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夏、別れ

現在、弊社は退職ラッシュ。私の部署にまでその波が押し寄せてきた。今月、うちの部署から二人やめる。

辞めたい理由がよくわかるからこそ、引き止めたい気持ちは一切ない。早くこんなところから離れて幸せになって欲しい。


んだけど、なんだか今回はいつも以上に寂しくて悲しい。ここ最近毎日虚無になってる。それなりにたくさんの人の退職を見送ってきたはずなんだけどな。業務面だけじゃなくて、"ここにいてくれた"ってだけでこんなに救われてたんだと、改めて気づいた。

仕事上の関係だから、友達ではない。でも、ある程度距離感があるからこその関係もあるよね。"とにかく近しいこと"ばかりに価値が置かれがちだけど、ほどほどの距離感の関係性は、それはそれとしてとても価値があると思う。





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なんかさ、人が何を考えてるかなんて、ほんとうのことは本人にしかわからないじゃん。だから、相手がわたしのことを好きかどうかによって、私がその人のことを好きかどうか決めるっていうのは、とっても受動的なのかもしれない。


辞めていく彼女たちがわたしを好きかどうかなんてわかんないし、先輩として彼女たちにベストを尽くせたのかもわかんない。でも、私は、彼女たちといられてよかった、楽しかった。やたら難しく考えないで、素直にそう思っておくのがいちばんいいのかもしれない。


「好きな人をただ好きでいること」とか、「自分にとって大切な思い出が相手にとっても大切なのかわからないとき」って、やっぱり怖い。相手の気持ちが自分と違ったら、けっこう傷つく。でも、だからこそ、一方通行を恐れずに、好きな人を好きでいようと思った。



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