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名古屋・池下のBAR Strega(バー・ストレガ)の店主の乾(いぬい)です。 個人的…

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名古屋・池下のBAR Strega(バー・ストレガ)の店主の乾(いぬい)です。 個人的な趣味のコラムを中心に、時おり店でのライブ動画もアップできればと予定しています。 (店の告知は各種SNSを使っていますので、ここでは控えます。)

マガジン

  • ブライヌイ

    【ブライヌイ】 歴史散策が好きで、妻と史跡などを探して町をブラブラしています。 事前に調べ上げて出発するのではなく、大雑把な前情報だけで見切り発車。 駅前の歴史散策マップは必ずチェック。 場所が分からず右往左往する事も。 そんな時間を楽しんでいます。 (自筆記事のみまとめました。)

最近の記事

ブライヌイ「出雲大社」

来訪時期:2022年11月頃 所要時間:5~6時間程 日本人としていつか行ってみたいと思っていた出雲大社へ出掛けた。 行くにあたって、古事記の内容をざっくり調べた。 (神社として古事記に書かれた唯一の存在とか?) 縁結びにはまったく興味がない。 ただひたすらに日本の成り立ちを体感し、そこにおられたであろう出雲豪族に思いを馳せたる旅がしたかった。 史実や歴史的成り立ちに関しては専門家のような知識はないので間違いなどはご容赦ください。 気が付き次第そっと訂正いたします。 岡山

    • ブライヌイ「伊豆韮山~北条氏発祥の地を巡る旅」

      2022年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の前半の舞台となるであろう、静岡県伊豆半島の韮山(にらやま)に、北条氏発祥の地に残る史跡を見て回ってきた。 伊豆箱根鉄道の韮山駅の西側に守山と呼ばれる山があり、この周囲に北条氏にまつわる史跡が点在している。 守山を南側から北へ半周する形で進んだ。 巡った順に書くため、歴史的エピソードは前後します。 (曇天もあって写真は地味です‥) 撮影時期:2021年11月上旬 所要時間:写真を撮りつつ徒歩で4時間程度 眞珠院。曹洞宗の寺。 守山の

      • ブライヌイ「名古屋港の史跡」

        場所:名古屋港 所要時間:2時間程度(徒歩) 以前、自転車で名古屋港に出かけた際に、運河の橋の跡というのを見掛けていて、そういえば名古屋港は発展とともに随分形を変えていった港である事を思い出し、その痕跡を探しに出掛けてみることにした。 写真は名古屋港から少し北、築地口駅近くに設置されている二代目南極観測船「ふじ」の予備錨。 ふじは昭和40~58年まで南極大陸の観測に従事。 以前このnoteにも書いた「七里の渡し」のあった辺りに、かつて熱田港という港があった。江戸時代以前

        • ブライヌイ「八幡園&中村遊廓跡」

          場所:八幡園跡、中村遊廓跡(名古屋) 所要時間:それぞれ30分~1時間程度 名古屋にあった遊郭跡の二箇所が、どちらも建物の解体などが進んでいると聞き、少しでも残っているものを見たいと訪れてみた。 まず八幡園跡。 JR尾頭橋(おとうばし)駅からすぐの場所にある。 中心には尾頭橋公園がある。 GoogleMapで「尾頭橋公園」あたりを眺めてみると、遊郭の特徴である、四角いエリアの四隅に斜めに伸びる道が確認できる。 ちょっと分かりにくいけど、斜めに伸びる道。内から外を撮影。

        ブライヌイ「出雲大社」

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        • ブライヌイ
          5本

        記事

          寅さん観察日記#あとがき

          男はつらいよの第一作目を見て、寅さんが頭の中の印象よりも随分と粗暴な性格で驚いた。そこでいつ頃から皆に愛される寅さんへと変化していったのかに興味が湧き、一作目から順に見ていくことにした。 という事で見始めた「男はつらいよ」全50作品。 少し間が空きましたが、全部観終えた感想を、これから観る方にネタバレしすぎない程度につらつら書いてみます。 【好きな作品ベスト3】 ・第17作「寅次郎夕焼け小焼け」 マドンナ:太地喜和子 ロケ地:兵庫県龍野市 →寅さんが飲み屋で出会った無一文

          寅さん観察日記#あとがき

          寅さん観察日記#50「お帰り 寅さん」

          第50作 2019年12月27日 男はつらいよ お帰り 寅さん マドンナ:後藤久美子、池脇千鶴 冒頭は満男の夢シーンから。 泉ちゃんとの思い出が夢にたくさん出てくる。 筆者はこの一年で駆け足でまとめて見てきたけれど、リアルタイムで見てきた方たちならこの夢シーンだけで懐かしくて涙が出ちゃうんだろうなぁ。それっていいなぁなどと思いながら見る。 オープニングの歌は桑田佳祐さん。 過去作でサザンがBGMに使われていた事もあったし、山田洋次監督がお好きなのかな。 歌をタメ過ぎてると

          寅さん観察日記#50「お帰り 寅さん」

          寅さん観察日記#49「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」

          第49作(特別編)1997年11月22日 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇 マドンナ:浅丘ルリ子 渥美清さん没後に公開された、過去作のリバイバル作品。 オープニングとエンディングに満男が少し出てきて作品にいざなう。 オープニングは出張で地方(富士五湖辺りかな?)に営業に出ている満男が駅のホームで電車を待ちながら寅さんを思い出すシーンから。 この憂いの目つきが吉岡くんならではだなぁ。 そして八代亜紀さんが歌うオープニング曲へと。 なぜ八代亜紀さんだったのかな。キ

          寅さん観察日記#49「寅次郎ハイビスカスの花 特別篇」

          寅さん観察日記#48「寅次郎紅の花」

          第48作 1995年12月23日 男はつらいよ 寅次郎紅の花 マドンナ:浅丘ルリ子、後藤久美子 冒頭は夢シーンではなく、田舎の駅でポンシュウと二人で電車に乗ろうというだけの何気ない風景。 ポンシュウさんもずっと寅の旅に寄り添ったなぁ。 さくらが帝釈天を通りかかった時に手を合わせている。 御前様の顔が思い浮かぶ。 この映画は阪神淡路大震災の年か。 寅が神戸でボランティアをやっているのがテレビに写り、とらやの茶の間でファミリーが目にする。 泉ちゃん(後藤久美子)登場!数話ぶ

          寅さん観察日記#48「寅次郎紅の花」

          寅さん観察日記#47「拝啓車寅次郎様」

          第47作 1994年12月23日 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様 マドンナ:かたせ梨乃、牧瀬里穂 冒頭は夢ではなく旅先シーン。 売れない演歌歌手(小林幸子、本人名で登場)と出会ってアナタは大器晩成型だと寅が勝手に占う小芝居。 満男が就職している。満員電車に揺られての出勤。反抗期は治まっている様子。 渥美清が次の作品で遺作となるのが分かって観ているので、満男のこの成長まで描けただけでジーンと来る。 さくらは自転車ではなく歩いて柴又へ。 自転車に乗れない年でもないだろうから、

          寅さん観察日記#47「拝啓車寅次郎様」

          寅さん観察日記#46「寅次郎の縁談」

          第46作 1993年12月25日 男はつらいよ 寅次郎の縁談 マドンナ:松坂慶子、城山美佳子 冒頭は夢シーンではなく、旅の途中で花嫁行列に出会うというもの。 オープニングのキャストで、渥美清、倍賞千恵子に次ぐ3番手で吉岡秀隆の名前あり。おお。 満男が就職で苦戦中。気が付けば男はつらいよもバブル崩壊後の就職氷河期に突入している。 就職活動やら色んな事が嫌になっちゃって家を飛び出す満男。 反抗期も多分に入っている。 寅さん、16で家出して20年帰らなかったと本人の口から説明

          寅さん観察日記#46「寅次郎の縁談」

          寅さん観察日記#45「寅次郎の青春」

          第45作 1992年12月26日 男はつらいよ 寅次郎の青春 マドンナ:風吹ジュン 夢シーンに泉ちゃん役の後藤久美子登場! 以前はさくらの役どころだった。そう思うと少し寂しい気もするが、後藤久美子がいよいよ作品にハマってきた感もあり、これはこれで良い。 スタートが満男と泉ちゃんからだ。 そして寅さんの登場シーンは過去一番の映像的カッコよさ。だけどそれは一瞬であとはいつも通りでホッとする。 宮崎で風吹ジュンさんといい感じで出会う。 泉が友達の結婚式に呼ばれて宮崎へ。 案の

          寅さん観察日記#45「寅次郎の青春」

          寅さん観察日記#44「寅次郎の告白」

          第44作 1991年12月23日 男はつらいよ 寅次郎の告白 マドンナ:吉田日出子 冒頭は夢シーンではなく寅さんの語り。 背景が、筆者の故郷にほど近い中津川でそちらに気を取られて語りが入ってこず。 自分も若い頃によく乗った電車やバスの同型車両が出てきたりして、テンションが上がる。 日本全国にこういうファンが多いんだろうなぁ。 泉ちゃんが名古屋から柴又へ来た。就職活動のようだ。 久しぶりに出た!タコ社長と寅さんのケンカ。元気で何より。 シリーズ序盤ではまたか、と辟易していた

          寅さん観察日記#44「寅次郎の告白」

          寅さん観察日記#43「寅次郎の休日」

          第43作 1990年12月22日 男はつらいよ 寅次郎の休日 マドンナ:夏木マリ 久々の夢シーンからスタート。平安貴族になった寅さんの下に旅の女さくらがやってきてバッタリ再会という小話。 倍賞千恵子さんのバッチリ和装、久々にこういう感じを見たなぁ。お綺麗さは健在。 本編は前作に引き続き満男と泉ちゃん(後藤久美子)の話だ。 泉ちゃんが何か訳ありな様子で柴又を訪れる。さくらたちの家に泊まって行く。 ここ最近ずっとギスギスしていた反抗期満男もニコニコで泉ちゃん含め4人で囲む諏訪

          寅さん観察日記#43「寅次郎の休日」

          寅さん観察日記#42「ぼくの伯父さん」

          第42作 1989年12月27日 男はつらいよ ぼくの伯父さん マドンナ:後藤久美子 今回の冒頭は満男の語りから。大好きな叔父の寅さんに優しく語りかける。 後追いで見ている僕らは渥美清さんがこの先10年も生きないと分かっているので、ちょっぴり切なく感じてしまう。 満男が浪人してて反抗期に突入している。親のさくらや博さんとは喧嘩ばかり。 気になる女の子がいる。 高校の後輩・泉ちゃん(後藤久美子)だ。名古屋市中川区から手紙が届く。 おお、そこにいたのかゴクミちゃん。(筆者、名

          寅さん観察日記#42「ぼくの伯父さん」

          寅さん観察日記#41「寅次郎心の旅路」

          第41作 1989年8月5日 男はつらいよ 寅次郎心の旅路 マドンナ:竹下景子 平成元年作品だ。シリーズもいよいよ平成を迎えた。 冒頭は夢シーンではなく、さくらがお兄ちゃん(寅さん)に出した手紙を読むシーンから。 倍賞千恵子さんの声で始まる男はつらいよ、何だか品が出て良い。 さくらたちの家が変わっている。 引っ越したかと思ったがそうではないようだ。撮影の都合かな。 旅先(北海道)で出会ったのはマドンナではなくノイローゼになって会社を無断欠勤しちゃったサラリーマン(柄本明

          寅さん観察日記#41「寅次郎心の旅路」

          寅さん観察日記#40「寅次郎サラダ記念日」

          第40作 1988年12月24日 男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日 マドンナ:三田佳子 冒頭の夢シーンは無く、寅が車窓を眺めながらさくらに語りかけるシーンから始まる。 満男が受験で悩む。 満男「大学落ちたらおじさんの弟子になろうかなぁ」 おばちゃん「ばか、大学行かないからあんなんなっちゃったんじゃないか。」 おばちゃんの苛烈な表現はさておき、大学へ行くことが当たり前となっている。 初期作品では大学へ通っているというだけで末は博士か大臣か、というような描かれ方であった。10数

          寅さん観察日記#40「寅次郎サラダ記念日」