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ドイツの言語教育アプローチに欠かせない「再話(Nacherzählung)」とは?


音声で聞きたい人はこちら👇

ドイツでは読み聞かせが先で、そのあとに文字を読む。そのあとに書くという順番で学びますか?

「再話」は、
ドイツ語では「Nacherzählung」、英語では「Retelling」といいます。

Claude3.5 Sonnet
はい、ご質問の理解が正確です。ドイツの言語教育アプローチは、日本とは異なる順序で進められる傾向があります。以下に、ドイツの一般的な初期の言語教育アプローチを詳しく説明します。

  1. 読み聞かせ重視:

  • 幼児期から小学校低学年にかけて、読み聞かせが重視されます。

  • これにより、言語への興味、物語の構造理解、語彙の拡大を促進します。

  1. 音韻認識の発達:

  • 文字を学ぶ前に、言葉の音を認識する能力を育てます。

  • 韻を踏む言葉遊びや、音節に分ける練習などを行います。

    文字認識と読む力の育成:

  • 小学校入学後、アルファベットの形と音を学びます。

  • 単語を音読する練習を通じて、読む力を徐々に養います。

    書く力の育成:

  • 読む力がある程度身についた後、書く練習を本格的に始めます。

  • 初めは文字の形を正確に書く練習から始め、徐々に単語、文章へと進みます。

統合的アプローチ:

  • 読むことと書くことは完全に分離されているわけではなく、相互に補完し合いながら学びます。

  • ただし、読む力の方が先行して発達することが多いです。

個別化された指導:

  • 子どもの発達段階や興味に応じて、柔軟に指導方法を調整します。

この方法の利点は、子どもが言語の音声的側面と意味を十分に理解してから文字学習に進むため、より自然に読み書きを習得できる点にあります。

ただし、これは一般的な傾向であり、学校や地域によって多少の違いがあることにも注意が必要です。また、教育方法は常に進化しており、最新のアプローチでは読み書きをより統合的に教える傾向も見られます。


音声➤聞きながら絵・イラスト、実物を見る➤文字を見る➤音読➤書く の順番ですか


Claude3.5 Sonnet
はい、おっしゃる通りです。ドイツの言語教育アプローチは、概ねその順序で進められることが多いです。より詳細に説明しますと:

音声(聞く):

  • 読み聞かせや会話を通じて、言語の音声に慣れ親しみます。

  • 韻、リズム、イントネーションなどの音韻認識を育てます。

絵・イラスト、実物を見る:

  • 聞いた内容と視覚的な情報を結びつけます。

  • 具体的なイメージを形成し、語彙を増やします。

文字を見る:

  • アルファベットの形を認識し、音との対応を学びます。

  • 単語の全体的な形を視覚的に捉える練習をします。

音読:

  • 文字と音声を結びつけ、実際に声に出して読む練習をします。

  • 初めは単語レベルから始め、徐々に文章へと進みます。

書く:

  • 文字の形を正確に書く練習から始めます。

  • 単語、短い文章、そして長文へと段階的に進みます。

この順序には以下のような利点があります:

  • 言語の自然な習得過程に沿っています(聞く→理解する→話す→読む→書く)。

  • 音声と意味を十分に理解してから文字学習に進むため、より深い言語理解を促します。

  • 視覚的な手がかりを活用することで、記憶の定着を助けます。

  • 段階的なアプローチにより、子どもの負担を減らし、自信を持って学習を進められます。

ただし、これは一般的な傾向であり、個々の子どもの発達段階や学習スタイルに応じて、柔軟に調整されることがあります。また、これらの要素が完全に分離されているわけではなく、相互に関連しながら学習が進められます。

Nacherzählung(再話)とは?

定義と目的:

  • 再話は、聞いた物語や内容を自分の言葉で再び語ることを指します。

  • 目的は、理解力、記憶力、表現力を総合的に向上させることです。

教育的価値:
言語能力:語彙の拡大、文章構造の理解、表現の多様性を養います。
認知能力:情報の整理、順序立てて考える力、要約する能力を育てます。
社会性:聞く力、話す力を通じてコミュニケーション能力を向上させます。

再話の教育的価値

実施方法:

  • 教師が物語を読み聞かせる、または映像を見せます。

  • 子どもたちは内容を理解し、記憶します。

  • その後、子どもたちが順番に物語を再話します。

段階的アプローチ:

  • 初期:簡単な物語や日常の出来事から始めます。

  • 中期:より複雑な物語、登場人物の感情や動機にも注目します。

  • 後期:長い物語や、抽象的な概念を含む内容に挑戦します。

バリエーション:

  • 絵を見ながらの再話

  • グループでの協力再話

  • 物語の一部を変えての創造的再話

評価のポイント:

  • 内容の正確さ

  • 順序の適切さ

  • 表現の豊かさ

  • オリジナルの要素の追加

指導上の工夫:

  • 質問を通じてヒントを与える

  • キーワードを提示する

  • 絵カードを使用して順序を思い出させる

他の学習活動との連携:

  • 再話した内容を絵に描く

  • 再話をもとに劇を演じる

  • 後の段階で、再話した内容を文章化する

家庭との連携:

  • 保護者に再話の重要性を説明し、家庭でも実践を促します。

再話は、単なる記憶力の訓練ではなく、総合的な言語能力と思考力を育成する重要な教育手法として、ドイツの言語教育で重視されています。

総合的な言語能力と思考力を育成する「再話」


「再話」は、どの段階で取り入れますか?

Claude3.5 Sonnet

再話は、ドイツの言語教育において重要な役割を果たしています。一般的に、以下のような段階で導入されることが多いです。

導入時期:

  • 通常、「聞く」「理解する」段階から「話す」段階に移行する際に導入されます。

  • 具体的には、幼稚園の年長児(5-6歳)頃から始まり、小学校低学年で本格的に取り入れられます。

プロセスにおける位置づけ
音声(聞く)→ 絵・イラスト、実物を見る → 再話 → 文字を見る → 音読 → 書く

段階的な導入:

  • 初めは簡単な物語や日常の出来事について再話を行います。

  • 徐々に複雑な内容や長い物語の再話へと発展させていきます。

再話の実践:
聞いた物語を自分の言葉で要約して話す練習をします。
絵や実物を見ながら、その内容を説明する活動を行います。
グループでの対話や討論の中で、聞いた内容を共有する機会を設けます。

再話の実践

再話の利点:

  • 理解力と表現力の向上につながります。

  • 記憶力と集中力を養います。

  • 物語の構造や順序の理解を深めます。

  • 語彙の拡大と適切な使用を促進します。

文字学習との連携:

  • 再話の活動を通じて培った口頭での表現力は、のちに、文字による表現(作文など)の基礎となります。

個別化とサポート:

  • 子どもの言語発達レベルに応じて、再話の難易度や方法を調整します。

  • 必要に応じて、絵カードや質問によるサポートを提供します。

再話は、単に聞いた内容を繰り返すだけでなく、理解したことを自分の言葉で表現する能力を養う重要な活動です。これにより、後の読解力や作文力の向上にもつながります。

「再話」は読解力や作文力をアップしたり、自分の言葉で表現するための土台になる


つまり聞いたものを、文字などを介さずに、すぐにアウトプットするわけですね。


Claude3.5 Sonnet
はい、その通りです。再話の本質を正確に捉えていらっしゃいます。

再話のプロセスを詳しく見てみましょう。

直接的なアウトプット:

  • 聞いた内容を、文字や書き言葉を介さずに、直接口頭で表現します。

  • これは、聴解力と口頭表現力を直接的に結びつける活動です。

即時性:

  • 「聞く」から「話す」へとすぐに移行するため、情報の即時処理能力が養われます。

  • 短期記憶を活用し、聞いた内容を素早く整理して表現する練習になります。

自然な言語処理:

  • 文字を介さないため、より自然な言語処理のプロセスを模倣しています。

  • これは、日常のコミュニケーションにより近い形での言語使用を促進します。

理解の深化:

  • 聞いた内容を自分の言葉で表現することで、理解がより深まります。

  • 単なる暗記ではなく、内容の咀嚼と再構築が行われます。

創造的な要素:

  • 完全な再現ではなく、子ども自身の解釈や表現が加わります。

  • これにより、語彙の応用力や表現の柔軟性が育成されます。

  1. フィードバックの即時性:

  • 教師や他の子どもたちからすぐにフィードバックを得られるため、理解の誤りや表現の改善点にすぐに気づくことができます。

この方法は、言語の「入力」と「出力」を直接的に結びつけることで、より自然で効果的な言語習得を促進します。

また、後の読み書き能力の基礎となる、口頭でのコミュニケーション能力を強化する重要な役割を果たしています。

日本人はこの再話能力のある人と無い人の開きが、凄くあると思います。聞いたことや思ったことを、その意味を間違えずに伝えることがなかなか難しい。

とんでもない意味で聞き取り、間違えて伝えたり、自分の都合の良いように加工して伝えたりします。はたまた、簡単に伝えすぎてしまって肝心なことを伝えなかったり、まずはきちんと聞けてないのが原因です。

勝手な解釈で思い込み、そこまでの前提知識が足りないなどなど、いろいろトラブルに発展するのは、こういうトレーニングをしていないからかなと思いました。

特に3歳から小学校低学年までに、周囲とどんなコミュニケーションをしていたかというのが、結構、影響しているように思います。再話のトレーニングを大人としていれば、聞き間違えていることがわかったり、さらに質問をすることで思考力を伸ばしたりできますね(*^^*)

※「再話」が漢字変換に出てこないのは?? 日本には、こんな大切な概念がないってこと?

追記……
思い出した!そういえば、息子の小学校1年ぐらいのときに、「おかあさんあのね」という宿題があったよ。毎日、学校であったことを文章にして読み上げるというものでした。そういう意図があったんですね~ でも、文字を介するよりも、即時的にやるのがもっと良いトレーニングになるかもしれませんね。「内容を租借して再構築したことを自分の言葉で語る」ことは、とても重要ですね💞 あみきん

サポート感謝します💞☀️大切に使わせていただきます(^^)