低血圧と精神論
先日、遊びに行った友人宅で、SpO2と心拍数を図ってきた。
SpO2とはヘモグロビンが酸素とどの程度結合しているのかを"%"で表している数値らしい。
平たくいうと、血中の酸素濃度を表しており、コロナに罹患しているかどうかの目安にもなるらしい。
TVは無いし、ニュースもあまりチェックしたりしない生活を送っているので、ほうほうと、今更ながらに勉強になった。
酸素濃度は97%で、心拍数は55回だった。
そんなもんなのかと思って眺めていた数値に、友人は「低血圧じゃん」と言っていた。
心拍数は、後々調べてみたら、この回数はアスリートに多い数値らしい。
心拍数と血圧の関係を今ひとつ理解しないまま、そういえば、母も血圧が低いと言っていたなと思い出した。
漠然と、わたし自身も「低血圧だね」と時折言われるのだけれど、「低血圧」というものが、どのような症状を示すのかを実はよく知らなかった。
調べたところ、残念ながらわたしは「やせ型で蒼白い顔色で神経質」とは真逆をひた走る体質なのだけれど、「疲れやすい」や「冬は寒がりで冷え性など虚弱体質」とあり、「虚弱体質」部分以外は確かに、と思った。
また、朝に弱く、急に立ち上がると目眩を起こすなどは、まさに物心ついた頃からだった。
(なぜか、愛知県)
何もしていないのに時折襲ってくる、身体の突然の疲弊感。
大して動いてもいないのに感じる、疲労感。
すっきりと起きた覚えがない、朝。
考えると色々と当てはまるのだなと気づく。
これらが「低血圧」からきているのかもしれないと知るまでは、ただただ、焦燥感に襲われていたのは事実だった。
体力の問題なのかと思っていたし、メンタルの問題なのかとも思っていた。
けれどそうではなくて、身体の構造の問題なのだと思うと、なんだかふっと、受け入れられるような気がした。
なりたくないはずだったのに、気がついたら、自分に対して精神論を説いている自分がいた。
それを少し、遠ざけられた気がした「低血圧」発言だった。
おしまい
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