野口克也@ドローンエキスパート

ドローン空撮のヘキサメディア代表取締役。ドローン黎明期から、ドローンでの空撮、開発、販…

野口克也@ドローンエキスパート

ドローン空撮のヘキサメディア代表取締役。ドローン黎明期から、ドローンでの空撮、開発、販売をしていました。最近はNHKの「西之島」の空撮、観測や、ドローンによる火山観測、山岳遭難の夜間捜索などに力を入れています。

最近の記事

ドローン撮影とNDフィルターとシャッタースピード

昔からビデオ撮影をされてきた読者の方にとっては「いまさら」な内容ですが、最近、ドローン撮影からビデオ撮影を始めた方や、オートしか撮れないビデオを普段扱っている方にとっては分かりづらかった、シャッタースピードとNDフィルターの関係を解説します。 巷のドローン撮影のTipsで、記事を書いている人自体がNDの用途をよく知らず、「水流や滝をスローシャッターで撮影するために使う」などの記事をたまに目にします。 もちろん、ドローンでそういう用途がないわけではありませんが、基本的には、要

    • 冬場のドローン運用の秘訣

      2017年当時の記事です。文末にアップデートされた情報を更新しています。 東京に11月としては数十年ぶりの雪が降り、冬の訪れを感じながら原稿を書いています。今回は、ドローンの冬場の運用の秘訣についてお話しましょう。 「寒いと飛ばない!?」 通常の撮影機材の場合、メーカーは寒冷状態での入念な検証をして、動作確認をしてから世に送り出しています。しかし撮影機材としてのドローンは、一部の愛好者の間でのラジコンヘリコプターから普及したため、世に出始めてから日が浅く、検証も入念と

      • ドローンの長距離運用について

        Noteをはじめて、初めて有料記事を書いております。 加減がわかりませんので、為になった、高かった、安かったなどのご意見もいただけたら嬉しいです。 筆者は元々実機ヘリコプターでのパイロット経験もあるので、ラジコン航空機の飛ばし方において、どちらかというと、目視で機体を見て操縦する事よりも、モニターやゴーグルで見た主観映像のほうが操縦しやすいのです。 なので、空撮等の場合は、離発着時や障害物のそばを飛ばすとき以外は、ほぼモニターを見ている事が多いです。 機種によってテクニッ

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        • ドローン操縦のために知っておきたい電波のキホン

          空撮用ドローンは、無線で操縦しつつ映像を確認できる、カメラ付きラジコンマルチコプター。無線電波でほぼリアルタイムで映像が見られる便利さと、無線電波でしか操縦ができないという制約をあわせ持った撮影機材です。今月は、ドローン操縦のために知っておきたい電波の基本知識を解説します。 ・ 周波数 周波数ごとの割り振りや細かい電波特性などは専門書におまかせするとして、おおまかでいいのでどなたにも必ず知っていていただきたいのが、周波数です。 ドローンの操縦には主に2.4Ghz帯、9

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          空撮のオキテ

          〜空撮ってなんだろう?〜  つまりカメラが地上から離れた状態で映像、画像を撮ることがすべて空撮となるわけです。自分がカメラを持って飛んで撮る、もしくはカメラだけを飛ばして撮る、そのすべてが空撮。  航空写真家、空撮カメラマンとして私がこれまで使用してきた空撮するための道具は、最初は実機ヘリコプター。そして小型飛行機、モーターパラグライダーと続き、その中から現在は、ヘリコプターとドローンの二つに絞られてきました。他に私がやっていないことでは、凧やバルーンでの撮影などがあります

          〜ドローン空撮、その黎明期とこれから〜

          『なにこのペラいっぱいのヘリコプター⁉︎』 私が最初にドローンに出会ったのは2009年の終わり頃。まだ「ドローン」ではなく、「マルチコプター」が呼び名だった頃です。インターネットでふと見かけた動画。それまで見たことのなかった、プロペラをたくさんつけたラジコンヘリでした。辿っていくとドイツのAscending Technologies社の、ハの字に開いた形状のオクトコプターに行き当たり、そしてその撮影映像を見た時の衝撃!それまでの空撮の概念を覆す、低空からの、けれど明らかに地

          〜ドローン空撮、その黎明期とこれから〜

          note始めてみました。 以前、ビデオサロンでドローンと空撮について連載をしていたものをイマドキにブラッシュアップしつつリライトするほか、西之島空撮記、気象庁、環境省、地震研さんなどでのドローン運用を無料有料織り交ぜて少しづつアップしてゆきたいと思います。

          note始めてみました。 以前、ビデオサロンでドローンと空撮について連載をしていたものをイマドキにブラッシュアップしつつリライトするほか、西之島空撮記、気象庁、環境省、地震研さんなどでのドローン運用を無料有料織り交ぜて少しづつアップしてゆきたいと思います。

          パイロットはお天気おじさん

           空撮カメラマンとして長く活動している私ですが、同時にヘリコプターの操縦ライセンスを持つパイロットでもあります。機長及びパイロットとしての操縦時間はこれまでおよそ500時間。そして空撮カメラマンとしての滞空時間をトータルすると、20年で4000時間以上、空にいたことになります。 撮影フライトのときには、操縦は別なパイロットに任せるのですが、空撮カメラマンがパイロットであることで有利な点を考えてみました。 「パイロットはお天気おじさん」  パイロットは、天気を気象予報士レベ

          パイロットはお天気おじさん

          空を飛びたい、空から撮りたい。

          空を飛びたい、空から撮りたい。 空を飛び交うヘリコプターを、見上げたことはありますか? 旅客飛行機と地上の間を、縫うように飛ぶヘリコプター。救難や要人などを運ぶ自衛隊機、人や物資を運ぶ輸送機、そして報道機。僕は、そんな様々なヘリコプターの中でも、報道機ではない「空撮用のヘリコプター」に乗って、空からの映像や写真を撮影しています。実は今に至るまで、挑戦と挫折の連続でした。 空を飛んでみたい。そんな想いは男の子なら誰でも持つ夢ではなかったでしょうか。高校時代から始めた写真

          空を飛びたい、空から撮りたい。