパターン
→モチベが有り余っていた4月病が終わった後に陥りやすいパターン

 僕は完全に2つめのパターンでした。新学期が始まる直前の3月、僕は所属している学生団体で、新入生をまとめるチームの一つのリーダーになることを決めて、かなりモチベーションが高い状態で活動をしていました。お世話になったスタートアップでのインターンを一旦休職して、活動を全振りすることにもしていました。

 しかし、4月に入ってから活動はなかなかうまくいかず、自分で立てたKPIも達成できず、新入生が入ってからもうまく自分の想いをメンバーに伝えきれなかったり、人間関係に悩んだり、チームをうまくまとめることができなかったり、そうしていくうちにだんだんと自信を失い、締め切りが近い活動にしか手をつけられなくなり、目の前のことで精一杯になり、チームでの活動も場当たり的になり、メンバーからの信頼がだんだん薄れていくようになり、さらに自信を失い、、、手をつけさえすればすぐに終わるようなことも、積み重なって重荷となって、僕が好きで選んだ活動だったはずが、全く楽しくなっていました。僕は完全に負のスパイラルに陥っていました。

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自信を取り戻すことは、小さな達成感を味わうこと

 「その状態から脱却するためには、簡単で小さいことでいいから、何かを成し遂げて達成感を味わうことを思い出さなければならない。」僕の友人はそう言って僕が抱えていることを一つ一つ分解してくれました。分解するときに最も大切にしたのは、今日からできることのレベルにまで工数分解するということです。

 僕は所属する学生団体の中で大きく以下の2つの役割を果たしていることが分かりました。

1. 昨年度の活動の引き継ぎ
→後続のための道筋をつくること

2.新規事業開発
→組織のKGIの一つとして新規事業開発を行う
→僕自身の想いを形にする場という位置付け

 そして、2にフォーカスして、「次の小チームでのミーティングをバッチリ決める」ことが僕の達成感を思い出す最初のステップであるとともに、新規事業開発を確実に前に進めるもっとも有効な手段だということになり、ミーティングの準備に早速取りかかることができました。

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 最初の一歩を踏み出すことができるまで

 こうして友人のおかげで、スランプ脱却からの最初の一歩を踏み出すことができるに至りました。最初の一歩は、普段ならばできて当たり前のことだったと思います。
しかし、ミーティング一つとっても、

・ミーティングの予定をメンバーと合わせる
・ミーティングのアジェンダを組み立てるために進捗と通年予定を確認する
・資料を用意する
・議事録を作成する
・ミーティングの場所をおさえる
・当日のファシリテーションを行う

など、やらなければならないことは多くて、消耗していた自分にとっては、達成感を得て自信を取り戻すに十分な活動でした。

 振り返って考えてみると、少しでもいいから前に進み続けるべきという部分に、私の恩師と友人が教えてくれた気づきの共通点があったように思います。単語1個でも覚えたら成長なのだという話の通り、やる気が出ずに停滞していた時の自分は成長速度がマイナスになってしまっていました。自分が向き合うべきことから目を逸らさずに、小さいことでもいいから前に進み続けること。これってけっこう大切なのかも。そう思いました。

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 こんなことがあって、現在はだいぶモチベーションを取り戻して、普段のように活動をすることができるようになりました。学生団体で活動している時間をのぞいて、現在のインプットはもっぱらエンジニアリング、アプリ開発のためのプログラミングの学習に時間を割いています。早速アプリのアイデアをいくつかもっているので、試作を作ってみたいと思っています。また、近いうちにこれに関する記事を作成しようと考えています。


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