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うつになる前③【自分のこと#3】

30代前半にうつと診断され、現在50代。
40代入ったあたりから、一応無事に生きている高校教員です。
「自分のこと」を、たまにお話しさせていただきます。お時間あればお付き合いください。



前回は、少しイジメられていた中学生時代のことをお話ししました。
「自分」を出すことができれば良かったのに、というお話しでした。

でも、それは今そう思うだけで、中学生時代、そんなことは考えてはいませんでした。

それよりも、周りに合わせることこそが正義、と無意識のうちに思っていたのです。


さて、中学校を卒業し、またまた親の転勤で引越し、通っていた中学校からは遠く遠く離れた高校に受験をします。

引越した場所は親の故郷ではありましたが、私にとっては知らない土地。
そこで、高校生活のスタートです。


今回は、高校時代の部活についての話をさせてください。
私は演劇部に入りました。

親からは「なんで…?」と言われました。
なぜなら「自分」を出さない、出せないあんたがなんで…、ということだったんでしょう。

実は私も「そうだよなぁ」と、思っていました。

今でも、なぜ演劇部に入ったか、自分でもわかりません。
きっと「自分」が出せるようになりたいという、無意識の願いだったのかもしれません。


ところで、以前、ある有名な男性俳優さんがインタビューを受けているのをTVで見ていました。

その方は八面六臂の活躍をされて、様々な役どころを演じることで有名でした。

その中でインタビュアーが「なんで〇〇さんは、こんなに色んな役をこなせるんですかね?」と聞いたのです。

その答えに私は「あ」と、思いました。


「僕って、自分が無いんですよね」

別に私は、その俳優さんみたいな素晴らしい演技はできません。でも、めちゃくちゃ共感したし、安心した記憶があります。

こんな凄い人でも「自分」が無いんだ、って。
逆に「自分」が無いから、世間に認められていると、私は勝手に解釈しました。


高校生当時、そんなふうに「自分」が無いことを前向きに捉えられればよかったんですが、なんせ周りに合わすことが正義の私です。
思うはずもありません。

結局、自分が無いまま、高校時代も時が過ぎていきます。


通っていた高校は進学校でした。
要するに大学受験をします。

…ところが、自分が無いので、進路がさっっっぱり、わかりません…

「周りに合わせる」学部、とかあればトップ合格・主席卒業になっていたんでしょうけど。笑。

通っていた高校の中で私は成績が良くなく、今のように大学に受かりやすい時代でもなかったので、浪人することになりました。

もちろん、自分が無いまま、です。


次回は、浪人時代、少しだけ光明が見えたお話しをさせていただきます。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。



「自分が無い」と少しでも感じるとメンタル不調の原因になることはあります。是非、ご相談ください。

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