045 教員にとって「現場」に勝る教材はない
塩の辛さ、砂糖の甘さは学問では理解できない。
だが、なめてみればすぐ分かる。
同じ学年で一緒に仕事をしている若い先生がいます。とても一生懸命に仕事をしていて好感が持てる先生です。
しかし、一生懸命であれば全てOKというわけにはいかないですよね。
先日、その先生のクラスの生徒が、ある問題を起こし、私が一緒に対応しました。
結果的に、その先生は「今回の件で、色々学びました。あの時、こうしておけば良かったと思います。」と言っていたのです。
私は以前、自分よりキャリアの浅い先生に対しては「こういう事件が起きないようにするには、こうしておくといいよ」と事前に伝えたり、説明したりしていました。
しかし、そうしていたとしても、問題が起きる時は起きますし、実際に問題が起きると一人では対応できないものです。
結局、私が一緒に対応することが多くなるわけです。(かく言う私も、若い時はそうでした。)
教員業界以外でも同じかもしれませんが、やはり「現場」に勝る教材はない、と感じます。いくら理屈を並べ立てても、実際に経験したことはしっかり残る。
キャリアが浅い先生は失敗を恐れず、そして、上司や先輩である先生は事が起きた時にしっかり寄り添う。
それがお互い成長する手立てだし、また、若い先生が問題を一人で抱えずメンタルを病まずに済む手立てなのかなと、日々感じています。
パナソニック創業者・松下幸之助のコトバ。
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