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お邪魔してきた話

6日から夏休みに入った。
1週間の夏休みとなり、今から来週の社会復帰が危ぶまれている。

わたしの仕事は基本、自社以外の会社でのプロジェクトに参画する形となっている。
わたしが所属している会社自体は小規模なので、同じプロジェクトに自社の同僚が入ってくることは稀だったりする。

アウェイ環境にいるのだけれど、今回参画しているプロジェクトでは、家に遊びに行けるほどに仲良くなった人がいる。

そんなわけで、6日と8日は、仲良くなった人の家へお宅訪問をしてきた。

6日に伺った人は、もともと同じチームの森田さんだ。
7月までは同じチームで一緒に仕事をしていたのだけれど、今月からわたしが開発側に回り、森田さんはそのままコンサルにいるので、ちょっと物理的にも仕事的にも遠くなってしまった。

業種は違えど、同じ接客業出身だったので、チームが異なった今でも、席の近くに行くと、お互いよく喋る。
歳はわたしよりも3つほど下だけれど、ファッションの話や興味の範囲がかぶっていることが多いので、遊びに行った日も大いに盛り上がった。
ちなみに森田さんの家で、わたしは初めて桃鉄をプレイしたのだけれど、普通にハマった。

8日は、別チームに所属している坂田さんのお宅訪問をした。
坂田さんとは別チームだけれど、プロジェクトは同じなので、先月までは席が隣だった。
人見知りをあまりしないタイプらしく、ちょくちょく話しかけてくれて、お喋りをするようになった。
そうして、夏休みになんかしようぜ、という話になり、森田さんや坂田さんと同じチームからもう一人誘って4人で、遊ぶことになった。

坂田さんの趣味はお菓子作りと作曲だそうで、以前に一度、スコーンを作ってきてくれた。
今回の訪問では、坂田さんが最近購入したデロンギのエスプレッソマシンを堪能しにみんなで押し寄せた。
ちなみに坂田さんは20代半ばの女子力高め男子だ。

坂田さんのちょっと広めな部屋で、4人でわいわいぎゃーぎゃー言いながら、コーヒーを堪能し、森田さんが持参してくれた桃鉄をプレーして遊んで、いたら、あっという間に夜になっていた。
そこから、坂田さんが晩ご飯を用意してくれ、久々のバラエティをみんなで眺めながら、恋話をサイドディッシュに食べた。

坂田さんともう一人の男の子は同じ会社ではあるものの、わたしも森田さんも、所属する会社は異なる。
そんな中、「同じプロジェクト」というだけで仲良くなって誰かの家へ遊びに来ることなんてあるのだなと、雨が上がった帰り道にふと思うのだった。

社会人になると、出会いは少ないし、今回のような踏み込んだ関係に発展する他人と出会うことは滅多にないと思っていた。
そしてそれに追い討ちをかけるように、未曾有の状況が続いている。
人との接点なんて、希薄になる上に、新たに構築するのは難しいと思っていた。

けれどそれは、自分自身の問題だったりするのかもしれない。
わたしは、相変わらず一歩踏み込むのは苦手なので、相手が来るのを待ってしまうけれど、やはり、新しい人と出会って、人の輪を広げるということは、楽しく、新しい発見があって、素敵なことなのだなと思うのだった。

次回は科学博物館でやっている植物展へみんなで行きたいねと、話が上がっている。

おしまい

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