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在宅花見計画

2021年もおよそ2ヶ月が過ぎました。
二十歳過ぎた頃からだったでしょうか。うわさに聞く「1年が短い」という現象が緩やかにあらわれ始めたのは。
それから早11年。その現象には緩やかさは皆無となり、最近は、もはや気絶していたのではないかと思う勢いで1年が過ぎていく有様です。

あんなに寒かったはずの冬も、気が付くと日中の気温が二桁になっている関東。風は冷たくとも、日差しが柔らかくなってきました。
そうやって気が付いたら春になって、色とりどりになっていく。

春と言えば、よく九段下の桜を眺めに行っていました。
けれど一昨年の冬から始まった脅威に、昨年はさすがに行けず。
結局昨年もその脅威は収まらず、今年もそろそろその時期を迎えようとしています。

殺伐とした冬の景色から一転、麗らかな日差しに照らされて、息吹いた生命に吸い寄せられるのは、人の性として抗えないものなのかもしれません。
だからこそ、暖かくなると花を愛で、耐え抜いた冬の間に落とした心のうるおいを、桜の木の下で得たくもなるのかも。

今年もきっと、桜は見られないと思うから、花屋で枝物を買おうかと思っています。
この時期になると梅の枝や桃の枝、そして桜の枝が並んでいます。
花が咲いているものではなくて、蕾のものの方が、春を部屋へ誘ってくれてからの花期が、少し長かったりします。

今年は家で、枝物のお花見をしようかと思っているので、お供のお酒は何にするかに頭を悩ましそうです。

おしまい

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