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赤潮時のサニタリーボックス不在だった時の話

ここ近年で稀に見る衝撃を受けた話をします。
ふたを開ければ多分、大したことはないのかもしれないし、そもそも全く持って関係ない方も多いと思います。
でも、あまりにも衝撃的で、「そりゃそうだよね!」ってなったんです。

1年前に転職をして、現在はIT系の小さな会社に所属しております。
基本的にプロジェクト先に常駐するスタイルが多いので、本社、と言っても雑居ビルの中の小さな1部屋に行くことはほぼありません。
ただ、昨年はコロナの影響があり、夏場に数回、オフィスで仕事をしていた日がありました。

ここからは、女性特有の「生理」の話になります。
苦手な方はこのページを閉じられることをお勧めします。



そこまで書くと、大体の方がもしかするとご想像できているかもしれません。

夏場の暑いある日、わたしは生理2日目でした。
個人差があるかと思いますが、生理痛重く、量が一番多い日でした。

そんな中、ちょっと遅めの朝、せっせと重い荷物を持って、電車に40分程揺られ、駅から15分程歩き、オフィスへ向かったのです。

生理2日目でそんな出勤「労働」をすると、タンポンは決壊し、白いナプキンにはプランクトンに染められたかのような赤潮の水たまりが出来ます。
だから、オフィスに到着して少し涼むや否や、お尻を気にしながら、オフィス内にある男女兼用の小さなお手洗いへと駆け込みました。

生暖かいお手洗いの中で、赤潮が下着から染み出ていないことに安堵し、ナプキンとタンポンを変えたわけなのですが、ここで衝撃が走りました。

サニタリーボックスがない。

小学生の頃教わった、横断歩道を渡るときにする確認動作のように、右見て、左見て、最後に右見て、という動作を繰り返していました。
がしかし、ないものはない。
片手に赤潮に染まったナプキンとタンポンを持って、便器の上で途方に暮れて数分座っていました。

結局1階にトイレがあったのを思い出し、「従業員の使用のみ」と書かれた張り紙を無視して、サニタリーボックスを使用させて頂きました。

男性社員が9割の会社。
そしておそらくオフィスのトイレは、使用している会社の人間が掃除し、備品を備えているのでしょう。
そうなったら、サニタリーボックスがなくても不思議ではありません。

わたしは「生理が来る」身体だから、トイレにはサニタリーボックスを何も考えずに置きます。
実家だってそうです。ホテルにだって、商業施設にだってあります。
でもそこには、「生理が来る」人の使用があるから、必然的においてあるだけであって、「生理が来たことがない」人からしたら、知らない常識なわけだったんです。

ぶしつけな言い方になってしまいましたが、わたしはただ、「生理」という現象は知識として知っていても、日常生活への影響を考えるまで至らない場合もあるのだ、と認識しました。

サニタリーボックスがなくて、マジで意味わかんない。
とかそういう不満を言いたいわけではなく、わたしはただ純粋に驚いて、そしてその大きな違いを認識しただけという話なのです。

様々な事を「常識」として自身の内に持っている方は多いと思います。
けれど、その「常識」がごく身近な人からすると、「知らない事」である可能性があるという事が、とても不思議でした。

おしまい

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