動く点Pの正体

驚くほどしょうもなくて、何この人、暇なの?阿呆なの?と思うような内容である。
時間を有効に使いたい方は読んではいけない記事ではないかとは思うけれど、備忘録までに。


先日、会社でわたしが髪を切ったことに唯一気付いていた人の話を書いた。

ショートをショートにしただけのただのメンテナンスだったのだけれど、会社のあまり接点のない隣の席の彼は、すぐに気付いたそうだ。
ちなみにもしわたしがこのタイトルの質問を投げられたら「いいえ」と即答する(なんなら被せ気味に)。

この時、ロングの長さがショートになっても気付かないっても、最早ヤバイでしょ、という話にもなった。
ちなみにわたしはこのヤバイ部類に片足を突っ込んでいるので、なんとも言えない。
とにかく、その話になった際に、人に興味がないんじゃない?というオチに辿り着いたのだ。

人に興味がない。

接客業を長いことやっていたから、わたしは深入りはしたくないが、他人には興味がある。
(いや、ちょっとなんか怪しい響きがするけれど、そうじゃない)
そして、帰宅の電車で人に興味がない人は、他人をどうみているのだろうと、ぼんやりと考えていた。
そしてそこで気付いたのが、動く点Pだったのだ。

文系のわたしは小学校で算数に散々手を焼いていた。
そして中学に上がった瞬間、それは突如として進化を遂げ、完全に手が付けられない代物になってしまった。
まさに、放射能を浴びて成長を遂げたゴジラさながらである。
その後、モスラやキングギドラも出てはくるが、高校では特殊なカリキュラムの科にいたので、それらの生態を目撃することはなかった。

そんなわけで、中高で出てくる奇妙な点関連の問題が理解できなかった。
ネット界隈でよく見る「なぜ点Pは動くのか」とか「なぜ兄弟、または姉妹は一緒に家を出ないのか、そしてなぜ追いつく必要があるのか」などなど、理解できない数学の問題は枚挙にいとまがない。

そんな理解できなかった数学の主人公の一つである「動く点P」の謎が、この帰りの電車の中で、唐突に解明された(気がした)のだ。

動く点Pとはつまり、他人に興味がない人から見た他人なのではないか。

そう考えると、点Pが動くのは至極当たり前なのである。

そしてそこでわたしが動く点P氏を置いていたのは完全に座標軸上だった。
点P氏の位置は座標軸上を動いている。
ということは点P氏の居場所はx軸とy軸で表せるということだ。
ではx=0, y=0の地点は誰がいることになるのだろうか。
ああそうか、他人に興味がない人の座標になるということか。

そして昨晩、どちらかというと理数系の幼なじみにその話をした際、きちんとマジレスしてくれ、足りなかったものを追加してくれた。

現在、点P氏が活動している座標軸はxとyしかない。
つまり、現在の座標軸は二次元的であり、xは東西、yは南北と仮定して、点P氏の居場所を割り出している。
けれど、現実は三次元であり、点P氏は地上より上、または下にて活動していることが多い。
その場合、点P氏を探しに行った際に万が一、点P氏がビルの2階以上、または地下にいた場合、二次元で捕捉はできていても、そこに姿を見出すことができなくなってしまい、他人に興味がない人は困ってしまう。
それを回避するためにもz軸を追加しなければならないということになった。

例えば他人に興味がない人が点O氏から点P氏の居場所を聞かれた場合、きっと他人に興味がない人の中では、
P(x=0, y=0, z=-1)
という解となり、国語へコンパイルして、伝えられるのではないかと考えられる。
ちなみにこの解において、点P氏は他人に興味がない人と同じ場所にいるものの、建物の階数的には、彼よりも1階下ということになる。

というわけで、わたしの中での動く点Pとはつまり、他人に興味がない人から見た他人であり、彼らの居場所は三次元の座標軸で表せるということが判明した(気がする)のだった。

この気付きにもっと早く、ゴジラを相手にしていた当時気付けていたら、もっと見方が変わっていたのではないかと思う。

おしまい

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